見出し画像

高校生単騎でWCS2022 旅行記

・はじめに

    皆さんが思うでしょう。今更???と。そうです。もうWCS2022から4ヶ月が経ちました。いや、9月の後半にはもうだいたい出来ていたんですよ、、、(それでも遅い)

最後の仕上げをしようとしたタイミングには、卒論の提出や入試、定期テストなどその他もろもろの怒涛のラッシュ。それらを乗り切った頃にはもう公開するタイミングは無く、今の今まで引きずりました。

このまま墓まで持っていくつもりでしたが、勿体ないので公開します。

   申し遅れました。くろたかです。誰?と思う方が大半でしょう。今シーズン、シニアリーグのCSPランキングで世界大会の権利を獲得し、権利保有者の中で最弱ながらも、WCS2022に参加させて頂きました。

高校3年で初の海外渡航、さらに親には、「自分で全部準備してみろ。(足りないお金は貸し付け)」との指示があり、悪戦苦闘しながら準備を進めてきました。

このnoteでは、現地の雰囲気や、海外旅行初心者の生の声(?)を交えながら、来年以降のwcsに参加される方々への手引きに少しでもなればと思っています。

追記:wcs日本開催になったのでいらないかもですね、、笑笑

と、言いつつ、大半は自分自身の記録となりますので、だらだら長ったらしい文章が続きます。
学が無く、語彙も少ない、初の旅行記という3コンボにより、読みにくい文書になっていますがご了承ください。

・準備編


    私は、世界大会の権利を最も遅い方法(2022シーズンのCSPランキング)で獲得したため、他の権利保有者より準備に1歩出遅れていました。

5月半ばのシティリーグ終了時で世界大会の権利獲得が濃厚になり、定期テストの荒波に揉まれながら少しずつ準備を初めて行きました。(シティリーグS1S2AD1をさぼらずちゃんと出場していればこんなことにはならなかったかもしれない、、)

5月中旬ともなると、wcs開催期間(8月中旬)の飛行機はもうかなりの料金まで値上がっていました。金銭面も工面しないといけないので、中東アジアで乗り換えをしてロンドンに向かう格安飛行機で行こうかなと考えていました。しかし、初めての海外渡航、何も知らない地域で1人で乗り換えを遂行できる自信はない、、、自分の身内が乗る予定の飛行機はもう埋まってるし、、、
でも直行便か、身内のいる飛行機でできるだけリスクを避けて旅をしたい、、、
そのような葛藤がありました。

そこでダメもとでANAのホームページを見ていたその時、!

なんと直行便が低価格で空いていました!!!(片道10万円ほど)
ブラウザバックなどトラブルがあり、その数分間に往復で合計10万円弱値上がってしまいましたが、30万円ほどで直行便往復で取ることができました。

ほんとにラッキーだったと思います。
次に宿。
最初は身内2人で泊まるところに混ぜてもらおうとしたが、向こうの宿からの返信が来ず、、断念。
1人で10万円ちょっと払って泊まることにしました。
出来れば知り合いと泊まりたかった。初海外1人部屋。

    その他準備したもので重要そうなものを簡潔につらつら書き連ねていきます。

ポケカ(入念に)
サイドイベント用、割り勘用の現金(£100くらい?)
パスポート
クレジットカード2枚(高校生は自分の名義で作れないので、親に代理で頼みました。)
海外旅行保険
ポケットWiFi
スーツケース2つ(ヒースロー空港崩壊のため、優先度が高い荷物は手持ちのスーツケースに、その他は預かりのスーツケースに。)
airtag(ロストバゲージを見越して。)
変換プラグ(BFタイプ)
ポシェット(体の中に仕込ませるタイプ。パスポートや少額の現金を入れる。)
圧縮袋(洋服をしまうのに便利。100均で購入。)
飛行機で暇を潰せるもの(ゲームや小説。)
マスク(たくさん。)
腹筋ローラー(筋トレと軽い運動で時差ボケ対策。)
ウィダー(たくさん)
味噌汁(たくさん)
リセッシュ

衣類は3日分くらいを目安に持って言って、現地で手洗いかなーと思ってました。
ロストバゲージが怖くて沢山衣類持ってけなかったんですよ。

本当であれば、日本食なども持っていくつもりでした。が、今回に限ってはロストバゲージが怖く、荷物を最小限にするために諦め。

準備編はここで終わり。
次からいよいよ渡航です!!
初の国際線!!

