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私と保護犬くるみの物語:わたし・くるみ㉚

くるみが1歳になった。

保護犬なので本当の誕生日は不明。でも、我が家に来た時に大凡2か月の仔犬との触れ込みだったので、逆算し、相方と2021年6月26日に決めた。

うちに来た頃、3LB(1.4キロ)と最初に飼ったロングヘアーチワワのミルキーの2ヶ月の頃とほぼ一緒だった。つまり、予想成犬体重は10LB(5キロ以下)。手足も本当にちっさかった。

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だが、この物語をずっと読んでいてくれた貴重な読者の皆様は覚えているかもですが、くるみは流石、超小型犬(チワワ)から超大型犬(ピレネー犬)のDNAを持つ少女。朝起きる度に、目に見えて成長し続け、今現在、18LB(8キロ強)。流石にそろそろ成長も止まるかなぁ、といった所だが、どうだろう?

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因みに、頭と心も身体の成長に負けず、相当変化した。よく、本当の性格は1歳ぐらいになるまで分からないと言われているけど、確かにそうだなぁ、と最近思う。パピーの頃のくるみは、パピー特有の怖いもの知らずの超社交的な性格。だけど、ティーンエージャーになった頃から、知らない人、新しい場所に後ずさりをするようになった。番犬的性格もあるらしく、アパートの廊下の物音に非常に敏感になった。本来、結構、警戒心が強く、相手や状況を見るタイプなのかもしれない。今は、その部分が強くなり過ぎて、飼い主のコントロールが効かなくならないように、日々、一緒に特訓中。つまり、わたしもくるみもまだまだ一緒に成長過程ということだ。

子育てをしていて思うことは、”理想は持てども、理想を押し付けない。”かな。”5キロ以下の犬であって欲しい。”という見た目の理想から始まり、”どんな犬にも人にもナイスな性格であって欲しい。”とか”無駄吠えをしない”、”呼んだらすぐ来る”など自分の生活に都合の良い犬であって欲しいなど挙げたらキリがない。親の期待に応えたいと、親を喜ばせたいと思っているのは、くるみの目を見たら分かる。一生懸命、私の心を読もうとしている。だけど、その一方で、くるみの中で犬の本能との戦いもある。”あたしの気持ちも分かって。”というメッセージも伝わってくる。よくよく考えてみたら、同じ種の人間の子供にだって人間社会のルールなるものを教えるのに大変なのに、全く種の違う犬が、それも仔犬という脳が人間の1歳未満であろう時期に理解しようと頑張る自体、すごいことじゃないかとも思うのだ。

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あたし、今日、1歳のお誕生日だって。あたしが生まれて1年って時間が経ったらしいの。パパちゃんとママちゃんが、風船やオモチャを買ってきたり、おっきな茹でチキンをくれたりするから、すごく素敵な日なんだと思う。毎日誕生日でも良いなぁ。でもね、本当のことを言えば、誕生日じゃなくても、良いの。毎日、パパちゃんとママちゃんがくるみと一緒にいてくれたらそれでハッピー。ね、くるみって、すっごく良い子でしょ?だから、茹でチキン、もう1ピース、ちょうだい!

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ハイハイ、くるみの食い意地は、パピーの頃から変化なしですね。でも、それはくるみが元気で健康な証拠。その上、可愛くって、お利口で、甘えん坊。本当に我が家に最高の仔がやってきたと思っていますよ。(親バカですみません)

そう言えば、保護犬くるみは、もう、保護犬の肩書きはいらないかな。くるみはもう生まれた時からうちの仔。うちに来るべき仔だったで良いよね。どこから来たとか関係ないね。大切なのは過去じゃない。今、だから。

くるみ、生まれてきてくれてありがとう。うちの仔になってくれてありがとう。くるみはくるみでそれだけで最高。これからも、ずっとずっと、一緒にくっついて生きていこうね。

(私と保護犬くるみの物語はここで一旦終了です。)Photo:Mak



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