動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり (府中市美術館)
可愛い動物 と言ったら府中市美術館さん!!!
春に開催されていた 蕪村展で、家光うさぎが
🐰「今年の秋 だよ。」
ってお知らせしてくれてた 動物の絵展!
ずっと楽しみにしてたんだーーー🐰💕
無事に開催されてよかったーー!!!!!!
府中市美術館さんは蕪村展で初めておじゃましたんだけど、その時の衝撃はこちらに⬇️⬇️
毒と愛が入り交じった(若干毒多め)の解説文が面白くて、すっかり好きになってた府中市美術館さんに また来られて嬉しい☺️
というわけで、今回も入ったとたんに壁が
どーーーーーーーん!!!!!!
あ!今回は手前に可愛いのがいる!!!!
応挙のわんこがっっ💖💖💖
ボードの裏はスタンプコーナー✨
メッセージカードが作れるよ!!
府中市美術館さんはいつもスタンプで遊べるコーナー作ってくれるね!!
楽しーーー💖
受付でチケット買って音声ガイド借りて、2階の展示室へGO🕺
入場していきなり目を奪われるのが
伊藤若冲「象と鯨図屏風」
六曲一双の大きな屏風に、どんっ!どんっ!と象と鯨が。
🐳🐘💕
若冲の作品は、一曲ごとに鶏が描かれているような屏風絵を見慣れているので、その大きさにまずは圧倒される。
これ、龍と虎図みたいなものなのかと思ってた。
陸の王者と海の王者の邂逅的な、対決的な。そういうのかと。
でも
「鼻を上げて鳴く象は数多くの涅槃図に描かれています」
と解説があり、実際に涅槃図の中で描かれている「鼻を上げて鳴く象」の例をいくつかを集めて掲示してくれてた。
ほんとだ。なるほど。
鯨の潮吹きも同じらしい。
ネットや雑誌でも見かけるこの象、キャラ感のあるビジュアルだから少しコミカルなイメージで見てたなあ。
美術館で観るとそういうことを知れるから嬉しいね☺️
西洋画もいっぱい。
墨画のあとに油彩画が観ると、
急に味の濃い料理が出てきたみたいでびっくりしちゃう!
面白かったのは、絵画の中の動物の扱いや意味合いが西洋と日本では大きく違うところ。
西洋の擬人化した動物は、社会の風刺や教訓話と深く結びついてきた歴史があるせいか、皮肉めいていたり嫌味っぽいものも多いらしい。
日本→「動物の世界」
西洋→「人間の世界」
動物を動物として愛でる日本画と違って、擬人化した動物を通して人間の醜さや滑稽さを描き出すのが西洋画である、と。
また、西洋画(特にルネサンス以降)には約束事が多い。
動物の絵に関する1番の約束事は、動物は「象徴」であるということ。
例えば、、、
蛇→「邪悪」
犬→「貞節」
鳩→「平和」
猫→「残忍」
ウサギ→「淫乱」
鹿→「陰気」
雄牛→「鈍重」
こういった「象徴」の動物をうまく使えば、複雑な思想を絵に語らせることが出来る。
日本画の可愛い猫やうさぎからはイメージしにくいけど、、、
でもなんかちょっとわかるんだよね、西洋画に囲まれてると、、、。
この「象徴」をうまく使ってるなーって思ったのが
リエ=ルイ・ペラン「横たわるデュテ」
ベッドで横たわる女性の足元に犬が寝ている。
「貞節」のシンボルである犬が寝ているから、この女性は「不実」「気が多い」と読むことができる。
面白い!!
知らないと、その絵の本意が読み取れないのね。
オディロン・ルドン「ペガサスにのるミューズ」や、
コナン・ドイルの叔父さんで妖精画家の
リチャード・ドイル「妖精の国で」
もあった。
リアルな動物だけでなく想像上の生き物もいろいろ。
さて、日本画。
あまりの可愛さに立ち尽くしてしまったのが
長沢芦雪「十二支図」
見て!見て!虎のしっぽにじゃれるわんこ!!
十二支だけど、もう虎とわんこしか目に入ってこないよおお!!可愛いーー!!!
鍬形蕙斎「鳥獣略画式」
スタンプコーナーにあったやつ!
イラストに近いシンプルな線と丸みと可愛いらしさ!!
上の公式アカウントさんの写真見てもらえばわかるけど、これもっと何種類も、カラーで描かれてるんだよね。
だから本物はもっとイラストっぽい。
かっわいーーーーー💕
だが、この動物の絵展の凄いところは最後からひとつ手前のコーナーに「徳川家光コーナー」を、そして最後に「わんこコーナー」を設けているところ!!!!
