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夏の思い出。

夏です。夏と言えばキャンプ、キャンプと言えば夏。

今年さいしょのキャンプで午後11時の夕焼けが美しかった記事でも書こうかなとか、

今年二度目のキャンプに猫2匹を連れて行ったけど猫たちがキャンパーから全く出てこなかった話を書こうかなとか、

用意したプレイパンが終始空

思っているうちに、なんだかやる気が、はるか、かなた、遠く、どこかへ。

ドローンをね、買ったんです。(話変わりました)
数年前に買ったやつがすぐ制御不能になって墜落を繰り返すので新しくしました。

Just for funです。わたしはおもちゃが好きなんですよ。

先日、仕事のあと、夫が主催したBBQに行きました。私は仕事のあと連れられて行っただけですが、若者たちが参加していて、彼らの親御さんたち、夫より若いのでは…? 謎な夫の交友関係。

夫が家からドローンを持ってきてくれていたので、一番先に着いたし、みんなを待っている間に飛ばしたんです。
目の前の湖をぐるーん、とね。

と思ったらね、

今思えば、ドローンとコントローラーを持つ私の間に数本の背の高い木があったので、たぶんそのせいかなと思うんだけどね、

とつぜん、接続が途絶えて、制御不能になりまして。

上空で意思を持って移動するドローン。我々のいる場所からどんどん離れていくドローン。

コントローラー、無力。わたしも、無力。17歳のとき目撃したUFOみたいな動きをしてふわふわと進むドローン。まるでスローモーション。

ドローンを見つめる私、ドローンを追いかける夫。

幸い、湖の上ではなく公園のほうに戻ってきたので、緊急着陸ってどうやるんだっけ、などと考えたそのとき、

夫「あ」

私「あ?」

スポンと木にはまりました。

姿は見えないけど、一部始終みていた夫によれば、この木の真ん中らへんに、ある、とのこと。
枝がわさわさしている中へ、スポン。

私「高さ5mくらいか・・・」
夫「いや5mということはない、10mはある!」
私「10mもないよ! せいぜい5mだよ!」

5m対10m、ファイッ

このとき叫びました。

「これ!! サイン・コサイン・タンジェントじゃん!!」

おいおい、数学なんて人生の役に立たないって?
木にひっかかったドローンの高さがわかるじゃないか!!
みんな、勉強しなさい。

まあ、サイン・コサイン・タンジェントと叫んだところで、何だかよくわからないので、計算はしてないんですけどね。

しかし冷静になると、どうも10mはありそうでした。

このとき5時。ドローンを回収するまで帰れま10スタート。

1.木をゆらしてみる
木が高すぎてびくりともせん。

2.人的リソースを待つ
参加者たちがやってきました。
まあ、とりあえずBBQしよう、かんぱい。

肉だのなんだの食べる。

満を持して(?)、ドローンが木に乗っていることを白状する。
「は? ドローンが乗ってるんすか?!」

ええ、乗ってるんす。

みんなで木の下に行く。
帰れま10、再スタート。

3.すぐ隣の木をゆらす
影響なし

4.石を投げる
いい線までいくが、石もドローンも小さいので10m先で当たりそうもない。
私にいたっては投げるとなぜか真後ろに石が飛んでいくので、さらなる被害を出さないためにおとなしくすることにした

5.薪を投げる
これはね、意外とよかったです。面積も広いし。
若者たちが上手にいいところに投げるので、いけるんじゃない?!という感じだったのですが、

なんせ疲れる。(私は投げてないけど)
薪を10m上に投げるって、なかなか疲れそう。

6.休憩
ステーキが焼けたので、また飲み食いする

7.薪投げ再開
平日だったけど暑い日で泳ぎに来ている人もたくさんいる中、公園の木に向かっていろいろ投げ続ける不審なアジア人グループ。
あやしい、あやしすぎる。時刻は9時を過ぎる。

8.釣り竿
ひとりが車から釣り竿を出してきた。
先に枝をつけて木に投げてひっかけて、糸をひっぱって枝をゆらす、という作戦。
頭がいい。
しかし糸が切れる。

9.長い木で下からチョイチョイする
「よし! 最後の手段だ! 森へ! 10mの木を! 探しに行こう!」
というわけで、トレイルに入る。
デッドツリーはあちこちにある。ちょうどいい長さの発見。
しかし根本がまだつながっている。それをオノでカーン!カーン!と木こりをして切る。
小枝を払い棒状にする。
「なんか私たち、森に入って道具を作って、原始人みたいだね!」
重い長い棒を4人がかりで運ぶ。

ドローンの木の下に持ってきたものの、やってみてわかったのは、10m近い木を立てることは難しい、ということ。
向きを変えたり試行錯誤が続く。
公園にひと気がなくなってくる。10時になる(日没前で明るい)。

ひとりが「棒の根本を固定してテコの原理で立つんじゃないか」と言う。

立った! 棒が立った! クララが立った!!

ちなみに私は本当にパワー!がないのでずっとみんなががんばる様子を撮影してたんですね。

いよいよクライマックス!というところで、
このあやしい行動の我々を遠くからずっと見ていたインド人男性3人組が、ついに聞かずにいられなくなったのか、

「What's happening?」

って聞きに来たんですよ。

10.インド人あらわる
撮影の手を止める私。以下、ニセ岡山弁で再現。
「ドローンが木にひっかかっちゃったんよ」
「木に登れがええが」
「いやおえんよ~」
「登ってやろうか?」
「いやでえれえ高えでえ~」

などと会話してたら、うしろで

わ~~~~~!!!!(歓声)

ドローン落ちた。

若者たち
「すーこさん、撮影してないんすか!!」
だよね☆

いやだって、満を持しての10番、インド人たちが、、、

まあとにかく取れまして。感謝感激雨あられ。
若者たちの知性と体力にマジで感謝でした。

取れたドローンに興味津々インド人たち。
「壊れてないか飛ばしてみなよ!」と言う押しに負けて飛ばす。(いや自分、見たいだけやんけ)

無事に飛んだ。
みんなで記念に撮影する。

ってインドの兄ちゃんたちが前列なんかーい!

楽しい夏の一日でした。

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