「てにをは」に迷うのが、コピーライター。


朝のコピー短歌(2019.11.01)

「てにをは」に迷うようなら なっちゃダメ
否 迷うからこそコピーライター


迷うようならなっちゃダメなのはライターで、
迷わないようなら向いてないのがコピーライターだと思う。

なぜか。ライターは自分で取材したり調べたことを記事にまとめるとき、とくに複数ページにわたってボリュームのある原稿をまとめる場合、一行一行の「てにをは」に迷っているようでは、とうてい〆切りに間に合わないし、すべてのリズムが崩れていくと思う。直感で、また知識として、すぐに判断できなければ仕事にならない。振り出しにもどって最初の一行を迷って変えてしまうと、ドミノ倒しのように次の文も次の文もなおしていかないといけなくなったりもする。

ただ、見出しをつけるときは、ライターさんも「てにをは」に迷うことがあると思う。迷うというようり悩む、考える、選ぶというのが近いかな。
じつはコピーライターはすべての文章で、ライターさんが見出しをつける以上に「てにをは」をどうするか迷っている、考えている、選んでいる。

たとえば、きょうのコピー短歌。

「てにをは」迷うようなら
「てにをは」迷うようなら
「てにをは」迷うようなら
「てにをは」迷うようなら

まあ、次の句につづくことを考えると、4つめの「は」そして「が」などの主語をあらわす助詞はないのですが、こんな感じ。さらに

「てにをは」にも迷うようなら
「てにをは」さえ迷うようなら
「てにをは」だって迷うようなら

なんだか声に出してしゃべってみたら、どんな人にでも変身していっちゃって、

「てにをは」にね迷うようなら
「てにをは」をさ迷うようなら

とか、ひとり妄想カップルの会話が成立することもあったり。

だからコピライターと名乗っている人は頭の中の傾向はコピーライターだし、
ライターと名乗っている人はライターなんです。その主たるスタンスが。

取材したことを見開き2ページくらいでまとめることも結構あるけれど、まあ「てにをは」に迷いはじめたら、時間のかかることかかること。まあ、時間のかかるのは、短い5行くらいのボディコピーを書いているときも同じかな😽

迷走中みそひとメモ

「てにをは」ネタは最近Twitterでもつぶやいたのですが。

今朝は熟考している時間がないので、ほんとうに〆切り爆弾のリミッターが(汗)、カチカチといいはじめ、サクッといきます。

迷ったのは、「てにをは」に、にするか、「てにをは」で、にするか。決めた理由は上の句最後の「ダメ」の「ダ」まで、濁音はとっておきたかったら(笑)。

濁音には、一時停止効果があるんです。
ネーミングの提案で、濁音を入れた案を必ず出すのもそういうことから。
おあとがよろしくないけれど、今朝はこのへんで。


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