今までありがとう、そしてこれからも

きっとみんながこれを閲覧出来るようになる1時間前には私なりのけじめを付けた作品が投稿されてるんじゃないでしょうか。おはようございます、本日付で二十歳になりました天河黒兎です。……まぁ、執筆段階だとまだ未成年なんですけどね。

今回は『The NEXT "ANTHEM"』のアフターストーリー……というかはアフタートークかな? とりあえず、作品の中身には公開直後なので触れませんが、あの作品に関して。何故今更あれを書いたのか、このタイミングで投稿したのかについて、少し数年前の思い出を振り返りながら書き記していこうと思います。バンドリ界隈に関して言及するのは生涯最後になるはずなので、一応ラインを考えながらもほぼ全出しするつもりで書きます。


注意
・今回の話はこれまでの話とこれからの話の前後編で分かれています。前編に関してはあまり心地良いとは言えない内容ですし、バンドリ界隈にいた頃を知らない人にとっては何も面白くない内容なので後編飛ばしていただいて大丈夫です。
・今回は備忘録的な意味も兼ねているのである程度詳細に書きますが具体的な人名などはトラブルが面倒なので省かせていただきます。
・文中の相手が誰かを特定するのは別に止めませんが、変に義憤に駆られて他人に迷惑をかけるのだけはマジでやめてください。私のことを思ってなら尚更に。


それでは本編。



これまでの話

2018年3月15日、22時00分。これが私が本格的に活動プラットフォームをハーメルンからpixivへと移行し、初めてバンドリを用いた作品を投稿した日時になります。そして、握っていたのはかつての推しCPで、Afterglowのギターボーカルである美竹蘭とRoseliaのボーカルである湊友希那の通称蘭ゆき。

今でこそ……いや、今の界隈の盛り上がりに関しては完全に知らないので何ともですが、私がフラッと界隈から姿を眩ませることにした前後の勢いから比べたら当時の推しCPは雛の領域を出るものではなくて。まだ可能性に気付いていない人が多く、その中でも可能性を追い続けたごく僅かな人だけがいたのが推しCP界隈の実状でした。例えるなら全盛期が政令指定都市なら、当時は開拓したての村。みんなが農具を手にして畑を耕してる感じ。

そんな環境で求められるものは何か。CPに対する理解度? 全てをねじ伏せる文才? そのどれも確かにあると良いとされるものですが、実体験として一番優先度が高く要求されるのは“横の繋がり”でした。

なんというか、現実でもネットでも本質は変わらないんだなと実感しました。田舎は一回誰かを敵に回した瞬間、当事者間のパワーバランス低い方の生活が一気にハードモードになりますし、あんなものだと思ってください。そして、こういう言い方をしているところ、私は生き難い側の人間でした。

そもそも人付き合いが苦手だし、その上にpixivの前にいたハーメルンの環境というか雰囲気は(私の周りだけかもしれないけど)、「作り手は作り手。読者は読者」で、仮に読者が他の作品を書いていても話をする以上は作り手と読者という構図になるのが殆どで。作り手同士という立ち位置で話すこと自体が新鮮というかレアというか。そんな人間は当然の如く周りと馴染むことが出来ずに浮いていきます。

更に生き難さに拍車をかけたのが当時推しCP界隈にいた中心人物と人格単位で相性が悪かったことですね。当初は相性悪いことなんて全く分からなくて、時間が経つたびに「あ、これ駄目なやつだ」と錯覚しては気付けばミュート。終いにはブロ解してました。因みにその人とのリプの応酬で出来たネタをSSに出力したやつ、私がpixivに投稿した作品の中でもかなり上位の数字を叩き出した作品になってます。解せない。

これが物書きをしてて一番辛かった時期だと思います。どれだけ頑張っても、どれだけ会心の一作を作っても無駄。望んだだけの結果が出るわけでもないし、その相性の悪かった人間がぽっと出した作品は数字を出していく。「そもそもの出来が違うのでは?」と思う読者のためにわざわざ検索かけて読み返しても、別に神作引き当てて震えるあの感覚はなかったので圧倒的に内容や文才が離れてるわけではないんだよな。