・出発編


 (2歳の頃に乗ったらしいが、記憶がないので)実質初めての飛行機、空港広いしややこしい!ジュニアシニアの親御さん方の同伴がなければ、間違いなく飛行機に乗れてませんでした😇😇


初めての飛行機、外を見たいので窓側の席を取り、楽しんでましたー。

飛行機ってすごいんですね、機内食もサービスもその他もろもろも、全て自分が想像してたものを上回っていました。


「留学ですか?」と、CAの方に話しかけていただき、「ポケモンの大会に出ますー。」と、色々話したところ、降りる直前にこんなものを頂きました。
ANAさん、大好きです。
12時間以上のながーいフライトが終わり、ヒースロー空港に到着。初めて海外の地に踏み降りました。



着いてから身内以外はもうオール英語の事実に感動しながらも、逆に言えばこっからは英語でコミュニケーションを取らないといけない、、、
不安で仕方がなかったです。

最初こそリスニングが上手くできず、相手の言ってることが単語少ししか分からなかったものの、最終日ら辺には、もう耳が慣れて文として理解できるようになったのは嬉しかったです。

Thank you so much.I see. I'd like toをそれっぽく適当に使えばどうにかなります。ペーパーテストなど、少し考えながら文の構成することはできるが、喋りながら、聞きながらだとさすがにしんどい。
伝えたい疑問詞名詞を特に頭の中に入れながら、カタカタ英語で頑張りました。前置詞やら文法マナーやらはだいぶ無視してたので英語圏の人からするとかなり変な文だったかな、、、

ヒースロー空港から1時間半ほど車で揺られ、会場近くのホテルまで行きました。


早速散らかしてますが、1人で使うには勿体ないほど大きい部屋。(さすが1週間で10万円強払った価値がありました😇)
ここが1週間滞在する我が家になります。





会場周りの雰囲気はこんな感じ。
一面ポケモンだらけでテンションめっちゃ上がりました笑笑

その後スーパーに買い出しに行き、洗濯用洗剤、シャンプー、朝食べるものを購入。

洗濯は、本来浴槽でやる予定でしたが、浴槽がなかったので仕方なく洗面所で。
お湯を貯め、洗剤を入れ、洗う洋服を押すようにし、それを数十回程度やっていました。
その後、水気を取り、バスタオルで包んで足で上から踏んでさらに水気を切っておくと、ホテルでも乾かしやすかったです。
ファブリーズを持ってきてたので、一応それを乾いた後に吹きかけてました。
ファブリーズまじで優秀です。
強いて言うなら、洗剤を入れすぎた。日本に帰ってからもしばらくは匂いが残ったものがありました笑

夜はみんなでご飯へ。
約1週間で中華、ピザ、ハンバーガーなど、様々なものを食べました。
イギリスはご飯がまずい!!とよく言われましたが、「ほとんど」の店はそんなことなく、びっくりするほど美味しかったです。(ただ、ご飯にはお金を使った方がいいです。最低限の味の保証がされるのは3000円弱と言ったところか、、?

イギリスのそもそもの物価の高さ、追加の円安のダブルパンチで、日本だと1000円ちょっとで買えるようなものが2000-3000円したりするのには最後まで慣れなかったです。

チップ文化がなかったのは楽で助かりました。そもそもの料金にチップ料金が入ってるのがほとんどみたい。


このステーキなんて8000円弱してますからね、、、?
食べ放題大好き!の現役高校生にはありえない金額に対しての量。さすがの味でした、、、

水の注文の仕方も癖が強く、ただ単にwaterと言うと、有料の水が出てきます。tap water(水道水という意味)と言うと、無料のお水が出てくる仕組み。イギリスは軟水と硬水が混合してるらしいので、お腹を壊さないように普通にwaterと頼むことが多かったです。

ながーい1日、24時間+8時間を終え、そんなこんなでWCS開会前日になり、物販初日。



朝から大盛況でした。
4日通して買えなかったものもありましたが、概ね満足しています。(スーツケースのキャパがもっとあればな、、、)

夜は選手チェックインとウェルカムキットの受け取りへ。日本人用の列を知らず、海外選手用の列に並んでたところ、知り合いに「違うよそこ!!」とまたまた助けてもらいました笑


ずっと憧れていたcompetitorの文字。
もはやこれを貰いに来たって言っても過言ではありません。
ホテルで並べてる時嬉しさで泣きそうになってました笑笑

・デッキ選択編


 デッキは最後まで悩みました。パルキア水アルセ。どちらも練度はミラーは絶対に負けない!と自信が着くまで上げました。

日本での世界大会レギュの自主大会はコロナの影響でいくつも潰れました。限られた時間で、wcs練習初週にあった自主大会2つではパルキアを使ってどちらも負け。プレイがブレブレだったとはいえ、この結果はWCS当日まで引きずることになります。

