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一四零の庭苑 1巻 完結

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X(旧Twitter)で毎日書いている140文字以内の短い詩たちです。 全1000話の第1巻となります。 マガジンのタイトルの意味は、X(旧Twitter)で140文字内で書いて…
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2023年4月の記事一覧

詩「口癖「どうせ」」

「どうせ」 どうせ、変わらない どうせ、出来やしない どうせ、今だけ どうせ、どうせ 何をしたって変わらない 挑戦しても満足に出来たためしがない、出来やしない 今だけ良かっても 今だけ悪いなんてことあるか、どうせ どうせ、どうせ あ、口癖になっている 捨てたい、この口癖

詩「やることが多い!」

やることが多い! 一日24時間しかないよ ああ、寝なきゃいけない 8時間寝たら一日16時間じゃないか ご飯食べなきゃ 掃除 洗濯 お風呂はゆっくり入りたい 嗚呼っ!仕事…… 休憩もしたい ちょっとぉ! 一日何時間なんだ? 一日て何時間だっけ? やりたいことが多い! どうする?

詩「漠然とした不安」

漠然とした不安はどこからやって来るのだろう 不安とは何だろう 『不安』について考える 何か 戸惑い イライラ 沈む 落ち着きがなくなり おろおろと不安になって来る その不安について考えているのに その不安が襲って来る 不安とは? 今分かることは、計り知れないものということ

詩「書けない!」

落ち着け まずは深呼吸だ 頭の中が真っ白だって? 関係ない! 書け いや、書けないんだけど? 書くんだ ネタがないんだけど? 『何やってるんだ! 自分…』 『…』 沈黙するなよ、頼むから~ 書け いや、書いて下さい! 書けないか… そうなのか そうなんだな 脱力 「あ!」 出た!!

詩「向かい風に例えた人生」

向かい風にあう これは強力なやつだ 目も開けられない 足も止まるどころか後ずさりしそうだ イライラがつのる 理性が吹き飛んで感情が噴き出しそうだ 焦り 得体の知れない辛さ 情けなさが湧いて出る 時間が経てば涙も出そうだ 「負けるかよ」 俺の人生 冷静になれ 進むぞ

詩「大人だから泣きたい」

泣きたいときに泣きたい 大人だからこそ泣きたいときに泣きたい 叶わぬ夢なのか 大人だから ほろりと泣けてくるときがある ぐぐぐっと、我慢するか 感傷に耽って静かに涙を流すか 泣けてきてもそんなことを考えるんだ 大人だから 「泣かせてよ」口からぽろり 大人も泣かせてよ

詩「『真実』の顔」

僕は時々考え混むんだ 『真実』とは何かということ そこで僕は考えた もしかしたら……真実とは真実を求める人の数だけあるのではないのか もしかしたら……一つの真実が人の間で共鳴することがあり、多くの人が、そ・れ・ を真実と言うことがあるんじゃないのか? 『真実』の顔

詩「苦悩する」

違う 違う違う 違うんだ そうじゃない! 僕は苦悩する 考えてはいるんだ 考えてはいるんだが答えが出ない 否! 答えは出ているんだ あ、いや、答えはまだ出ていない 辛いとかじゃない ああ辛いさ 焦りが背筋を這い上る 地面から出た黒い影が足下から体を這い上がって来る 苦悩する 嗚呼

詩「もう駄目だ!」

辛い時 苦しい時 挫折した 起き上がれない 悲しい時 悔しい時 涙が止まらなくて もう駄目だ もう駄目だ 駄目 駄目 だ…… 刹那、世界の中でひとりになったような気がする 刹那、なにもかもが停止する 僕の全てが停止する こんなことて こんなことて 「もう駄目だ!!」 僕は叫んだ

詩「今日も一日お疲れ様」

「はぁ~」とため息にも似た一息を吐いた ようやく金曜日だ 「お疲れさん」玄関で呟く 心は軽いのに体は重い リビングに辿り付くと、上着を脱ぎ鞄を置き、冷蔵庫に直行 いつものあれを持って来る 金曜日の恒例行事だ 「ああ~至福の時」 「最高ぉ」 今日も一日お疲れ様でした

詩「日課を忘れた日」

日課をこなし一日が過ぎるとほっと笑顔になる私 初めて日課を怠った 偶然、忘れていたというようなこと 呆然とした たかが、それだけのことで? きっと誰かに話したらそう思われる けれども肩にドンと重荷が乗ったような罪悪感 一晩寝た また一日が始まる 出来た 嬉しい 安堵の心

詩「ごきげんよう」

鏡に映る私 笑顔を作った 精一杯、笑って見せた 昨日は泣き顔だった私 今朝は鏡を見るのが怖かった でも顔を上げたんだ 「ごきげんよう」 笑えたね、私 でも涙の雫ひとつ 笑顔に乗っかった もう一度 「ごきげんよう」 笑いながら言えた うん、大丈夫 もう大丈夫 大丈夫 さあ、行こう

詩「君の震える心」

君が抱えている心 君の震える心 僕には何も出来ない気がして 何か言えばいいのかな そっと抱きしめて包めばいいのかな どちらも滑稽に思えて立ち尽くしている 君が震える 僕には伝わるんだ 君の震える心が伝わるんだ 「あのね」君が声を上げた 「うん」僕は返事をした 話しをしよう

詩「泥と孤独」

泥の中に居る 泥に足を取られ 泥に浸かり 泥に沈み行く 孤独 気が付けば 搔き分けても搔き分けても泥 息が出来やしないじゃないか いや息は出来る 息は出来るのだ 馴れてしまったから それに馴れてしまったから 泥の中でひっそりと息をする 前が見えないのか 唯前を見ないのか 泥と孤独