以前の記事で、

画像1

と言及していますが、ここで「創作は人脈ゲー」という言葉に同情出来たのは当時の私がまさしくこれだったから。努力とか実力なんて関係ない、それなりに書けて交友関係広かったら勝っていくと本気で信じていたあの頃。

本当にこの頃の感情って無茶苦茶で。確かに蘭ゆきは堪らなく大好きだけど、それを摂取したり作ろうとすると辟易する。昔から創作する以外能の無い人間なので、辟易しても創作するしかないので突き進んではその総身に荊の棘が刺さる。次第に推しCPは勿論のこと、創作自体から気持ちが離れていくのは時間の問題でした。当時はリアルも今以上に忙しくて精神的にも不安定でしたし。

そんなこんなで私がバンドリから手を引いたのは丁度今井リサの弟でザワザワしていた頃だったと記憶しています。だから……一年前? それくらいになる? もっと経ってると思ったんだけどな。

それからというもの、私は『五等分の花嫁』で数々の修羅と戦うことになるのですがそれはまた別の話。本筋に絡まないので詳しくは言及しませんが、こっちで遊んでいる頃は全くと言っていいほどにバンドリのことを忘れることが出来ました。


これで終われればそこまでの話だったのですが、私には一つの夢というか目標がありました。それが「本を作りたい」ということ。ハーメルンの頃では色々と弊害があって無理(主にお金と時間と時間と時間)だったのですが、pixivに来てからは「あー、同人誌だったら出来なくないのか(小説本が超逆風であることは考えないものとす)」だったので、「いつか出来たらいいなぁ」と。

それで、実はそのバンドリに浸って蘭ゆきを握っていた時から実は製本に向けて計画自体はしていて。それ専用に組んでいた中身も存在していました。……察しの良い方はこれで気付いたかもしれませんが、そうです。一時間前に投稿した『The NEXT "ANTHEM"』、あれは本来製本する予定だったものをpixivに投稿するように内容に調整を施したものになります。因みに文字数は内容を調整した結果、かなり減りました。

“だから”というのもあるのですが、こういう形での公開になったのは正直悔しい。ある意味夢を諦めたわけなので、そりゃ悔しい。じゃあ、なんで製本しなかったのってなると思うのでそれについて記しますが理由は主に二つ。

まず一つ目がこの内容の構想自体が一年以上前には終わっていたからです。それが製本しなかった理由と関係あるのかってなると思うのですけど、冷静になって考えてください。一年以上前に構想が組み上がってる=“一年以上前の情報だけで完結する内容”なんですよ。

様々な展開をしているとはいえ、メインはソシャゲで展開があるのに一年以上の歳月はあまりにも大きい。殆ど新情報を耳に挟んでいない現状でさえ、私が界隈にいた頃に噂されていたRASの実装が叶っていたり、Morfonicaでしたっけ? あれは何? ……流石にそれは冗談ですけど、界隈から離れてる間にプレイアブルが約10名追加されたわけで。それだと流石に人間模様とかが色々と加わって変質して、推しCPにも何らかの進展があってもおかしくない。

その状態で出すのが再録とかならまだしも、新録で出すのは流石にヤバい。情報の浦島太郎が過ぎて、これを売るというのが正気の沙汰じゃないし、申し訳なさが凄い。

二つ目が、単純に気持ちが持ちませんでした。この一年は間違いなく時間的にも金銭的にも余裕が出来たので「これで本作るか」と意気込んで作業をしていたのですが、もうなんか単純に楽しくない。書いててひたすらに虚無を覚える始末。最終的には「何してるんだろう私……」と思って、製本化を断念。色々と手伝ってくれてた人や仕事を頼んでいた人にその旨を伝えてこの一年の計画を破棄しました。因みにちゃんと戴いた時間分の報酬は耳を揃えて払ってあります。

