詩「春の夜」

浮き足だった春の夜
夜風が通り過ぎ、ぶるっと震え
目が覚めたような感覚に足を止める
空を見上げると星は輝いて
『人よ、手が届かないだろう』と、お月様は凜として見える
私はぎゅっと衣服を掴んで俯いて夜道を歩き始める

春の夜
夜風が置いていった春先の香りに俯きながらも口元が緩む

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