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いろりん アイドル生活 ありがとう

2019年12月28日に渋谷TAKE OFF 7にて開催された「前田彩里2ndワンマンライブ サイ シュウ カイ」をもっていろりんこと前田彩里さんのアイドル活動が終了した。

私がいろりんの現場に始めて行ったのは2017年10月23日の「前田彩里 定期公演13」が最初。だからまだ2年2ヶ月しか立っておらず、いろりんのアイドル活動最晩年にちょこっと参加しただけの上、他現場とかぶらないときに参加だから、真面目なオタとは言えないが感想を書いてみたい。

そもそもいろりんの現場を知ったのはいろりんがハロプロエッグにいたからとか、ライブアイドルの対バンで見たからといった形ではない。

私がアイドルの現場に行きだしたのは嗣永桃子がリーダーのBuono!からで、Buono!の現場に行くようになったのも、たまたま知りあいがイベントの出し物として曲コピーしていて、「下手だな」と声をかけたら、「実物はそんなことないので聞いてみて」と言われ音源を聞いて「ロック調の歌でハモリをキレイにつける。こんなアイドルいるんだ」というのがきっかけ。

だからアイドル現場はBuono!ばかりで「しゅごキャラ!エッグ」のメンバーだった前田彩里は名前を知っている程度の関心しかなかった。

そしてBuono!は2012年夏以降ツアーが行われず、現場がなくなり、嗣永桃子が所属していたBerryz工房も2015年3月に無期限活動停止したので、たまにカントリー・ガールズの現場に行くような状態だった。

2017年6月30日の青海臨時駐車場でのコンサートで嗣永桃子が引退。その前のファンクラブイベントのバスツアーに参加して「ああ楽しかった」と帰ってきたら、6月9日に事務所から『カントリー・ガールズの今後の活動について』が発表。メンバーの森戸知沙希・梁川奈々美・船木結は、ハロー!プロジェクトの他のグループに移籍してメインの活動を行い、カントリー・ガールズの活動と兼任。山木梨沙、小関舞は在学期間中は他グループへ移籍はせずに、カントリー・ガールズとして、学校の休日や長期休暇中での稼働をメインに活動させるというカントリー・ガールズの実質解体を発表。

カントリー・ガールズのプレイングマネジャーと活動してきた嗣永桃子の卒業前にあえて波風を立てるような行為を行ない、2017年7月には2ヶ月後に卒業決定していた藤井梨央を契約解除理由としたハロープロジェクトのルールについてなんら説明しないで専属マネージメント契約に違反したから途中解約と公式WEBで公表と。

これら事務所の行為によって所属タレントのパフォーマンスを純粋に楽しむことが厳しくなり、知りあいのアイドルファンに「どこか良い現場を知っていたら紹介して欲しい」と頼んだ中にいろりんの現場があった。ライブアイドルの現場に行くのはいろりんの現場が始めて。

いろりんの現場を紹介してくれた知りあいに送ったメールを個人情報が分かる部分を削除して載せておく。

(引用開始)今日はありがとうございました。ステージ近い。表情が見える。フリコピし放題(てフリコピは私はしないけど(笑)

曲はワンハーフじゃなくてきちんと全部歌うんですね。1人で踊りながら。大変だと思います。

渚の「‥」はうしろゆびさされ組ですか。フルタイムで聞いていたとは思えないので、ああいう曲をどこから選んでくるんですかね?
2人のハモりと振り付けが特徴な曲なので、1人で歌う歌手の選曲としてはどうなのかな。

アイドルグループ全盛の時代、1人で歌っている曲となると80年代中心となりそうなので、安室ちゃんを持ってくるというのはスゴく良かったと思います。1人で踊りながら歌いきるというのは他の女性アイドルとの差を出すという意味で。

いろりんの持ち歌に関しては良く知らなくてカバー曲の感想ばかりですみません。

歌とパフォーマンスの技量高くてビックリしました。あと演奏中の表情と演奏後の表情の違いというかしゃべりにもおどかされました。
あんなにしゃべる人なんですね。関西弁バリバリで。関西人だということは知ってましたけど、あそこまでとは思ってませんでした。

