詩「ダイブ」

ダイブした夜の闇に
大の字に寝そべった天は濃い青深い黒

涙が出てきた
頬が熱い

目が熱くなるころに
意地でも天を仰いだ
両の手のひらで顔も覆わずに

夜の冷たい風が頬を撫でるころに
冷えた体を己の両腕で抱きしめて起き上がり
瞬き一つ天を見上げた

星がひとつ流れた

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