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一四零の庭苑 1巻 完結

1,000
X(旧Twitter)で毎日書いている140文字以内の短い詩たちです。 全1000話の第1巻となります。 マガジンのタイトルの意味は、X(旧Twitter)で140文字内で書いて…
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#恋

詩「もっと」

もっと もっともっと もっともっともっと もぉおおおともっと 欲しい 上げたい 沢山 膨らむ気持ち 私だけじゃない 僕だけじゃない 「もっと」 「そう、もっとだ」 ふたり顔を合わせて頷く 知らぬ間に手を取り合って ふたり声に出さずに思っていること 「好き」 思わず同時に体から音が出た

散文詩「恋の瞬間」

君に恋した1秒前なんて覚えていないよ。 けれど、君に恋した瞬間は鮮明に覚えているよ。 世界が輝いたなんて恥ずかしくて言えない! 言えないけれど、正直輝いた。 それから上手く言えないんだけれど、世界が蕩けたんだ。 そうだな、空気が澄み渡っていい香りがした気がした。 それから……。

散文詩「恋に」

「落ちたね、恋に」 「その……相手は俺?」 どの口が言うか! とその口の端を引っ張り上げ、その頬を抓ってやりたい。 それでも彼を好きなことに気付いてしまった私。 「言わない」 意地悪をした。 彼の表情が一瞬で曇り、私から目を逸らしそっぽを向いたので。 「そうよ」と付け加えた。

詩「世界を別つ失恋」

貴方に捧げた私の全てを返して! やり直したいの幸せだったから… ねえ神様のせいよ? 貴方と結ばれて時が過ぎ 重ねた時は輝き過ぎて眩しいくらいよ ただそれが終わってしまった だから失恋 魂を別ってしまった今 先に天国で待つわ ゆっくり来てちょうだい 愛する貴方へ