見出し画像

デンソー製 燃料ポンプのリコール

少し前にこんな郵便物が届きました。

今、世界中で問題になっているデンソー製燃料ポンプのリコール案内です。デンソーが捻出するリコール関連費用はすでに4,400億円にも上ると報道されています。

さらには、この問題に起因した死亡事故も起こるなど、事態はますます大きくなっています。

EVなどを除いて、自動車が走るためには燃料(ガソリン)が必要です。
普段私たちがガソリンスタンドで給油する燃料は、燃料タンクに入れられることになります。自動車は、この燃料をエンジンに送り込み、空気と混ぜて「混合気」を作り、それに着火することにより、爆発・燃焼を起こしてエンジンを駆動させます。この際に、燃料タンクからエンジンに燃料を供給するための装置が「燃料ポンプ」と呼ばれるものです。

今回の問題は、この燃料ポンプの中にある「インペラ」という樹脂製の部品が、燃料を吸うことで膨張し、ポンプケースと接触してしまうことで、正常に燃料の供給ができなくなり、最悪の場合エンストしてしまうというものです。インペラが膨張するのは、成型時の樹脂密度が低いことが原因のようです。

© DENSO (https://aftermarket.denso.com.sg/product_info?cat_id=194&lang_id=5)

動かそうと思ってエンジンが掛からないならまだしも、走行中に突然エンストなんてことになれば危険が伴うのは想像に難くないですよね。先の死亡事故のように、高速道路で急に停止なんてことになれば、大きな事故を招きかねません。

私の車はもう初度登録から10年ほど経過していますが、今のところ不具合は出ていません。ただ、こういう不安がある状態で乗るのはちょっと心配なので、なるべく早く交換してもらいたいものです。

ただ、届いたお知らせにも書いてありますが、対象の車種・メーカーが多すぎて、肝心の交換品の調達に時間がかかるそうなので、しばらくは少し気をつけながら乗るしかなさそうです。

同じような案内を受け取った人は、対応をお勧めします。燃料ポンプも一応消耗品で、走行距離が嵩んでくると交換しなければいけないこともあるので、無償で対策品に交換できることはある意味ラッキーとも言えますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?