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俺とハリケーン@姫路セントラルパーク
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初乗車:2010年
好きなセクション:最終ブレーキ直前のキャメルバック
2009年頃から2013年まで、九州〜関東地方のコースターに乗りまくっていた時期があった。僅か5年ほどだったが、富士急やナガシマといった有名どころの他、蒜山高原や吉野川といったマイナー遊園地も(親父が車を出してくれる範囲であれば)行くことが出来た。その中で特に印象深かったスペワのザターン、パルケのピレネー、そして今回取り上げる姫センのハリケーンが”個人的3大傑作コースター”だった。
2010年に初めて姫センへ訪れた俺は、インバーデットコースターの古典的機種”ディアブロ”目当てで訪れたことを覚えている。今も昔も変わらずガラガラだった姫センで、親父のminiDVハンディカムで撮影されながら(※1)ディアブロを一生分堪能した俺は、あまり注目していなかったハリケーンに乗った。期待していなかったコースターほど、意外な動きやエアタイムがあると虜になるワケで、その綺麗な浮きやグッと押さえつけられるループに感動し、ディアブロよりも(と言ったら失礼だけど)好印象を持ったコースターだったことを覚えている。
ヴィーナスGPがオープンした2022年7月、ウン10年ぶりに姫センを訪れた。あの頃の駅舎は、上部に書かれた"ハ リ ケ ー ン"という間延びした文字がなんとも言えないB級感を漂わせていたのだが、レールの再塗装と一緒に駅舎も改修されたのか英字表記となっていた。ちょっとカッコイイ。
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乗車するために2階へ上ると、ピカピカの車両とご対面。ブルーをメインカラーとした車両は、その配色からタミヤの名車”アバンテ”を思い出す(※2)。車両は4人乗り×5両編成の定員20名。先頭車両では足をぐっと伸ばすことができる快適仕様だ。安全装置はU字ハーネスのみだが、首元に余裕があるからか窮屈感はあまりない。まあ、バニッシュのU字ハーネスの圧迫感を100としたらハリケーンは45くらい。…なんだか余計に分かりづらくなってしまったように思えるが、泉陽興業より圧倒的にマシなハーネスであることには変わりないだろう。
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巻き上げを終えると、右に180度旋回しながらファーストドロップへと向かう。助走を付けてドロップするため、先頭車両での迫力は十分だ。最後尾でも(アロー製コークスクリュー程ではないにしても)、背もたれに押し付けられるような引き込まれっぷりが味わえる。ただやはり、この後のキャメルバックやループを考えると、一番お勧めの座席は先頭車両だろうか。
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勢いよく走りだした車両はそのままループに突っ込んでいく。同園内に日本最大規模の垂直ループを持つヴィーナスGPが存在するからか、Gの掛かり方やスピード感は若干劣る。ただ、激しい動きを伴わない分、ループコースター初心者に優しい機種なのかもしれない。
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ループを超えると、すぐさまキャメルバックだ。このキャメル、どの席に乗っても程よい浮遊感を体験出来る。特に先頭車両での浮きっぷり、そして捻りながら落下し立て続けにコークスクリューへと突入する一連の流れは、自然と笑みが溢れる。側から見たらすげーダラシない顔でニヤニヤしていたと思う。恥ずかしい。
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キャメルを超えるとコークスクリューだ。このコーク、最下部でのGが強い瞬間はあるものの、不快な振動はほぼ感じない。アローのコークなんかはあらゆる方向に体が揺さぶられ、ハーネスに耳がガンガン当たるほどのハードさが売りだが、その点ハリケーンは耳付近へのダメージが少ないため、乗車後グロッキーになることはあまり無いだろう。
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スクリューを終えると右に大きく旋回しながらホームへと向きを変える。角度は浅いが、トーゴ特有のブーメランターンのような感じか。
ブーメランを抜けると最後のキャメルバック。小さなキャメルだが、ここも先頭車両だとアッパー系のエアタイムがある。そのまま空まで飛んでいくような感覚。好き。
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全長600m、最高部は26mほどしか無いのだが、その濃縮されたレイアウトは“ジェットコースターとはこう言うものだ”という正解を見せつけられたようだった。ちゃんとエアタイムを感じるキャメルに、しっかりとGを感じる回転エレメント(※3)。メガ、ギガコースターのような超大型機種に比べるとスペックはだいぶは劣るかもしれないが、十分に満足感があると思う。だいぶベタ褒めしたレビューになったが、素晴らしいコースターかどうかは、君の目で確かめてくれ!(ファミ通並の感想)
注釈
※1 俺がコースターに乗ってるところを親父はよく撮影していた。地方遊園地だと自動的に貸切乗車になるシチュエーションが多かったので、この時期は、1人でキャッキャしながら乗車する俺の映像が量産された
※2 当時のタミヤが世界戦でテッペン取るため、新技術を大量投入した意欲的ラジコン。戦闘機を意識したデザインは今見てもかっこいい。欲しい。近年になってブラックSPと共に復刻版が発売されたが、定価6万するためなかなか手が出せない。第1次ブーム真っ最中のミニ四駆でもアバンテJrとして発売されバカ売れした。
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※3 姫セン移設前、あやめ池時代には水上にループやキャメルが設置されており、エアタイムもハリケーンより強いものだったと聞く。タイムマシンが出来たら西武園ループスクリューと共に乗りに行きたいコースターだ
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