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豊か見っけ!

ある森の中を覗いて見ると、色々な動物がいる。そこに、あらまぁ不思議。猿と虎が仲良く遊んでいるではありませんか。今日はこの、猿と虎の話をしようかな。
この猿の名前は、「キックー」、虎の名前は「ガララ」だ。まだ、キックーとガララが幼い頃、ガララが木に上って下りられないのを、キックーが助けたのがきっかけで、二人は親友になったのたのだ。

そんなある夜、ガララが言った。
「キックーはいいね。だって、いつも仲間が一緒にいるんだもの。さぞかし豊かな生活だろうな。」
それを聞いてキックーは、驚いた。
「豊かなのはガララだろう。だって、いつも父さんや母さんに構って、もらえるじゃないか。」
それを聞いて、ガララも驚いた。しかし、もう暗くなっていたので、話しは一旦切り上げ、明日にする事にした。
その夜、キックーは、ガララの話しについて、考えていた。そして、気づいたのだ。自分はなんて豊かな生活をしているのだろうと。
一方、ガララの方も、キックーが言っていた事について、考えていた。そして、こちらもやっぱり、気づいたのだ。自分はなんて、豊かなのだろうと。

夜が明けた。二匹は、待ち合わせ場所にやって来ていた。しかし、もう昨日までの二匹ではない。自分の豊かさに気づいたから。二匹は仲良く、自分の豊かさの自慢をしていた。こんな友がいるのが、一番、豊かなことともしらずに。