番外編 俺とクリフ・ドロップ@よこはまコスモワールド
初乗車:2024年8月13日
好きなセクション:最後のドロップ
夏のクソ暑い時期に乗る急流すべり程、風情を感じるものは無い。あんなもん冬の寒い時期に乗車したら風邪をひいて、鼻水を垂らしながらみじめに生きていくしか選択肢が無くなってしまう(※1)。じゃ、夏にお勧めの急流すべりでもザ・ベストハウス123形式で発表するかと考えたが、都内近郊にあるのはTDCAとコスモワールドくらいだったので、ザ・ベストハウス12になってしまった。と、しょーもない前置きはここまでして、今回はその中の1つ、コスモワールドのクリフドロップについてサクッと感想を書こうと思う。
クリフドロップはコスモワールドに設置してある泉陽興業製中規模急流すべり。CLIF(絶壁)と銘打っているだけあって一番目立つ最後の落下は傾斜角46度、最高高度は18mとなっており、あのスプラッシュマウンテンよりスペックは上回っている(※2)。
また、下記の通り超有名遊園地Youtuber(登録者196万人)のRobbやんが、”The Crazy Japanese Airtime Log Flume”と、気が狂ったように浮くエアタイムが有るんだぜ!と言わんばかりのタイトルで乗り撮りを上げてくれている。ちなみにRobbやんが同じくCrazy Airtimeとタイトルに付けている動画はシダーポイントのSteel Vengeanceだ。泉陽急流すべりがスチベンと肩を並べている…?
そこまで言うならさぞ爆浮きが体感できるのだろうと思ったら、全く浮かなかった。いや、少しは浮く。確かにあ~~浮いたかな~~?位のうっすらとした浮遊感。少なくとも俺の口からCrazy Airtimeとは口が裂けても言えない。アンちゃん、何がクレイジーだよバカ野郎(ビートたけし)。
いや、確かに浮きを期待できる要素はある。例えば、落下までの助走だ。このクリフドロップ、2回の落下が有るのだが、どちらも落下までかなりの助走を付けて落っこちる。例えとして適切か怪しいが、あのビッグバーンを彷彿とさせるような助走距離だ。あ、そんなにスピード上げて落ちるん!?という期待感が非常に有ったのだが、浮きに繋がらず…
1回目の降下が終わるとすぐさま2回目の巻き上げ。結婚式場を真横に見ながら、約18mの高さまでベルトコンベアで運ばれる。
巻き上げ後は最後の落下まで加速しながら進んでいく。1回目の落下手前の助走よりも長い距離だ。しかもビル3階分の高さとなっており、横浜の景色が一望できる。こんな高さからこの助走区間を経て46度落下…!?浮かない方がおかしいのだ。ま、浮かないんですけど。
急流すべりにいちいちエアタイムを求める方がおかしいのは分かっている。そもそもジェットコースターと違って浮きよりも濡れとかを重要視するアトラクションであることは重々承知だ。ただやはり、あれだけの助走を付けて落下すると、どうしても濡れより浮きに期待してしまう俺が居る。もし安全装置を今の締め付けが強いシートベルトから、腰辺りがスカスカなラップバー式に変更することがあれば浮遊感が出るのかなと、無い物ねだりをしてしまうのはジェットコースターマニアのサガか。
注釈
※1 数年前の真冬、TDCAのワンダードロップに乗ったのだが次の日見事に風邪になった。きったねえ鼻水を垂らして地獄を見た。
※2 スプラッシュマウンテンは最高高度16m、落下角度が45度とクリフドロップよりスペックとしては劣っている。が、スプラッシュマウンテンの方が高く感じるし浮遊感もあると思う。これがディズニーマジックかあ…
引用
”新生『よこはまコスモワールド』、パワーアップしてグランドオープン”, アミューズメント産業 平成11年5月号, 第328号, P.74
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