嫌いになりたくないから書いている

バイト明けにpixivに投稿する8月分のSSを書いているはずだったが、ふと思うことがあって衝動的に筆を執っている。ここから先はあくまで一個人の、一人の拗らせたオタクの言葉だ。真正面から受け止めるか、右から左に聞き流すかは好きにしてほしい。

物書きとして色々なサイトを放浪して、色々な界隈を練り歩いて。その果てに辿り着いたのがpixivで、Vtuber界隈。その中でも主にホロ、特に言うなら星街すいせいを専門としていると言っても過言(ただ投稿しているSS数では2020年7月19日時点で19作品中5作が拙作なのは事実)。

ここまで星街すいせいを色々な形で使い倒しているのは一番沼り、一番に推していた時期があって、一番理解度が深かったから。理解度の深いキャラを軸に他のキャラで物語に色を付けていくのが創作スタイルである以上、使い倒す羽目になるのは必然的だった。

ただ、“推していた”と過去形になっているところから察するに今の彼女を私は心の底から推せているとは思わない。好きなのは変わらないし、歌に魅了されるのは変わらない。歌ってみたが更新されるたびに一回はちゃんと聞いて呑まれているし、直近のコラボで上がった『アライブファクター』なんかは久々に狂ったレベルで聴き込んでいる。

でも……好きでも、推せていない。推したい気持ちはある、でも推せない。そんな何とも言えない位置に立たされている自覚はある。

きっと、そうなってしまったのは古くから私に根付いているCP厨としての血が本能的に彼女の最王手CPに対して猛然とした拒否感を覚えていたから。


ここで一つ、この記事を読んでいる君は「星街すいせいと言えば」という条件で思い浮かんだVtuberは誰だろう? あんスタのオタクである戌亥とこや、書いてる段階で今日に行われたVILLSを見届けた方ならさくらみこを挙げる人もいるだろう。ここで赤井はあとを挙げた人間は私と気が合う。

ただ、違う。どれも公式的に推されているとは言いにくい。私の感覚をそのまま言語化するなら、出力が足りない。

では、その最強の組み合わせは誰なのか。焦らさずに言うと、同事務所所属の後輩で4期生、最近には3D化を果たした天音かなた。間違いなく、この天使になる。

その証拠に、二人のデュエット歌ってみたである『エンゼルフィッシュ』は再生数は余裕のミリオンオーバー。二人でオンラインデュエット枠も取るし、星街すいせいの誕生日3D配信にだってゲスト出演するほど。加えるなら、リアルに同居する算段を立ててたりもする。

他がこれ以上に繋がり強いかと言われれば否。どう足掻いても勝てない。ある一点なら勝てるかもしれないが、総合的に勝ててない以上はどう足掻いても環境級。同箱内のCPTierから見て、普通にTier2に歯牙をかける出力を持っていて、更にCPの片方が限定されたレギュレーションで負けるわけがない。

ただ、この星街すいせいと天音かなたのCP、通称「星の彼方」が私にとってとんでもないレベルの地雷。当初はそこまでだったが、ある日を境に今では明確な拒否感を覚えるレベルにまでなってしまった。

自分の長所に「ありとあらゆることを客観視できる」と書く私だ。勿論、この事へも客観的に捉え、しっかりと分析を行った。

明確な拒否感を覚えた理由は偏にその"空気感"。……いや、その表現も少しばかりずれているかもしれない。"天音かなたが齎す空気感"が私の肌に合わなかったのだ。

あの天使自体、凄い面白い子だとは思う。好きかどうかは別として凄い面白い。最早、天性とさえ思うレベルで面白いが先行する印象がある。だからこそ、時に見える可愛いところがギャップ萌えで~とか抜かす人間もいるのだろうが、それはつまり普段は面白さが先行している証拠。

はっきり言うと、そこが不要。CPにおいて私にとってはそこが不要過ぎた。面白さなんていらない。呪文主体のデッキにチャフを打つな、普通に詰むだろうが。それがダンテチェンジからのチャフであってみろ。死ぬ、間違いなく。

しかも、それが同箱内で一番アイドルしていて、その名の通り星のように煌めいている存在が相手なら尚更、私から見てノイズと映ってしまう。彼女は自分をアイドルだけどバラドルと表していた以上、そういう路線もありなのだろうが、私からすれば不要もいいところ。こういうところだぞ、拗らせオタクって言われるの。

それもあって、ココかなの同居に星街が加わるの聞いて、解釈違いを起こしました。しかも、気になって調べてたらめっちゃ期待してる声多くて……なんというか、「あっ、これ駄目だ」と思った瞬間でした。

それを折にゲーム枠や雑談枠は勿論、最強の歌枠でさえもノータッチになった。最後に生放送で見たのは神絵師雑談会だった。因みにそれも約一か月ぶりに見たことになる。

ただ、それでも星街すいせいが嫌いになれないのだ。嫌いになりたくないのだ。例え、最王手CPが地雷でも、声を聴くたびに地雷が頭を過ぎっても。嫌いにだけはなりたくない。

だから、自分なりに理論として纏めてある創作思考に則って「一番理解度があって、使えるから」という理由で星街すいせいをSSで使っているのはきっと建前。私が私であるのはSSを書いている時だけだから、私は「嫌いになりたくないから書いている」。書くことで気持ちを細い線で繋げている。これが本音なのだと私は思うのだ。




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