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動き出さずにはいられない何か

黒田です。

先日ひさしぶりに大きなスクリーンで映画を鑑賞してきました。
『スウィング・キッズ』です。

1951年。朝鮮戦争当時、最大規模の巨済(コジェ)捕虜収容所。新しく赴任した所長は収容所の対外的なイメージメイキングのために、戦争捕虜たちによるダンスチーム結成プロジェクトを計画する。
“朝鮮戦争”という最も悲しい歴史と、“ダンス”という最も胸がときめく題材の異質な組み合わせにより、社会思想の対立、戦争による傷、人種差別などのすべてをダンスを通じて乗り越え、1つになっていく人々のストーリーを感動的に描く。
(映画『スウィング・キッズ』公式HPより)

もう映画館の座席に座っただけで涙が出てくるんです。
うれしくて。
この作品も本当におもしろく、さらに号泣して帰ってきました。

収容所という過酷な環境下、踊ることが唯一の娯楽であることは容易に想像できます。
アメリカ兵ジャクソンのタップダンスを偶然に見かけた主人公のギスの日常がダンスに支配されるのは時間の問題で。
クライマックス、クリスマス公演のタップダンスステージは本当に圧巻でした。

ただダンスに取りつかれる楽しさが大きくなればなるほど、その背後に潜む影もどんどん大きくなっていくんです。
それが分かったからと言って踊りたい衝動はおさえきれないんですけどね。

あ、おさえきれないものを衝動というのか。

今回の映画鑑賞、実は直前で行くのを決めた私。
まだまだコロナウィルスに対する警戒は必要だと思っていますが
自粛前から観たいと思っていた『スウィング・キッズ』がいまこのタイミングでスクリーンで観られると知って
出掛けずにはいられなかったのです。

もちろんリスクを引き受けての移動でしたが
私も細心の注意を払って移動し、
映画館側も感染リスクを最低限に抑える努力をしていて
思い切って観てよかった。

やはり戦争は絶対に起こしてはいけないし、人種差別も許してはいけない。
イデオロギーは押し付けるものではないし、人間を束で扱うべきじゃない。
ひとりひとりに想いや事情があることを改めて感じる作品でした。

この作品はいま期間限定でオンライン配信(有料)もしています。
みなさんよかったらぜひご鑑賞ください。
家族で観るのもものすごいオススメです!

実は私ずっとタップダンスに憧れてたんです。
もうすこし気軽に外出できるようになったらレッスン受けてみようかな。
いまから近場にないかちょっと探してみようと思います。

健やかで素敵な一週間になりますように。