高い敷居を超えてみる

黒田です。

オペラ。
ちょっと興味はあるけど自分とは無縁の世界。
チケットものすごく高そう。
ドレスコードとかあるのかな。
そもそも日本語で歌わないよね?

そんな印象を持ちながら生きてきて47年。
ついに初鑑賞の日がやってきました。
新国立劇場オペラパレスで上演された『フィデリオ』です。

とにかく観てよかった。
オペラ専用のホールで国内最高峰オーケストラの生演奏が聴ける贅沢。
体全体を楽器にすると人間の歌声はマイクなしでもこんなに響くのかという驚き。
フェルメールの絵画を見ているような光と影が際立つ舞台照明。
すべてが初めての体験でしたが感動に打ち震える時間でした。

なぜ無縁だったオペラを急に鑑賞できたのか。
実はTwitterを通じて知り合った方が出演している舞台だったのです。
同じアイドルを押しているファンとしてTwitter上でやりとりしていたのですが
その方がプロのオペラ歌手でした。

ある日、コロナ禍を経てひさしぶりに舞台稽古がはじまった喜びをツイートされていて、
もしご興味があればと呼びかけてくださったのを活かして叶った鑑賞の機会でした。
遠い世界だったオペラが一気に身近になった瞬間です。

公演会場でもコロナウィルス対策は徹底されていました。
入場前に来場者カード(連絡先と座席番号)を記入。
カメラによる自動検温を通過した後は、自分でチケットをもぎり回収、
座席は市松模様状に前後左右を空けての鑑賞。
もちろん観客全員がマスクを着用しています。

上演時間は2時間半ですが
一幕と二幕の間に20分の休憩があるのでトイレの心配も必要なし。
とても観客に寄り添ったタイムスケジュールです。
思えば演者はもちろん、ずっと演奏し続けるオーケストラのみなさんを考慮して
そのくらいしっかり休まないといけないのかもしれませんね。

Twitterのご縁ではじめて飛び込んだオペラの世界。
現地参加が贅沢になりつつある現代に
本当に行って良かったし、また行きたいと思える貴重な経験でした。

台風10号、本当にお気を付けくださいね。
健やかで素敵な一週間になりますように。