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ユーフォ3期終わってどうしたら良いか分からない君に朗報!

ついに部の目標であり、滝先生の悲願である全国大会金で「響け!ユーフォニアム3」は幕を閉じました。

泣いたよね。3期通してだけど、最終話はさすがに何回泣いたか分かりません。作中で言えば久美子入学からの3年間ですが、リアル時間では9年間追いかけてきた訳で・・・

そして訪れる虚無感。虚脱感・・・


TV版3期ロス

いわゆるロスというやつです。かくいう私も当然襲われています。
ただ、私の場合はロスという言葉が持つ虚脱感とは少し趣の違う感情を抱えています。

超名作を見終わった後に死にたいと思うのです。とはいえ、嫌な現実から逃避するために自殺するような積極的な死にたいではなくて、襲ってくるこの感情をかろうじて言語化するなら死にたいが一番近いんだろうな~という程度です。

自分なりに可能性を考えてみました。
・燃え尽きが強すぎて死にたいと勘違いしている
・眩し過ぎる登場人物達に比べて、自分が何も成していないのでこの人生が嫌になる
・自分が何も成さなかった高校時代に主人公達が完全燃焼しているのが羨ましくて嫉妬している
・こんな凄い作品を作っている制作陣にクリエイターとして嫉妬している
等々・・・

いまだにしっくりくるものはありません。素晴らしい名作を体験出来たのに、謎の虚無感が沈静化するまで時が過ぎるのを待つばかり。

そして、今回に関しては原作完結に追いついたという事もあり、もうこの次は本当に無いんだという現実がより一層虚無感を強固なものにしていきます。

2期キタ――(゚∀゚)――!!とか言ってた頃が懐かしいです。つらい・・・

つらさの表現としてママの涙をお借りします

X上では、原作の未アニメ化エピソードや立華編の存在を根拠に、京アニさんまだいけるよね!?と、本気なのか自分を勇気づけてロスをごまかすためなのか分からないような言説が飛び交っています。

たしかに立華編がアニメ化されたら絶対観たい!主に未来先輩がどんな感じになってるのかを是非とも観たい!

その気持ちは死ぬほど分かるよ。でも、自分をごまかすのは止めにしよう!一旦落ち着こう。たしかにTV版1期・2期の総集編劇場版はあったけども!夏に行われるイベントで重大告知として3期総集編劇場版制作決定の発表があるかもしれないけども!

私達視聴者はまだ戦える

私達に出来る事は、放映済みの作品を観る事です。

新作は出ない。さりとて作品を完全に忘れる事は出来ない。だって、ユーフォ3期で心に灯された炎はまだ燃え尽きていないのだから・・・
新作発表をチラッチラッと気にしながら過去作をループし続けるしかないのです。ハンター×ハンターと同じですね。

しかし!これを機会に私はあなたに問いたい。

本当に全部観ました?

味がしなくなるまでスルメを噛み続けてしまった人はしょうがないです。ただ、噛まずにスルーしてきたスルメもあるんじゃないでしょうか?私が今から全部書きますので、ここで一回整理しましょうよ。

全作品

基本的には公開順が時系列と同じなので、公開順でそのまま書きます。

久美子1年生(前半)
・TV版 1期(13話)
・劇場版「響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」
 ※TV版 1期の総集編

久美子1年生(後半)
・TV版 2期(13話)
・劇場版「響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」
 ※TV版 2期の総集編

久美子2年生(前半)
・劇場版「リズと青い鳥」
・劇場版「響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」

久美子2年生(後半)
・劇場版「響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~」

久美子3年生
・TV版 3期(13話)

なお、厳密に時系列で言うと、「リズと青い鳥」は「響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」の期間中に起こったお話です。

こうして改めてみると結構多いですね。
知り合いに「頼むからこの作品観てくれ!」ってオススメされると大変ダルい分量ですが、もしTV版 3期しか見ていない人からしたら歓喜ですよね。

TV版3期しか観てない人

コース料理はメインである肉料理に向かって、前菜・スープ・魚料理・・・と徐々に組み立てていくのに、メインしか食べないのは愚か者のする事です。

さぁ、早くテーブルに戻って下さい。前菜からやり直し!メインディッシュの味わいが全然違ったものになりますから。

TV版1~3期しか観てない人

劇場版3作
「リズと青い鳥」
「響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」
「響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~」

は必ず見て下さい!

TV版では久美子が2年生の期間が丸々抜けているのです。

TV版は、劇場版を見ていなくても支障がない作りにはなっていますが、それを前提とした演出やセリフもたまにあるので、劇場版をしっかり観ていると、TV版でニヤリと出来る場面が多々あります。

これを観ておくと
プールでママが久美子に例え話をしたシーンで、「うおぉ~!ここでリズの話出てくるか~!」と興奮出来ます。

それと、久美子と麗奈が部長失格仲直りした時の大好きのハグの元ネタが出てきます。

これを観ておくと
「この久石とかいう奴、なんで久美子にこんなベッタリなの?」「ママに対して拒否感強すぎない?」という疑問が解消されます。

また、さっちゃんがオーディションに落ちた時に、みっちゃんが疑問を呈するという何てことのないシーン。ここで泣けるようになります。

これを観ておくと
ママが北宇治に現れた時、「うわ~!アンコンの時の不安が現実となって現れてもうてる~!!」というリアクションが取れるようになります。

さらに、合宿でつばめがマリンバを運ぶという超普通のシーンで軽く泣けるようになります。

劇場版を見てない人には、まだ味わってない味があるんですよ。
さらに!

総集編劇場版をスルーしてる人

総集編と侮るなかれ。13話の中で様々な課題が現れては解決されていきますが、主軸を1~2個に絞り1本の新作映画を作るという挑戦的な試みによって出来た作品なんです。

しかも、ただの切り貼りじゃなくて、調整のための新作カット挿入やアフレコし直しというクソ真面目さ加減。もう「総集編」っていう紹介のし方止めた方が良いです。マジで。観る人も観なくなってしまいます。

ただ、未見でも最も影響が少ないのがこれらの作品であるのもまた事実。優先度は低くて良いので、必ず観ていただきたいです。

いわゆる1期総集編です。
耳だけの判断ですが、アフレコ全録りなおしっぽいです。セリフ覚えるほどTV版を周回してる人には本当にオススメです。話は知ってるのにめっちゃ味します。

いわゆる2期総集編です。
が、久美子とあすか・久美子と麻美子の関係性をメインとした、久美子と姉の映画です。

TV版 3期で久美子に助言するあすか。メイクをしながら話を聞いてあげる麻美子のシーンで死ぬほどグッときます。

TV版しか観ていないというのは、真正面からの一面だけを見てサイコロを理解した気になっているようなものです。見る角度によって、サイコロは最大3面まで同時に見る事が出来ます。

TV版 1~3期・劇場版・総集編の3面を見て、ようやく立体的にユーフォを味わえるというものです。

もう全部観てる人

ただただ周回して下さい。もう飽きるほど観ているでしょうが、それしかやる事がありません。あ!原作未読ならそっちに流れる方向もありますね。

サイコロをぐるっと回して背面も確認してみましょう。さすれば、さらにユーフォの全貌が掴める事間違いなし!アニメ観るより直接武田綾乃さんにお金入りそうですし。名作を生み出してくれた最初の母親に感謝を捧げましょう。

とか言いながら私も全部は小説読めていません・・・
でも、スピンオフの立華編超面白かったです。

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