次の週にあった自主大会1つでは水アルセを使い、4勝1敗1分+数勝でまずまずな感じ。
水アルセの方が成績良かったとはいえ、問題は対パルキアで、メッソンラインを無視してアルセウス2体にげっこうしゅりけんを打たれるとそのまま押し切られる。身内との練習でも対パルキアの成績があまり芳しくなかった様子。



最終的にはこの2つのレシピ(最終レシピは多少異なりますが、、)で迷いました。自由枠だった水アルセの1枚にエール団の応援タオルを入れると、1回分のげっこうしゅりけんを無視することが出来、対パルキアの成績がぐんと上がったので、決め手になりました。(もっと書きたいことはたくさんあるんですが、旅行記なので、、、、)

というわけで水アルセを使用。
後悔はありませんでした。

久々に紙ベースのデッキシートを書き、何度も確認してついに決意を固める。

ホテルのロビーで最終調整。
海外の人にも話しかけて、初めての外人対面。(一緒に写真撮っていいかと聞くと、上手く伝わらなかったみたいでデッキレシピを貰いました笑笑 やまびこホーン2枚採用
ごめん。俺は応援タオルを隠したレシピで戦ってたよ。)


朝起きたら負けられない戦いが始まります。

・ポケモンWCS 開幕~


 人の多さを舐めてました。
開会式って早くから並ばないと席取れないんですね、、、


少し外れた位置で開会式を見てましたー。

開会式が終わり、すぐにマッチングへ。
日本人が多いのは事前情報で分かっていたので、どうか外国の人であってくれと願う。
初戦は東南アジア?の人。
カードのことになると、お互い英語でべらべら喋ることが出来て楽しかったです。

白馬パルキア❌❌
ミュウツーVunion アルセ ❌❌
ディアルガ ⭕️❌⭕️
白馬パルキア⭕️⭕️
空ピカアルセ❌⭕️❌

という不甲斐ない成績でday1敗退となってしまいました。
最初の2敗はパルキア使っても変わらないほど相手のブン回りが凄かったです、、、(ツツジ1度も通らずパス3発、先2後1ミュウツーVunion)
先行取ったら勝てるとはいえ、空ピカを甘く見てました。
ノコッチ入れればよかった、、
またリベンジしたいです。

自分にとって、残りはお祭りになってしまったday2以降。
day2はサイドイベントを駆け巡り、250ポイントの世界100枚限定のプレイマットを狙いに行きました。
Dittoドラフトが周回しやすく、楽しいという欲張りセット。
本当に面白かったので、国内でも出来たらいいなーって思ってます。


こういうのが引けるのがパックドラフトの醍醐味ですね!!!

そんなこんなあって、160ポイント程を稼いだ時、心優しい皆さんがポイントを貸してくれました。本当にありがとうございました🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️


その横で、多くの知り合いがday2を善戦していた模様。最終戦勝てばtopcutに残れそうだった人や、top32入った人、ジュニアでは知り合いがtopcutに残ったり、サーニーゴさんやみやししさんがめっちゃ勝っていたり。
このゲームはドラマがほんとに多い。


いつかこんな緊迫した舞台に立ちたいです、、、

そんなこんなあって、あっという間に世界大会も後半戦。day3に進みます。
Topcutに残った選手が頑張ってる中、私はロンドンオープンへ。
ロンドンオープンは、言わば日本の昔のCLみたいなもので、順位に応じてポイントを入手できます。世界各地で開催される大会で、このポイントをある一定以上集めると、次の世界大会への出場権を獲得できる仕組みです。つまりは、ロンドンオープンは来年の世界大会に向けたはじめの一歩(日本人はこのポイント関係ないんですが、、、)。

決勝トーナメントが無く、スイスドロー10回戦で順位を決めます。day3の日に7回戦、day4の日に残り3回戦行うとアナウンスがありました。

使用デッキ 水アルセ
vsパルキア ⭕️⭕️
vs白馬パルキア ⭕️⭕️
vsミュウ❌❌
vsディアルガ❌⭕️❌
vsレジ⭕️❌⭕️
vsパルキア⭕️⭕️
vsミュウツーVunion⭕️

初日は5-2-0でギリギリ首の皮を繋ぐ。
ロンドンオープン一緒に回っていた身内達は、みんな6-1やら5-1-1やら日本人のアベレージが非常に高かった印象。

vs水アルセ⭕️⭕️
vsパルキア(Zach)⭕️❌➖
vsミュウ❌❌

day4での残り3回戦は、1-1-1という大失速をかまし、トータル成績6-3-1で500人ちょっとの中で69位で終わり。もうちょい勝ちたかった、、、
その中で、うちの身内が9-1-0で全体の2位。化け物みたいに強いです。

サイドイベントがまだ残っていますが、これでカードの催し物は終わり。day1とロンドンオープンであることをひとりコソコソやっていました。

対戦相手にサインを貰うことです!!!

