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高頻度使用文法「において」を考える(日本語教育クイズ! 経験からデータへ 15)

問題

「Nにおいて」は他の2級文法と比べて出現頻度が非常に高いものです。コーパスで調べてみると、その出現レジスター(言語使用域)が偏っていることがわかっています。この文法形式がたくさん出現するレジスターは、以下のどれでしょうか?

a 教科書
b 新聞
c 法律

正解は……









正解 c 法律

「Nにおいて」は法律でたくさん使われています。その他、国会議事録、白書などフォーマリティーの高いレジスターと相性がいいようです。出現頻度が高いと言っても、一般の外国人学習者がどれくらい目にするかは不明ですね。詳しくはシリーズ5巻第2章の堀内論文をご覧ください。


■この記事の執筆者
岩田一成 聖心女子大学日本語日本文学科教授

■この連載で取りあげている本
現場に役立つ日本語教育研究 全6巻(山内博之 監修)


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