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【現状維持】マークシート方式の功罪

こんにちは!
習慣の達人くるーめです。

今日は「全国通訳案内士」というインバウンド用の旅行ガイド国家試験(一次試験)を受けてきました。

試験結果はさておき、地理、一般常識、実務の3科目を受験して、そこにダメな日本の縮図を感じましたよ。

何かというと、マークシートです。

今回は、マークシート方式の功罪についてアレコレしたいと思います。

遠い!

私は今、香川県に住んでいますが、四国では受験会場がありません。身近な選択肢では、広島か大阪近郊。

大阪近郊をチョイスした結果、

なんと指定された受験地は「京都」

香川 to   京都 ...

もはや前泊ですよ。

「大阪近郊」を選択したのに、香川県民を大阪ではなく、京都で受けさせる意味がわかりません。思いやりゼロです。

マークシート方式の悪いところ。

物理的に集合しないといけない。

通訳案内士のようなマイナー試験などの場合、東京ならいいですが、地方居住者は圧倒的に不利ですよ。

説明がくどい

通訳案内士の一次試験は、全5科目あります。

今回、私は3科目の受験だったのですが、それぞれの科目試験の前に、マークシート方式の事前注意事項説明を10分受けます。

ペンはHBかBを使えだの、ボールペン禁止だの、マークをはみ出すなだの、回答のマーク箇所以外に書くな等々です。

3科目目には、試験管の棒読みの説明事項を心の中で完コピできるレベルに達していましたよ。

5科目を全て受験した人は、マークシートの同じ説明を10分×5回も聞かされています。

もはや、虐待、洗脳レベルです。

マークシートの説明なんて、youtubeに専用説明動画をアップしておいて、事前に必ず試聴すること、としておけば事足りますよね。

マークミスは即死

マークシートあるあるですが、うっかりマーク箇所が一箇所ズレると即死亡です。

回答自体はあっていても、許されません。

マーク箇所を間違えるおバカ、確認する余裕すらないギリギリ人間は、出直してこいと言わんばかりです。

間違えたら、消しゴムで完璧に美しく消す技術も求められています。

CBT「Computer Based Testing(コンピュータ ベースド テスティング)」方式なら、一問ずつ回答していくので、そんな事にはなりません。

その他の罪

前述以外にも、デメリットなら沢山あります。

・試験会場の確保

・試験監督者の手配、人件費

・結果の公表が遅い

・試験機会が少ない(年に一度)

・試験用紙、回答用紙が無駄、エコじゃない

・途中で退席できない

唯一の功

前例踏襲、もっとも無難

本当にコレくらいですよ。

コレくらいであり、日本ではコレ「前例踏襲で誰も文句言わない」が一番大事なんでしょうね。

CBT「Computer Based Testing(コンピュータ ベースド テスティング)」方式に変更しても、誰に褒められるでもありません。

逆にトラブルが発生したら、その意思決定に関わった人たちがバッテンくらいます。

こうして、DXだのChatGPTだの言っている時代に、マークシート方式なる50年くらい前から使われている化石技術が今でも広く使われ続けています。

一時が万事

通訳案内士は観光庁が所掌する公の試験ですが、日本では民間でも広く同じような事がおこっているのでしょう。

減点主義と結果としての前例踏襲

こうして、誰もリスクを取ろうとせず、日本のデジタル化は今日も進まず。

もはや、また黒船襲来ショック療法が必要なのでしょうか。

試験後、香川に向かう新幹線にて..

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