ダイソー300円スピーカー、その①
ダイソーの300円スピーカーの音が300円とは思えないいい音がする、という記事をネットで見つけたのは、2021年、大河ドラマの4K放送と地上波放送の聞き比べをしながら5.1chシステムについて調べていた時だった。
※1 2020年、著者は大河ドラマの「麒麟が来る」にハマり毎日曜朝から大河ドラマを見る生活を送っていた
何でも、ダイソー300円スピーカーを分解して段ボール箱の中に入れると数万円の音がするらしい。
純セレブスピーカーと名付けられたそれに興味をそそられ、早速ダイソーに行って購入した。改造用に1つ、比較用に1つ。エンクロージャー用に段ボールを2つ。材料費、合計500円である。
まずは無改造で試聴。確かに良い音がする。下部にインシュレーター代わりの端材を置いて見るとさらに良い響きとなった。300円でこれは確かにお買い得である。
ハイレゾとAAC両方の音源がある米津玄師のアルバムを聴いてみたら、ハイレゾはビリビリ雑音が入り、AACは普通に聴こえた。スマホからのヘッドホン出力を聴く分には、AACで充分なので、コレはコレでアリである。
段ボールスピーカーへの改造は、
①スピーカーユニットを外す
②ケーブルをAmazonのスピーカーケーブルにつけ直す
③段ボールに取り付け、中に吸音材を詰める
だけのシンプルな改造を行った。
吸音材に使ったのは、新聞紙と不織布ロール。
そんなこんなで、出来上がったのがこれ。
※2 この格安アンプ、一瞬でaux端子が壊れたので返品した。悲し。
ダイソーのスピーカーには元々小さなアンプが付いてるのを外したので、別にアンプが必要になる。中華アンプをAmazonで注文したがすぐ壊れたので、元から使っていたPioneer A-30に繋いで音を聴いてみる事にした。
※3 他にも自作スピーカーらしき物体が見えているがお気になさらず
改造した結果の音質は、白い目で見ていた家族が音を聴いて感激したくらいの出来栄えだった。特に、クラシックギターの音源は、小ホールで聴いているような響きがした。
一方で、JPOPやオーケストラはかなり物足りない。段ボールスピーカーは、そのまま音を増幅して箱全体で鳴らすのが特徴で、元々のユニットの低音が足りないのがそのまま出ているようだ。
このあと、下からの響きを消さないために脚をつけてみたり、ターミナルを付けたりとちょこちょこ改造しながら1ヶ月近く置いて聴いたりしていたのだが、結論としては段ボールスピーカーは無くなった。
音はいいのだが、耐久性に難があるのと、インテリアとしての見栄えが残念。
固定しないのが良い音と書いてあったので緩く貼り付けたらユニットがしょっちゅう落ちる。
猫が運動会をするたびに壊れては直していたら、ガムテープの剥がし跡でボロボロに。
そんなこんなでエンクロージャーは段ボールゴミの日に別れを告げた。
ネットにはもっと素敵な作例があるので、興味ある方はお試しを。
たった500円で色々遊べます。
おまけ。デスクトップに置くには大きすぎた。
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