あと、オタの飲み会に誘っていただきありがとうございました。私はお酒好きじゃないせいか、オタの飲み会に参加したこと数える事くらいしかなくて、いい経験になりました。アイドルに支えられている面ありますが、ファンがアイドルの活動を後押ししているということも感じられました。

最後にいろりんのコールをいれてすみませんでした。演者の表情をみるとそんなに気にしていないようですが周りの雰囲気を壊していないか心配です。声を出すときはそういうこと考えないで出しているので。(引用終了)

舞台からはけたときに「いろりん~」というコールを勝手に入れるくらい、ステージに対して興奮していたようだ。

その後、11月24日に仙台のご当地アイドル虹の架け橋のツーマンに参加。その時も誘ってくれた知りあいにメールを送っている。引用する。

(引用開始)ツーマンいろいろ勉強になりました。

良かったところ。

1)いろりんの能力の高さがハッキリと分かりました。虹かけの人と同じ曲を歌ったので比較で声量その他パフォーマンスが優れているのが分かりました。フリでは端、端をきちんと止めて(流さずに)アクセントつけることを意識した印象を持ちました。
 
カバーで安室ちゃんの歌をやって、もう形になっていました。伊達にキャリアが長くないんだなと思いました。

2)衣装に気を使っていることが分かりました。
 チョーカーをして、右足にガータリングして、靴も白スニーカーと服装は白系でカッコいい系によりがちなところその2つでフェミニンによせてきてバランスとったんだなと思いました。

鍛えた太ももをガータリングで強調してアクセント出すというのは成人を迎
えたいろりんだから媚び媚びにならず、健康的で鍛えられたアーチスト感が出て良かったです。チョーカーにアクセサリーつけて歌いにくくないか心配しましたが、物販で聞いた感じでは平気なようでさすがプロと思いました。

3)地下の現場の雰囲気を味あうことができたこと。
 推しが出ると最前を譲り合う、相手側の演者のオタに合わせてコールをするなど。
 後Mixの使い方、サークルの持つ意味が分かりました。観客の一体感というか雰囲気作りという点ではそれなりの価値があるのだなと思いました。

※サーフもダイブもあるのが地下ですよと言われればそうなのかもしれませんけど、多分そういう現場には私は足を運ばないと思います(笑)

悪かったところ

1)MCで曲の説明をすれば良かったのにと思いました。
ワンマンじゃなくツーマンですからいろりんをしらない人がいるという前提で曲の説明があればと思いました。虹かけで西川進の一番弟子が作曲云々と説明があり、Buono!のプロデューサーのあの西川進?その一番弟子って誰!と興味持ちました。

何が引っかかるか分かりませんから周辺情報を長くなくていいので入れておけば、引っかかりやすくなると思いました。

2)ツーマンの位置づけの不明確さ。
自分の持ち歌を交互に歌うって対バンと違うの。二人で曲やるネタとして渚のカギ括弧をワンマンで持ってきたのだとばかり思ってました。あれは二人でやる振り付けとして魅力があるとばかり思っていました。

 物販で「ツーマン用にあの曲準備したの?」と聞いたら「そのつもりはなかった」という話で、プロデュースとしてどうなのと?が浮かびました。
(以下略)

という具合で、ライブアイドルの現場の雰囲気や作法は全ていろりんの現場で覚えたようなもので、ライブアイドルの初現場がステージパフォーマン
スに優れていたいろりんじゃなければ、ライブアイドルなんてそんなもんかと思って現場に足繁く通うようにはならなかったと思う。ありがとう~大きくカンシャ!

