17 才だった私に父は聞いた。”車のハンドルにはなぜ遊びがあるんだと思う?”と。
ああ、この子は17才だった私だ、と思った。大きな違いは、彼女は真っ直ぐで、努力家で、正義の味方なところ。私は、もっと破壊者な思考だった。
腐りきった人間社会が、気持ち悪く、自分はそんな人間になりたくない、でも、それに乗っかった生き方をした方が楽だ、賢い生き方だと囁く自分とが常にせめぎ合い、ああ、もうだめだ、耐えられない、死ぬしかない。いや、この世界の方がおかしいのだから、死ぬ前に、破壊しよう。東京タワー、皇居、国会議事堂を一気に爆破したら、どんなにスッキリするだろう?そっか