詩「静寂」

音は衣擦れ
そのような音しか響かせぬ静寂
夜の闇のこと
灯りはほんのり少し離れたところに点し
あとは月明かり
紙にペンを走らせれば
心地良く紙を引っ掻き
思いの外興が乗る
奇人のような出で立ちでペンを握り紙に書く
満月の明かりが揺らめいた
ふとペンを止め、窓から月を見上げる

静寂

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