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価値観を乗り越える。

先日、この↓の記事を書いたけど、言葉足らずだったなぁ、と反省している。

特に、森喜朗氏の発言に対しての大坂なおみのコメント”無知から生じたと思う。”を読んで尚更だ。

そう、アメリカでは、色んな差別に関して非常に敏感な国で、その中には、”年齢差別”も含まれる。つまり、”年齢は関係ない。”が根底にある彼女からすると、森氏の発言は、”老いて物事の判断がつかないぐらい耄碌したからの発言”ではなくて、”無知から生じた”ものだと理解し、表現したのだ。

そして、自分の前回の投稿は、”女性蔑視”というより、”耄碌した老人が支配する政治”への怒りの内容になっているのにも、ハッと気づいた。

ただ、昭和生まれで、日本に20代前半まで暮らしていた自分にとっては、”日本には、それが女性蔑視だとすら気づいていない男性が非常に多い。特に、昭和世代。”と言うのが根底にあり、”それでは、今の時代、国民を統率できないし、世界への発信者としては非常にまずい。コンプライアンスの感覚がある若い世代に譲った方が良いのではないでしょうか?。大体、昔は20代〜40代で国を動かしていたんだよ”、と言う話の展開になったんだなぁ、と思う。

でも、、、と、改めて、前回使った幕末の志士たちの写真を見る。

確かに、若い。

でも、やっぱり、男ばっかりだ。

もちろん、彼らが活躍できた裏には、寺田屋の女将等、数々の女性の支えがあったからのはずだが、それでも歴史の陰に隠れているんですよね。それが、森喜朗氏が言う”わきまえている。”という意味だろうか?

もしそうだとしたら、森氏の発言は時代の価値観であり、そこには正しいも間違っているもないんだと思う。ただ、その価値観が、今の時代では、間違っているんですよ、と言う点を理解していても、受け入れられないのが、残念なことなのだ。そして、それは脳の老化が影響しているのもあるだろう。だが、それ以上に、心が老化しているからなのではないだろうか?

そう考えると、”老い”とは、個人差があるのかもしれない。誰にも訪れるものだけど。つまり、年齢が若くても、”老い”てる人もいるというわけだ。

アメリカの若者の絶大な支持を浴びるバーニー・サンダーズ議員は、現在79歳。でも、彼はきっと心が”若い”のだ。だから、若者が彼の言葉に熱狂する。日本にもそんな”若さ”を持つ高齢者もいるはずだ。

だけど、悲しい哉、ニュースで取り上げられる日本のトップと呼ばれる人たちはそうじゃない人たちが多いようだ。

何が違うのだろう?

きっと、時代と共に変化する価値観を受け入れられるかどうかではないだろうか?

きっと、受けいられない一番の理由は、自分を、そして、自分の歩んできた道を否定された気持ちになるからだ。そして、それは自己否定に繋がる恐怖であり、絶対、受け入れたくないものだ。

だけど、本当はそうじゃない。違う価値観を受け入れることは、自分の世界観を広げること。価値観なんてものに、本来、”絶対”はないのだから。

そう思うと、バーニー・サンダースに熱狂する若者は、彼の価値観というより、彼の”信念”に共鳴しているのだろう。

信念には、古いも新しいもないもんね。

価値観はフレキシブルに、信念は揺るぎなく。

こんな風に生きれるなら、そこに老いも、若きも、男も女もないね。

やっぱり、そんな人に、国の顔、代表になってもらいたいものだなぁ。

そして、もちろん、自分もそうありたいものです。
















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