最後の猫
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小柄なのに丸っこくて
1番ぽっちゃりしていた時は4.6キロもあった
さすがにこれはまずいと少々ダイエットをしたことと
甲状腺の影響もあったかもしれないが
ここ2年くらいは3.8キロ前後だった体重が
6月下旬には2.7キロを切っていた
がっちりしていた背骨周りが骨を感じられるようになり
後ろ脚の筋肉が削がれたかのようになくなっていた
大好きだよと言いながら撫でているときの
手の感触のあまりの違いがつらい
それなのにお腹周りだけやけに大きく見える
もともとお腹にガスがたまりやすい方だったのに
呼吸がし辛く体もあまり動かせないからか
大腸の動きも良くなくてまたガスが一杯溜まっているようで
腸を動かすための注射をする
夜には大目にうんちが出てお腹も少しへこんだように見える
鼻水がものすごく出るが毛づくろいをしなくなっているので
前足に鼻水がついてもそのままにするから
薄茶色に変色してガビガビに固まって毛玉だらけになった
顔周りや、床に垂れた鼻水の上に寝転んだりして脇腹にも
薄茶色の塊ができる
後ろ足もいっぱい毛玉ができている
毛玉のお手入れはもともと嫌がる方だし
投薬や強制給餌以外の嫌なことを今は出来るだけやりたくない
怒らない程度に少しだけ脇腹と後ろ足の毛玉は処理したが
粘液で固まってしまった前足はどうにも汚れを落とせず
カットできるところをするしかなかった
それでもそれを上回るスピードであちこち汚れた塊ができる
私の可愛い美人さんが台無し!
どうしてこんな目に合わなきゃいけないんだろう
何にも悪いことをしていないのに
私が寝るときにはベッドに飛び乗って顔の横に座り
おやすみの挨拶をしてからその日の気分で
眠りたい場所で寝る
朝はどこにいても私が起きたことがわかると
また必ずベッドに飛び乗って顔の横に座わり
おはようの挨拶をする
ずっとの習慣もこの頃
特に朝は抜けてしまう日が出てきた
特に元気なさそうで足取りがヨロヨロしているのに
あくる日はちょっと元気そうに見えたりと
一進一退のように思えていたけれども
6月末に今度は鮮血ではなく血の混ざったようなったような鼻水がでて
体は悪くなっていそうなのに
何故か気力が出てきている不思議な感じもしていた
これはやっぱりもうそんなに長くはないということなのかと
信じたくない、あきらめたくないという気持ちと同じくらい
感じずにはいられなかった
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