で、今回の2019年12月28日のチケットは7月7日の大阪遠征の際に購入した。
その時にフライヤーも入手した。いろりんはいつも手書きのフライヤーなのにきちんとした紙に印刷されたもの。題名も「前田彩里2ndワンマンライブサイ シュウ カイ」という物だからこれが最後のステージになるだろうという予感はしていた。


物販でCDやTシャツなどのグッズを大幅値下げで売り始めたことも最後のステージになるのではとの印象を強化するものと感じたが、公式サイトで発表がない。

そうしたら12月12日になって公式が『前田彩里に関するお知らせ』(注1)を、いろりんブログが公式の発表を受ける形で『大切な みんなへ』(注2)として12月28日のワンマンライブを一つの区切りとして新しい道に進むことを決め、このワンマンライブを持って活動を終了する旨を発表した。

公式が発表し、いろりんが決意表明をした以上、一オタとしてはいろりんが好きな笑顔で送り出すしかないと覚悟を決めた。

でも、早く会場に着くと最後までいろりんのステージに来ていたオタ仲間に顔を合わせることになる。そうなったら色々なことを思い出して泣くかもしれない。

それを防ぐためにはできるだけ現場に入るのはギリギリにしよう。他のことに集中したら忘れられるだろうということで昼間帯にあったライブアイドルのポロメリアの現場を入れ、遅めのメシを食べて会場に入った。

会場の渋谷TAKE OFF 7のステージにスクリーンが出ていたことにビックリ。顔見知りの対バンでご一緒するアイドルのオタさんなどに挨拶をしたりしているうちに、スクリーンにVTRが流れ、いろりんの声による注意事項などが流れ、SEが流れラストコンサートがスタート。

『Lyrical love』の赤のタータンチェックの上下の衣装で登場。腰の黄色スマ
イルバッジが印象的。

最前列の精鋭に合わせて『ドラマティック1・2・3』や『きみ時々ハート』といったクラップやコール歌詞にあわせてのかけ声が客席が出ていたことに感動。早くも涙腺がゆるみはじめる。

ヤバいと思ったので『Twinkle Star Light』の「いつもより早く流れるこの時
間」の歌詞にあわせてのオーイングなどで声をはりあげる。

そうこうしているうちにまたVTR。白ブラウスで黒スカートといういわゆるリクルートスーツ姿の前田彩里が緑地で朱文字の三代目彩Tシャツを着たアイドルの前田彩里にインタビューするといういわゆる茶番劇。

「アイドルをやめた後、車の免許を取りたいということですが、どんな車に乗りたいですか」との質問に「四角い車」との回答。その後も広い車内でドライブ云々などと説明しだし、隣にいたオタと「ワンボックス」のことじゃないかと顔を合わせて爆笑。

そう言えば、対バンの曲間MCでも天然ボケの面白いこと言っていたよなと思いだして感傷的に。

そうこうしているうちにスクリーンが上がり、衣装チェンジしたいろりんがステージに登場。『スキちゃん』と『夢見る15歳』というスマイレージのカバー曲を披露。

持ち歌しか披露しないのがワンマンでのいろりんのこだわりとオタから聞いていたので一瞬「何で?」と思ったが、いろりんの持ち歌の時より客席のボルテージが一段と上がり定番の「イヤホンで」コールもあったりしたので、ハロオタがそれなりに参加しているだろうラストコンサートではこういう選曲もありかと納得。

そうこうしているうちに曲中にいろりんコールを入れやすい『おなじ青空』で本編終了。

「僭越ながらいろりんのステージをまだまだみたいんです」との口上から会場いっぱいの「いろり」コール。それに答えるように赤ドレスで登場してアンコール。

1曲目が『ありがとう』2曲目が『「また、明日」そう言って手を振った』というバラード。

『「また、明日」そう言って手を振った』は分かれた恋人が以前約束した日に会った光景を歌った歌詞で、活動停止を決めたアイドルとそれを応援しているオタを重ね合わせて思わず涙。

アンコールの最後の『約束』も歌詞の流れとしては関連があるから、明るいいろりんの代表曲にも関わらず、「泣くな泣くな」と気持ちを落ち着かせながら何とか笑って送り出せた。

いろりん長い間アイドル活動おつかれさま。そしてありがとう。

いろりんの曲の中で私が一番好きな『「また、明日」そう言って手を振った』の歌詞の一節を

約束の日あの日はいつも通りの笑顔で 
『また、明日』そう言って手を振った
『また、明日』そう言って手を振った‥

また、会いたい‥

注1『前田彩里に関するお知らせ』

https://ameblo.jp/grnapl1281/entry-12555368471.html

注2『大切な みんなへ』

https://ameblo.jp/iroriiroriirori/entry-12555371094.html

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