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部活動ばかり熱心に取り組むことが本当にいいことなのか?

「部活動を熱心に取り組むことはいいことだ」

「運動を真面目に頑張っている子はいい子だ」

こういう風潮は今も残っていると思う。

だけど私は言いたい。

「本当にそうだろうか?」

部活動を熱心に取り組むことで、それなりの環境があれば何枚もの賞状を手にし、数多くの表彰をされるだろう。

しかし、そればかりをやっていても将来の道は決して明るくはない。

今年の聖火ランナーにソフトテニスをやっていた選手が選ばれた。

その人のコメントがとても心に残っている。

以下コメントはNHKホームページからの引用です。

(https://sports.nhk.or.jp/olympic/torch/runners/ltabrigi/)

荒木すずなさんコメント

小学4年生からソフトテニスを始めて、大学4年生までの13年間で計7回の日本一を成し遂げました。最後に日本一になったのは大学4年生の夏で、地元熊本で開催された全国大会です。 しかし、日本一に何度なろうと未来がないのがソフトテニスという競技です。 日本発祥のスポーツなのに、中学校の部活動では部員数が1番多いのに、、。 私が聖火ランナーとして走って、まずは日本の皆さんに、そして世界の皆さんにソフトテニスという競技を知ってもらいたいです。いつかはオリンピック競技になってほしいと心から願っています。


7回も日本一になった選手が未来がないと言い切る。

これが部活動を熱心に取り組んだ後の現実ではないだろうか。

部活動を頑張ることで何も身につかないとは言わない。

精神的にも肉体的にも学ぶことはたくさんあるし、体験したことが社会に出て役立つことも確かだ。

しかし、部活動を熱心に取り組んだ後に待っているのは一人の社会人としての生活である。

部活動を頑張れば大学も推薦で行けるだろう。

就職も実業団であったり、プロになる道もある。

しかし、そこまで・・・。

引退した後にどうやって生きるのか。

ひとつの燃え尽き症候群なのかもしれない。

目標をたてて頑張ることは知っている。

それを達成するためにどのように取り組めばいいかも身についている。

ただ、頑張りたいことがみつからない。

悶々とした毎日を過ごしている「過去にスポーツを頑張った人」というのは世の中に数多くいるのではないだろうか。


スポーツを頑張ることは素晴らしい。

だからといって、それだけを考えて毎日を過ごせばいいわけではない。

部活動を頑張る子どもには、スポーツで勝つ方法を教えるだけではいけない。

将来どういう仕事をしたいのか?

どういう家庭を築きたいのか?

引退後の未来まで考える機会を設けた方がいいのではないだろうか。


将来は大学に行く。

将来はプロになる。

これだけの人生設計では甘い。

大事なのはそこから先である。

大学で過ごす時間も、プロとして活躍する時間も、人生で考えるとその時間というのはほんの一部でとても短いのだ。


自分が死ぬまでの人生設計。


そんなに重く考える必要はない。


ガチガチに決める必要もない。


ただ、スポーツを頑張る子どもには、引退後の自分まで想像させる機会を設けてほしい。


私もスポーツに打ち込んできた。

当時の自分に言いたいことがある。

「スポーツだけに盲目になるな。もっと広い視野を持て」


世界はひろい。

様々な生き方がある。


私の新しいチャレンジはブログ運営。

ソフトテニスを頑張りたい・・・

だけど教えてもらえる環境がない。

ソフトテニスを子どもが始めた・・・

だけど経験がなくて教えてあげることが出来ない。

全国のどこかにいるそういう人たちに私の発信が役立てばいいなと思う。

経験を無駄にはしない。

引退後の新しい生き方の一つである。

ブログ「くろすけノート」


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