見出し画像

自由研究「顔」

以前「人生が!顔に出ますよ!」とシンクロで歌った思い出。人の顔を見る。見る。見る。対面するとわかる顔。ユアフェイス。ヒズフェイス。あの子顔。俺顔。たまに強力なパワーを持った顔面にmeetする。刻まれた圧倒的な人生なのかシワなのかオーラを感じておののく。そうだ。強力な顔と対峙するときには、自分を鏡でチラ見して「今、俺、嘘くさい顔してないだろうか?」なんて思いながらグッと奥歯に力を入れる。真面目な顔。だめだ。顔つきが変わるわけもない。嘘臭さがさらに嘘くさいぞ。今持ってる顔で世界と出会うしかない。行くぞ。ああっ。よしっ!行くぞ。と言うわけで、今日は「顔」について考えを巡らしてみます。

少し前「南から来た用心棒(Arizona Colt)」という映画を鑑賞してました。物語の舞台は悪い輩が占拠している街、そこに南からやってきた主人公。最初は乗り気じゃなかったけど悪者を追っ払うという話。めでたしめでたし街は平和になりました。勧善懲悪まっしぐら。善が悪を懲らしめ〜の。日本だと、え〜と。水戸黄門とか仮面ライダーシリーズとかですかね。良くあるやつ。しかし、このArizona Colt、西部劇なんですけど、今とつながってる過去なの?って言う程、酷く野蛮なことが堂々と行われてるんす。悪いやつの悪事。バンバン人は殺すし、酷くて野蛮な世界。2021年との違いに純粋にびっくり。あ。これが普通やったんやなー。悪者は。普通、、だったの?戦争ってこう言うもんか。

とは言うものの、現代でもありました。最近のニュースだと、2021年アフガニスタン 、タリバンはアフガン軍を追っ払って街で略奪とか平然と行ってる。現代で犯罪以外でそんなこと普通に起こってるんだと新聞読んでびっくり。

さて、Arizona Coltに話を戻そう。そんな中、ストーリーとは違うところが気になりました。「主人公の顔がカッコよすぎね?」。そう顔。顔をかっこいいと思ったんです。で、その格好いいって、、何だろうな?と思い始めたんです。すらっとしてて。

スクリーンショット 2021-09-01 16.26.48

俺A「いや、いや。ちょっと格好良すぎやしないか?」
俺B「いや、いや。正義ってのは自ずと格好良くなるっしょ。脚色もあるんだろけど、とにかく正義が勝つ!それ故、見てる人はスッキリ。それでスカッとするんだ。映画として成り立ってるでしょ」
俺A「いやそうなんだけど。格好いい人しか主人公になれないの?」
俺B「スラッとしてていいじゃん」
俺A「これって主人公がさ、格好いいからスラッと見えるのかね?格好良くないと感情移入できないのかね?」
俺B「確かに。ドブみたいな顔の主人公だったら、人気でないのかもね?これを格好いいって思うってことだもんね。映画に格好良い顔の世界観作られてるのかも俺たち。て言うか提案されてると言うか」
俺A「この手の顔は100人中90人くらいがカッコいいって言うんじゃないかな?人の顔の好き嫌いはあるにせよ。」

主人公がイケメン。こう思うのは何でかしら?

俺A「いや。それと比べてさ」
俺B「はあ」
俺A「悪役の顔が悪よね。悪いっていうか酷い、歯抜けでさ」
俺B「どれどれ?」
俺A「ほれこれ見れ見てよ」

スクリーンショット 2021-09-01 16.18.25

俺B「あ。ほんとだ。これは、悪役だね。悪役顔だね」
俺A「そうなのよ。悪役の顔ってモロ悪役の顔だよね。ポイっていうかポすぎる」
俺B「確かに、略奪、恐喝、身代金目的の誘拐やってる顔だわ」
俺A「ほんと、一瞬でわかるこの悪人顔って何なんなんだろ?」

正義もしかりだが。こういう図式って、悪役は悪役顔、正義は正義顔、人間の脳に刻み付けられてるのだろうか?この映画が1966年に上映されてからたかだか70年。人のかっこいい顔って感覚は変わるのだろうか?いや、変わっていない。そう、つまり人の顔見て瞬時に判断する。「こいつは悪そうとか」「いい人そう」とか。私たちは、何と照らし合わせて判断してるのだろうか?と気になった。もしかして悪役顔に生まれとしたら、顔に見合った悪さをするのだろうか?それとも逆で、悪事を働くから悪者の顔になるのか?鶏が先か。卵が先か。

人は、悪いことをやるから悪人顔になるのか?
もしくは、悪人顔に生まれたから悪いことをやるのか?
逆に、良いことをやるから善人顔になるのか?
もしくは、善人顔に生まれたから善いことをやるのか?


