ぽっとその言葉はやってくるの。
やっぱりさ、疲れちゃうよね。
誰に言っている訳でもない。ただ頭の中でふとしたときにはつぶやいていた。
何かのせいで疲れているっていう訳でもない。何かたいそうなことを悩んでいる訳でもない。本当は悩まなきゃいけないことは山ほどあるけど。
何ひとつ不自由なことはない。お金は有り難いことに両親から十分もらっているし、有り難いことに留学費用まで出してくれて、そのおかげで私は日本社会からも逃亡できている。(外国人という社会に属してながらも浮いている存在、けど学生という身分があるから社会から排除されているという不安はない、このふわふわした責任のない身分は心地よい)
何に疲れているのだろう。友達もいる、課題もいまはひと段落していてやらなきゃいけないことも特にたくさんはない。
別に肉体的に疲れているわけでもない。
でも、ベットにごろんと横になった時、パソコンが立ち上がるのを待っている時、SNSをチェックし終えてスマホの画面を切った時、その言葉はふと出てくる。
口をついて出てくるのではない。その言葉は声にはならない。私の脳内で、私の想像する私の声で頭の中にぽっと浮かび上がってくる。
どうして、 理由を考えよう
ああ、でもほらまた 気づいたらやってきた
「やっぱりさ、疲れちゃうよね」
誰に言い訳してるの、誰から返事が欲しいの?
私は私のことあきらめたいのかしら。
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