まず「家光コーナー」
もう府中市美術館といえば!ってくらい定着している徳川家光のへたうま絵の展示。
今回も盛りだくさん✨
公式さんは家光で溢れてる✨
愛だなあ💖
公式さんも言ってるけど、「上手い下手はさておき」、一区画にズラっと家光のこのテイストの絵が並んでいるのは凄かった。
なんていうか、、将軍なのにこじんまり感が(コラ)
でもそこが好き!!!
もうこれは説明できない愛しさ✨
そして次はわんこコーナー🐶
怒涛の可愛い攻撃!!!!
小林一茶「子犬図」
小林一茶って絵も描くんだね。
与謝蕪村にも同じこと思ったけど。
それにしても「なくなりかけのマジックみたいな描線」て!!!!!!!
いや、府中市美術館さんらしい表現で笑ってしまう🤣
仙厓義梵「犬図」
この写真の3枚目🐕
きゃふんきゃふん犬💕
この絵のキャプションがまた面白い!
「何分で、いえ何秒で描けるでしょう?呆れるほど適当で、それがまた 見る人の心の中に愛しさを募らせます。技術を注ぎ込んだ絵だけに価値があるのか、絵の価値とは何なのか。そんな問いかけが込められているのでしょう」
なんかしれっと失礼なこと言ってる気がするのは気のせいかな( ^∀^)
俵屋宗達「狗子図」
この黒犬、たらしこみで描かれてるよね?
さすが琳派のわんこ✨
蘆雪のわんこも応挙のわんこも3点ずつ展示されてた!
癒されまくって展示室をあとに。
ミュージアムカフェ 府中乃森珈琲店 で休憩。
今回の番号札はルドンだった!
これ都美で開催中のゴッホ展に展示されてたからわかったー☺️
やっぱり府中市美術館さんは間違いないな!
楽しかった!
後期もたのしみーー!!!
ということで、後期も行ってきました!
ここから後期😁
尾形光琳「竹虎図」
京都国立博物館のマスコットキャラクターとらりんのモデルの絵なのに、あえて「とらえもん」と呼ぶ金子さん🤣🤣🤣
これは後期というより11/16~11/28の限定公開。
来年は寅年だから大活躍だろうね!!
(ニコ美でキョーハクさんの意気込みが伝わったw)
展示室1から展示室2に移動するところに、しれっと
中村芳中「蝦蟇鉄拐図」
おじさんとガマガエルが踊ってるの。
ガマガエルが可愛い、、、いかにも中村芳中✨
そして今回も家光コーナー✨
徳川家光「竹に小禽図」
青い鳥が竹にとまっている。
なんか家光にしては上手くない?😳
鳥の青い色も綺麗。
なんて見てたら、、、
「他の作品より上手に見えるのは、狩野派のお手本の通りに描いたのでは?」
私の心を見透かしたようなキャプション!!!
ふわっと狩野派への毒を感じるよね😅
狩野派は奥絵師としてのお仕事してるだけだと思うよ、うん。
徳川家光「鳳凰図」
ぴよぴよキターーーーー🐤🐤🐤🐤🐤💕
キャプションにも
「今ちまたで「ぴよぴよ鳳凰」という名も付けられ、とても愛されている作品」
ぴよぴよ鳳凰はこんな可愛く描かれてもいた!!
ぴよぴよ鳳凰はここからきた名前なんだろうか。
もうめちゃくちゃ可愛い!!!
日本画の二次創作的なのって楽しいよね、
びじゅチューン!とかもそうだけど。
もっとみんな描いてほしい!!!!(他力本願)
後期は家光コーナーに家綱の作品もあったよ!
徳川家綱「枯木うそ鳥図」
ふんわりしてて可愛いね~
キャプションには
「まるでクレヨンで描いたような温かみのある色調と質感は、狩野派の普通の水墨画にはない作風でしょう」
いやいやいやwwwwww
ついに狩野派の水墨画ディスwww
ここまでくるともう反狩野派み😂
そしてわんこ部屋に。
上田公長「犬の子図」
仙厓犬と交代で展示されてたのは、このわんこ✨
可愛いいいいい!!!
伊藤若冲「子犬図」
ほうきとちりとりに隠れてるわんこが可愛い
でも若冲のわんこは目が鋭くて、応挙や蘆雪みたいにのんびりほわほわわんこではなかった。
ちょっと頭良さそう(気のせい)
子犬が後ろ足を横に投げ出す仕草は応挙が可愛いポイントとして見出したものだそう。
蘆雪はそれを これでもか!! と使っているのだとかw
そんなこんなで、
府中市美術館「動物の絵」展、
前期後期ともに堪能しましたーーー🙏✨
あーーー楽しかった☺️
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