ただ、そんな状態でも書いてはいたから折角だし投稿だけはしてしまおうということで惰性で細部調整と文量の削減を図ったのが『The NEXT "ANTHEM"』になります。

今まで散々悪いところをピックしてきましたけど、楽しかったことや感謝してることは間違いなくあったので。せめて、フェードアウトなんて締まらない最期よりもちゃんとした終焉を迎えに行こうと思ってバンドリ界隈に捧げる最後の作品として、同時に成人になるから未成年の時の清算をかねて『The NEXT "ANTHEM"』を投稿させていただきました。

もう多分、生涯でこの界隈で作品を作ることはないです。この界隈自体に戻ることもないんじゃないかな。……まぁ、誰かが依頼で書いてほしいとかがあったらどうかは分かりませんが、無いだろうね。こんな熱を失った人間にまた蘭ゆきを書いてほしいとか頼む人間は常軌を逸してる。仮にそんなことあったら『黒兎は嫌われている』歌ってみたが出るかもしれない(出しません)。


あの約2年間に感謝を。ありがとう、そしてさようなら。私はまた別の界隈で生きていきます。




これからの話

さっきまでずっと重たい話を書いてたのでね、ようやく楽しい話が出来ると思うと楽しい。ここから読む人用に簡潔にまとめると「知らんうちに去っていた界隈で組んでたネタあったから、それ組み上げた作品を置き土産に私は旅をします。じゃ」みたいな感じで捉えてくれればいいです。割と合ってる。

その……凄く言いにくいんだけど、ここで話すネタはないんだよな。書きたい主題は完全に上に固まっていたのでね……成人になったし目標でも話す? でも、変わらないんだよな。時間は絶えず進んで、偶々1月2日になったら生誕20年迎えてただけなので私自身に何かあるわけじゃないし。いや、執筆段階ではまだ19歳なので完全に憶測なんですけど。

どうせ変わらず熱を持ってる界隈でSS生産するマシーンだろうし、Vで書き続けてるだろうし。普段Twitterで観測してるであろう天河黒兎が別の何かになるとかはないでしょう。酔っぱらって暴走したら知らん。

これまでの話では断念したけど、やっぱ本は作りたいな。気持ちが途切れないようにちゃんと熱が残ってるところで作りたい。今だったらVだし、星街本だろうなぁ……星街が主役というか軸の小説本は現状観測してないし、今作ったら私が最速にして最強(母数1)なんだよね。夢あるわ。

でも、あれだなぁ……私の小説に価値を持たせるなら、今最高にして最強にホットな推しCPである赤星で相当の文量がありながらもエモさで轢き殺せるのを作るか、星街×他のホロメン全員の約30本の短編集とかになるんかな。前者はまだしも、後者とか完全に複数人でやる企画ですけどね。どう考えてもソロでやることじゃないし、これもしイラストを発注したら表紙1枚で済むか挿絵入れて合計30枚越えとかもありえるわけでしょ。財布が破産するんだよなぁ……。やるにしても星街(関係の推しCPだけピックした)総受け本か……。

まぁ、無理難題が続いても色々と環境とかお財布事情整えたら叶えたいね、どういう形になるかは分からないけど。やるなら、私らしく最強にして最高なのを叩き付けるのでその時はよろしくお願いいたします。

言うのは二度目ですけど、誕生日を迎えたからって何も変わりません。だから、“天河黒兎”という存在はこれからも気が向こうが向かまいが作品を生み出していくと思います。


ここまで読んでくれてありがとうございました。今後ともこんな私を応援していただければ幸いです。









追記:pixivのプロフィールで大きくピックアップされているので気付いている方もいるかもしれませんが、実は作品と記事を公開している夜からpixivFANBOXを開設しております。何故開いたのか、何をしたいのかはFANBOXの方で全体公開の投稿できているはずなので是非一読ください。


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