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ランナーの話「ラブさん」前編

ラブさんは、春先の光の様な優しい笑顔の女性ランナー。いつも、ピンク系の可愛らしい色合いのランニングウエアに身を包み、ニューヨーク市内で開催されるランニングレースに隈なく参加している。

ラブさんと出会ったのも、道産子丸編で書いたRun for Japanのイベントだったと思う。以来、何かとレースで見かけるようになり、会話を交わし、フェイスブックで友達になった。

ラブさんは、沢山、地元のレースに出るけど、フィニッシュ後、「タイムどうだった?」なんて聞いてきて、内心、勝ったとか、負けたとか思うタイプではない。タイムを伸ばすことに鬼気迫る努力をするタイプでも、ボストンマラソン資格へ執念を燃やしている感じもない。

でも、いつも一生懸命走っている。誰よりも、一つ一つのレースに向き合い、自分と戦い続け、ゴールを目指している。それが分かるんだ。

特に、彼女の人生を少し知った後は。

(続く)



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