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会社の行動指針をサービス開発にどう活用するのか

ごきげんよう。ツクリンクでエンジニアをしているあっきーです🙋‍♀️
採用に力を入れ始めたのですが、PRするためにまずは自分たちのことを正しく認知できないといけないので、改めて自社のミッション・バリューや組織体について考えることが増えました。
その中で、今回は行動指針(バリュー)について書きます。


なぜミッションやバリューが必要なのか

少し前まではミッション・バリューをやりがい搾取などに使われやすい胡散臭いものだと思っていました。

新卒で入ったSES会社の新人研修で40km歩かされて努力・感動・感謝みたいなものを叩き込まれたけど、そういった搾取や洗脳的なものなのかなと。社訓をベンチャー風に言い換えただけやんと。
でも、同じ方向を向いて何かを成し遂げるのはある種の信仰のようなものが必要になると思います。

ただ人が集まっただけの集団で個々が勝手に動いているだけでは目的は達成されません。同じ目標を向き、価値観を揃えることで集団ではなく組織になり力を発揮できるようになります。

最近読んだ『Who You Are 君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームをつくる』に以下の一文がありました。

トップがいないところで人々がどんな判断をするかこそが、企業文化というものだ。社員が日々の問題解決に使う一連の前提が、企業文化だ。誰も見ていないときにどう行動するかが、企業文化なのだ。
引用:Who You Are 君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームをつくる

ミッション・バリューはこの企業文化を作るための手法なのだとスッキリしました。使い方次第で毒にも薬にも、絵に書いた餅にもなる。正しく設定し、正しく運用すれば良い効果を発揮するのだと思います。(この正しく運用するのが一番難しいのだけれど)


ツクリンクのバリュー

ツクリンクのバリューは以下のように定義されています。

■ 成功のために団結

全ての行動、議論は成功のために。お互いに助け合い、常に前向きに、成功に向かって前のめりに突き進もう。そして皆で幸せな未来を分かち合おう。

■ プロフェッショナルに

成果を出し、成功へと導き、期待を超え続けるプロフェッショナルに。常に学び続け、改善し、成果を高める方法を考え、実践しよう。

■ ユーザーの気持ちに

あらゆる考え、行動に徹底したユーザー視点を持ち、ユーザーに寄り添おう。そして「ありがとう」と言われるサービス、組織にしていこう。


バリューを意識したプロダクト開発、組織との関わり方

■ 成功のために団結

ここでは『成功』の定義はされていませんが、3つ目のバリュー『ユーザーの気持ちに』があることからも『ユーザーのためになること、プロダクトやサービスを通して価値を届けること』が1つの成功だと考えています。そのために団結をしてチームとして成果を出していくチームワークを尊重します。

そのため要件の策定では(出来ることなら実装をせず)最小の工数で価値を届ける(検証する)方法の検討や、本当に設定している課題がユーザーのためになるのかからエンジニアは議論に参加します。

また、実装・コードレビューでは新しいメンバーのキャッチアップに時間がかかって開発スピードが落ちないよう可読性を重視した命名や実装を意識しています。分かりづらそうな箇所は別でドキュメントを残しコード中にリンクを張ったり、極力コメントを残すなど分かりやすくする方法を模索中です。

団結するためには相互理解も重要になります。よくある上長とメンバーの1on1だけでなく、メンバー間の1on1を定期的に行い、やりたいことや気になっていることなど気軽に話せるようにしています。フルリモートになり突発な雑談は発生しづらくなりましたが、定期的に行うことで相互理解やアウトプットも良くなったと感じています。

『ユーザーに価値を届ける』ためにはそもそも組織や中の人が健全でないといけません。マズローの欲求5段階説の低層にあたる心身ともに健康であることをサポートするための制度や働き方から、自己実現するための成長を促す相互のフィードバックや気遣いも重要になってくると考えています。


■ プロフェッショナルに

言葉の通り、自身の職種・役割において専門性を高め任せられるようにするということ。

…ではあるのですが、よくある「完全に理解した」「なにもわからない」の様にプロフェッショナルになるのは難しいです。技術領域においても知らないことが山ほどあります。
そのためペアプロやペア作業を定期的に実施しスキルの共有を行ったり、触ったことのない技術や深堀りしたい技術などを気軽に触ってみる『Dev実験室』という取り組みを週1回2時間しています。


■ ユーザーの気持ちに

当然ですがユーザーファーストを意識し全ての業務を行います。

要件の策定からエンジニアも参加しているため、ユーザーに届ける価値が現状の要件で達成できるのか工数と相談にはなりますがより良い要件を作れるよう会議に参加しています。
実装時にはアクセシビリティを意識したコーディングや、Google Core Web Vitalsの指標を意識した改善なども積極的に行っています。

他にも、カスタマーサポートがユーザーさんから依頼を受け、対応や調査を依頼されたエンジニアがそのままやるのではなく、システム的には対応可能だが他ユーザーに不利益になる可能性がある場合には適切に相談し理解してもらうといったことも行っています。

個人的な話ですが、業界的な影響もあり他サービスなどよりもWindowsを利用されているユーザーさんが多いため、ユーザーの気持ちになるために開発環境をWindowsにしています。(さすがにIEやEdgeを常用しているわけではないですが…)


さいごに

色々と書いてみましたが書ききれていない価値観もありますし、全てができているわけでもないです。僕個人も開発チームもまだまだ改善点が多くあります。

途中に書いた『心身ともに健康であること。健全な働き方。その中で成長することが出来る環境』が特に大事だなと思っています。創業当時は仕事の優先度が一番高くオフィスに住んでひたすら働いていましたが、2年前に子供が生まれてから適切な働き方で時間の制限もある方が生産的になれると考えるようになりました。仕事だけが人生ではないですし、仕事以外の時間があることも人間にとって大事です。
そういった人生全てを良いものに出来る開発チームを目指していきたいと思います。

こういったチームを一緒に作っていける方を募集しています。
「転職などは考えていないけど話してみたい」といった温度感でも大丈夫ですのでまずはお話しませんか?

※採用情報
プロダクト開発(エンジニア、プロダクトマネージャ)
セールス(営業)
CS(カスタマーサクセス)
コーポレート(採用担当)

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