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夏休みの憂鬱

夏休み…それはいつも待ちに待った楽しい時間の始まりだった。

子どもの頃は出校日までの宿題を早めに済ますタイプでしたが、息子たちはタイプが両極端で、長男は一度声をかければちゃんとやる子で、次男はそうではなかったのです。

自分と長男の経験上、次男もちゃんとやっているのだろうと安心していたら、まるでやっていないことが休み終わり頃になって発覚し、驚いた。

今なら同じように育てていても同じように育つわけがないのだとわかるけど当時は事あるごとに驚きの連続でした。

それからは何度も声かけしてみたけど、何度言ったところで結局は2学期が始まる直前にまとめて宿題をやるのが常…。

そうなるともう暖簾に腕押しなのに、本人は大して焦ってないところが自由奔放というか、呑気というか。今となってはもう、そんなことも笑い話。

私は息子たちのおかげで、大好きな夏休みを何度も楽しむことができた。

子どもたちと過ごす夏休みは、いつだってとびきり楽しかった!

朝は一緒にラジオ体操して、朝ごはんを食べたら、一緒に家で遊ぶか、外で遊ぶか、小学校の開放プールに出かけて行くかがルーティンだった。

お昼を食べてから解放プールに行けば帰ってシャワーを浴びて一緒におやつを作ったりお昼寝したり。そんな時間は、とても幸せでした。

食物アレルギーがある息子たちでしたが、夏休みは三食、家で私が作ったものを食べる毎日なので、私にとって何ものにも変え難い安心感がありました。

時は流れ長男は独立して自分の家庭を築きましたが次男とはまだ同じ屋根の下で暮らしています。

でも、ウチは下宿か?と思うくらい彼が家にいることは少ないし、外で食事することもしばしば…。

そんな中、主人は9日間の休み。

あんなに好きだった夏休みなのに、息子たちにご飯を作ることはこれっぽっちも苦ではなかったのに…。

3日目にして憂鬱な気分です。

何でだろう?
自分だけの時間が少ないから?

いや、違う!

三食のご飯が出てくるのを当たり前のように待っているからだ!そして、足りないと後で文句を言う。

2日続けて、そう言われたので今日は昼から、3合のご飯を炊いてカレーを作った。

さぁ!たんと食べるがいい!おかわりもある!

なのに大して食べなくて、ムカつくのである。

ミックスビーンズのキーマカレーだったから?
(ミックスビーンズが賞味期限切れ間近だったからやむなくそうなった。)

結局、カレーも残ったので私が夕飯もカレーを食べていたら自分も食べると宣う。

何と夕飯用に作った肉じゃがも、おかずにして食べていた。開いた口が塞がらないとはこのことだ。
いくら何でもそりゃ食べ過ぎでしょうよ。

30年ちょっと連れ添ってもよくわからない伴侶よ。

明日からもまだ夏休みの憂鬱は続くのだろう。

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