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#あなたが変身した話 を聞かれているので、#研究者から転身した話 をします

ちょうどいいテーマ企画が走っています。個人的にどうして研究者から研究以外の道に踏み込んだのかというのを書こうと思っていたので、渡りに船です(この表現合ってます?)。

簡単に私のキャリアの流れを書いて、研究者から離れた際の話をしたいと思います。私の人生の紆余曲折は下図のような感じで、縦軸は幸せ度、横軸が年齢を表しています。

今回の変身した話は、日本製薬から転職した時の話です。

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私は、小学生の頃からの夢が宇宙飛行士か科学者というのがあり、大学は理系に行こうと思っていました。が、高校の政経の授業が面白く、特に経済の授業にはまり、経済学部に心が奪われそうになりましたが、最初の思いを貫き、生物学を学ぶために理系大学に進学しました。

大学4年時から研究室配属となり、入学時から決めていた免疫を研究する研究室に潜り込むことに成功しました。

そこから、免疫学の世界に長らくいることになります。学部4年生〜博士後期課程の6年間を同じ研究室で過ごすことになります。無事というかギリギリのタイミングで筆頭著者論文が受理(業界的にはアクセプトと言います)されて、博士号を授与して貰いました。

その後、2年間を米国国立がん研究所(NCI)の客員研究員、そして日本に帰国して2年間を独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)のポスドクと日米のアカデミアで免疫とがんの研究をしました。紆余曲折あり、日本製薬という製薬企業の創薬研究者として入社(退社まで約5年9ヶ月お世話になりました)しました。

と、ここまでで約10年以上を日米のアカデミアでの研究と5年9ヶ月を製薬企業で研究者として過ごしました。良く考えると15年以上研究に携わったんだなぁと思うと少し目眩がしてきました。。。

製薬企業での経験が、私が変身するきっかけとなりました。

実は、当時海外企業からの再生医療製品を導入し、それに伴って日本での臨床試験を進めることになり、日本の当局PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)や治験統括医とのディスカッションというこれまでの研究者人生で体験したことがない、産業の出口にいる方々との話し合いがそれは楽しくて、もっともっとそういった仕事をしたいと思うようになりました。

私が希望するような仕事は、製薬企業ではできないと判断し、転職を決意しました。

と、結構ライトに書きましたが、この変身をするに当たっては色々な葛藤はありました。これまでの研究者としてのキャリアが潰えることに対する心理的な抵抗感が半端ありませんでした。家族もこの選択には疑義というか、質問が相次ぎました。それくらいこのキャリアチェンジはピボットというよりもジャンプに近いものになりました。

転職活動は、JACリクルートメントという転職エージェントを介して成功しました。その際のエージェントの方はとても素晴らしく、今でも連絡をとっています。

さて、私がどんな職種に転職したかというと、クラリベイト・アナリティクス(転職当時は、トムソン・ロイター・プロフェッショナル)という企業のライフサイエンス担当コンサルタントでした。

この会社は、研究者なら知っているインパクトファクターを算出している会社で、論文データベースWeb of Scienceを保有することでも有名です。また、特許データベースDWPI、製薬企業向けデータベースCortellisも保有していました。

私の仕事は、お客様(官公庁、大学、研究所、製薬企業、メーカー)とディスカッションをして、必要とされるレポートを納品する仕事でした。Pre-salesからデータ分析・レポート作成、納品までほぼ全てを実施するのが役割でした。

この変身は急激すぎたため、入社後半年で心身共に衰弱し3ヶ月休職となりましたが、その後復職し色々なプロジェクトに関わることになり、この会社には約6年間お世話になりました。

この変身の副作用である休職は、私の人生をさらに変えるきっかけとなり、会社一辺倒ではなく色々なことをしないとマズイということを知り、黒坂図書館プロジェクトを始めたり、ブログを1年間毎日書いたりと社外での色々な取り組みをして、私のキャリアの話(以下のリンク参照)もしたり、今では知っておきたいあの話シリーズをやったりと充実した日々の礎となりました。


クラリベイト・アナリティクスで知り合った人たちとは今だにつながっていますし、その繋がりで現職エバリュエートに転職もしました。その転職の話は以下のnoteの詳しく書きました(今思うと結構壮絶です)。


まとめると、研究者からの変身で心身共にかなり傷ついたものの、そのお陰で自分の人生が花開くきっかけをつかんだと思っています。

今思うと、紆余曲折感が半端ないのですが、今は研究者からの変身は後悔していません(休職中は後悔してましたが。。。)。色々な寄り道をしてきて今はよかったんだなぁと思っています。

変身は誰にとっても必ずしも必要なものではないですが、変身することで得られる事も大いにあると思っています。今や、これまでの研究者としての経験、製薬企業での経験、前職での経験をフルに生かして今楽しく仕事をしています。

それは、私が思い切って変身を選択したからだと思っています!

#あなたが変身した話 #研究者からの変身 #大変だった #今は幸せ #過程にヒントあり #COMEMO  

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