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エッセイ:ぜんぶ

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愛犬の話、ニューヨークの話、ランニングの話などなど、その時々の気になったことをつらづらと書いています。
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2021年1月の記事一覧

おいしく食べる

今月の10日、”永遠のわんこ”というタイトルで、エッセイを書いた。 シニア犬でアダプトしたコーディの寿命が間も無く尽きようとしているという内容だ。その時のコーディは、遂に、獣医さんから与えても大丈夫と言われた水でふやかしたドライドックフードを嚥下出来なくなってしまい、もう、食いしん坊のこの子を餓死させるぐらいなら、眠らせて上げた方がいいかもしれないとまで思った。 そして、だったら、もうその日が来るまでは、食べれる物を上げよう。別に、また下痢が始まってもいいじゃない。それは

永遠のわんこ。

その日は必ずやってくる。 それはコーディをアダプトした時から知っていた事だ。そして、その日は、そんなに遠い未来ではないとも。 2017年2月25日、この日がコーディの誕生日。私たちがアダプトした日。 1年目、痩せこけ、皮膚病で顔以外の毛がない状態から、徐々に回復し、絹の様な美しい毛のわんぱく坊主になった。2年目の夏に、胸に急に腫瘍が出来、手術をした。幸いにも癌ではなくて、ホッとした。しかし、その頃から、前から問題のあった肩関節や腰が徐々に悪化し、散歩の距離が減っていった

立ち止まらないと見えない風景がある。

2020年1月1日午前11時、セントラルパークに初走りに行った。 最近、気になっている東側ボートハウス裏手の木にいる梟を見て、その後は、ランブル森の小径を抜け、西側の79丁目の大木にいるアライグマに会えたらいいな。でも、アライグマに会うのはいつも夜ランの時だから、会えないかな? そんなことを考えながら、5番街&90丁目入り口から入り、6マイルループを南下した。左手にメトロポリタン美術館が見えてきた時、鳥の囀りが聞こえた。 立ち止まり、囀りが聞こえる方向の木々を見上げる。