何人かに貰い忘れましたが、多くの対戦相手のサインを貰うことが出来ました。


来年は、貰える対戦相手のサインの枚数を増やしたいです。(意訳 day2に進んでTopcutにも残りたい。)

やはり夢の舞台というものは一瞬で時間が過ぎ去っていきます。
あっという間に最終日、day4です。
午前中はロンドンオープンに参加。
終わってすぐに会場近くでご飯を食べながら、大きなスクリーンでDaichi Shimadaの決勝戦観戦へ。

惜しくも準優勝となってしまいましたが、とても大きな背中が見えたような気がします。
裏話。世界大会中にサインを貰いに行きたかったが、行くところまで勝ち進んでしまったためサインを貰えませんでした。サーニーゴさんいつかサインください!!🥲🥲🥲

最後は閉会式。
前の席で見ることは出来ませんでしたが、いつもならYouTubeでの視聴でした。しかし、今年は現地で生で見れる感動。
スカーレット・バイオレットの新作カード「ex」
たねが非ルールで進化すると取られるサイドが2枚になるシステムは好きだったので、また楽しみです。

次回開催地も発表。
カントーの映像ら辺から「まさか、、?」と思い、心臓が持ちませんでした笑笑
そして開催地はなんと横浜!!!


日本での開催は様々な懸念点があると思いますが、それでも地元?開催はとても楽しみです。

時系列が色々とごちゃごちゃですが、海外の人と国際交流しました。
外人ニキ「(キューブドラフトをやっていた模様。)Honchkrow(ドンカラスの英語名)!!!!!Honchkrow!!!!!」
我々「Yeahhhhhhhhhhhh!!!!」
お酒に酔った大人たちみたいな勢いでみんなで喋り始め、一緒にUNOをやったり、パルキアミラーをしたり、みんな気さくでとってもフレンドリーでした。拙い英語ながらも楽しく会話出来たのはほんとに面白かったです!!!
お手製Vstarマーカーももらいました!!


今でもストラップとして愛用しています!!
来年また会おう。UNO guys.


これでPokemon World Championships in Londonは完全に終了。
本当にあっという間の4日間でした。

・ロンドン探索

 丸一日ロンドンにいれるのが最後の日のday4の翌日。
みなさんで観光に行きました!!!
今までずっと会場のホール近くをウロウロしてばっかだったので、この日になってようやくロンドンを知りました。


バッキンガム宮殿や、大英博物館ビックベンを筆頭とした、有名建造物の数々がまとめて近くにあるのすごいいいですね、、、

教養がある訳では無いので、大英博物館はすぐに飽きてしまいましたが()
建造物をみんなでセイボリーのバトル場とベンチみたい!!っていうくらいには、、)

有名な茶屋があるらしく、お目当てのお土産も購入。
出川イングリッシュってこんな感じなんだなーと思いながら探索していました。

そんな一日も終盤。
最終日の夜、みんなでわいわいご飯を食べて、最後の宿泊。帰国に必要な書類の入力が済んでおらず、焦りました笑
飛行機に乗るまで、ここ一週間の走馬灯のようなものを流しながら余韻に浸っていました。
最後飛行機の搭乗口でななっぷる張り込み部隊してみんなでサインを貰ったのも思い出です笑笑(みなさん快くファンサありがとうございました😭)
飛行機のフライトも終わり、無事に家に帰宅。無事にアクシデントもなく、ほんとに良かったです、、、。

最後の方、少し適当になってしまいましたがこれで旅行記は一旦終わりとさせていただきます。(追記はあるかもしれません!!)

・さいごに

 ポケモンカードをやっていなければ、間違いなくこんな経験は人生の間でできなかったと思います。何度も辞めるかどうか悩んだり、実際にモチベの低下でCLやシティリーグをサボったり、自分のペースで続けてきました。それでも、やはり世界大会に1度でも出たい!!というモチベの根源がうずうずと湧き上がってきて、運や練習メンバーにも恵まれ、今回のwcs2022に出場させて頂く機会を得ることができたのは終わった今でも夢のようです。結果は伴いませんでしたが、新たな目標が出来ました。
来期は、マスターにカテゴリーが変わります。今期以上の成績をとって、また同じ舞台に立ちたいと思います。day2、そっから上も狙えるといいなぁ、、、

改めてになりますが、wcs2022まで練習を一緒にしてくれた調整メンバーを始めとした全ての方々、世界大会のレギュレーションで自主大会を開いてくださった主催者やスタッフさん、ロンドンで一緒に行動してくれた方々、他にも色んな方の支えが無かったら今の私はありません。
本当にお世話になりました。
機会あったら皆さんパルキアミラーをしましょう!!(2セット用意してあります笑笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?