スクリーンショット 2021-09-01 16.24.29


なんてことを永遠に考えてました。何だ。正義顔、悪人顔、何だ!と言うわけで映画の正義(とされてる方)と逆の悪(正義と対するもの)を並べてみました。これが私の自由研究です。


スクリーンショット 2021-09-15 22.19.43

まずは、映画と言ったら一番最初に思い出すback to the futureです。ロレインがヒロインかどうかは人によって分かれますが、ビフが悪役のいい顔してます。ビフ・タネンがマーティに「入ってますか〜」って頭をコツコツやるときの意地悪な仕草は、大人になっても嫌な気持ちにさせられます。最後、やられてスカッとする。おお、これも勧善懲悪!1985年の映画。

スクリーンショット 2021-09-15 22.20.00

話は変わって、映画って何だろう?パッと思いつく2作目は「がんばれベアーズ」です。1976年の映画なんで私の生まれる前の映画でした。この昔の映画で驚いたのは、カメラワークや子供たちの表情など、ビックリするくらいすごくうまくとらえられてて「これぞ!映画」と思いました。相手チームの監督はバシバシ選手たちの頭を叩いて「何やってんだ!ヘタクソ!」と怒ってました。すごくわかりやすく悪って描いてるわけじゃないけど、自分の人に対する接し方とか振り返る映画でした。あ。これ見ると主人公(監督)のバターメーカーどこをどう切り取っても格好いいって太鼓判の顔じゃないですね。でもいいんですよね!子供たちの透明感が本当に美しくて素晴らしい(何のこっちゃ)

スクリーンショット 2021-09-15 22.31.47

映画でこれまた覚えてるのは1979年作「クレイマークレイマー」です。1979年放映にしては時代を先取りしすぎていると言うか、現代問題のようです(って誰でも言える感想)。子供の頃私が見た時は子供のビリーの気持ちになってみてましたが、大人になったらテッドの気持ちで見てました。女性だったらジョアンナの気持ちになるのでしょうか?悪役をジョアンナにしてしまいました。女性から「は?何でよ?ふざけないで?」って声も聞こえてきそうで怖いのですが、私は5回くらい見てもいつも「なんて勝手なんだろう(泣)」と思ってしまいます。法律って、、埋まらない溝って、、とかいろいろ考えちゃいました。最後子供を引き取りたいって言ったジョアンナを見て本当に「え?嘘でしょ。これで、これが結末!!!?」と愕然としてします。人間ですものね。人間ですもの。なんてすごい映画だ。フレンチトースト。涙の。

https://www.eiga-square.jp/title/kramer_vs_kramer/character

スクリーンショット 2021-09-15 22.53.22

暴力シーンが見たいのか、武映画、もしくはこちらのビデオを何度も借りて見ました。ついつい定期的に見たくなる。ワンオブ映画「レザボアドックス」です。私にとっての金字塔。これに至っては誰が主人公とか、仕分けするのもナンセンスなような気がしてきて並べてます。みんな悪人顔、、?マフィアだから、だけどかっこいいです。だいたい主人公って何だよ。誰かが設定した視点だろ。とにかく結末と途中の画角とタランティーノの仕掛けたエスプリにやられる。はい。簡単なもんです。余白の都合でミスターブルー省略されてます。ハルクホーガンみたいな髪の長いおっさんです。で。エスプリ?エスプリって何だよ。精神とか機知のことだそうです。

https://www.eiga-square.jp/title/reservoir_dogs/character

スクリーンショット 2021-09-15 23.03.53

続々行きます。次は趣向を変えて「マダムインニューヨーク」インドの映画です。インド映画は「ムトゥ、踊るマハラジャ」から始まって何故だか見る機会が多くて「きっと、うまくいく」「PK」「ピザ」とか。わかりやすいヒューマンドラマのような、世界の描き方が好きです。この「マダムインニューヨーク」ですが、最初は、こんな恥ずかしい、お涙頂戴っぽい映画なんて見たくない。こっぱずかしいと思ってました(以前に予告編とかで見たことあり)。でも映画館の前まで来たから見るしかなかろう!と思って期待せずに見始めました(当時見る映画を決めずに必ず映画館の前にいったら見るをやってた)。結果その年見たナンバーワン映画となりました。見終わって愛する人を大切にしようとわかりやすいですが、胸を熱くし、涙を流して帰ったことを覚えています。ちなみに悪役になってますが、サティッシュはシャシの夫。悪役、ではないのですが。(もうヒロインが男になってる問題)

http://madame.ayapro.ne.jp/cast.html

スクリーンショット 2021-09-15 23.25.25

インド来たので、、他の国、、と思って思い出すのは、お隣、韓国の映画。そうそうこの前「タクシードライバー」見ました。あ〜おもしいなーと思いました。主人公よく見てたら見たことある。お父さん役でした。さて今回ご紹介するのは超絶面白かった映画「パラサイト」です。韓国の映画産業って鬼のようにお金をかけてて、すごいスタッフで作ってるの伝わってきました。調べたら9割をセットで撮影したとか、とにかく内容も良いけど、最後までビシビシに詰まっていてビビりました。これは。もう。正義も悪もない。って正義とか悪とかカテゴライズって何だよ。とまた自問自答してます。ま。あってもいいけど。とにかく見たことない人は見てほしいのでストーリーは何も書きません。出てくる女性が皆さんキラキラしていて美しいな〜です。いろいろ書きたいけどネタバレになるので、えー。上記の美人3人だったら(4人?)、ギジョン役のパク・ソダムに惹かれる。韓国っぽい顔だから?私個人オンリーの話。(役柄問題でしょうか)

他にも映画で面白いもの沢山ありますが、、この辺でやめときます。(ホラー映画とかも検証したかった。と言うか思い出したかった)結局顔って何だろう。その精神が顔に出てくるのか。味方もいれば敵もいる。どんな顔が好きか。意地悪な顔はそんな好きじゃないけど、物語には必要ですね。役者はその顔とその性格で登場する。煌めく精神。顔に現れる。人生が?そんなもんいくらでも演じられますね。演者の人は。

さて、最後に冒頭にタラタラ書いた「Arizona Colt」、結局主人公誰だったのか?選手権ということで問題貼っときます。①から⑥まで。カッコいいって、、何だろう。(答え出ず)

スクリーンショット 2021-07-13 23.25.33



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?