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vol.224 写真展が増えている事について

今年も名古屋近郊のポートレート写真展はおおかた終わりましたね。

一年前に比べたら多くの写真展が開催されいろんな作品が生まれるようになりました。

2年連続で主に名古屋で開催されるポートレート写真展の情報をまとめたものをコツコツと更新していると写真展そのものが増えてきたなと思うことがあります。

でもそれは自分が積極的に情報を取りにいっているからなのか、以前からこれくらいの数の写真展があったのかは歴の浅い自分には判断がつかなかった。そんな中で昔からポートレートを撮っているカメラマンさんたちに話を聞くとやはりポートレート主体の写真展は増えているという認識でいることが最近わかりました。

ポートレートの写真展が増えることは喜ばしいことだがたくさん開催されるとプライベートの予定と重なって見に行けないということも出てくる、先日も別のカメラマンさんとの話の中で写真展が多いのはいいけどプライベートの予定とか撮影もあって見に行けない展示もあるから展示しているモデルさんやカメラマンに申し訳ないという気持ちがあるし、逆に自分が参加した写真展に見に来てくれたモデルさんやカメラマンさんが別の写真展に参加するとなると見に行かないといけない気持ちになるのが・・・という話を聞いた。

うん、なるほど。気持ちはわかります。

自分はこういう話が出てきたこと自体、前向きに捉えています。
それは今までになかったものや急な変化に人はいろいろな反応をする生き物だと思うからです。

一年に数回しかなかった展示の回数が急に増えることで受け手側の生活リズムが追いつかなかったり、行かなきゃいけないという焦燥感が生まれるのは変化の初期段階ではよくある事だと思います。逆に写真展がたくさん開催されることが普通になれば自然と観に行く行かないを選択できるようになったり、誰々さんが自分の展示に見にきてくれたから今度は自分が誰々さんの展示に見に行かなくちゃというある種の強迫観念も薄れていくと思っています。
そうやって写真展の展示回数が増えた状況に慣れれば人はそれに対応していくのではないかと思います。

見に行ける見に行けないは別として自分は写真展が増えることはデメリットよりもメリットの方が多いと感じています。
メリットはすぐに思い浮かぶので写真展が増えるデメリットはなんだろうと考えた時にまず思いつくのが全部に行けないということですね。

きっとこれから写真展が増えれば増えるほどずべての展示にいけないということは増えると思います。
「見に行く写真展の取捨選択」は写真が好きな人には辛いと思います。写真展会場が交流の場ともなる名古屋の文化の中では特に。

だからこそ見に来てもらえる写真展になるように工夫をすることでよりよい写真文化が生まれ根付いてくるのではないかと思います。

そして写真展が増えることの1番のメリットは多くの作品が生まれ、いろんなカメラマンやモデルさんの感性がミックスアップしてよりよい作品、創作意欲につながることではないでしょうか。

これらはあくまで個人的の主観ですが、写真展を見に行ってこんな作品を撮ってみたいと機材を導入したカメラマン、影響を受けて自分の進むべき写真の糸口を見つけたカメラマンを見てきたのであながち的外れな主観ではないのではないかと思いますが・・・。

また、ポートレート主体の写真展が増えることは展示を経験したいというモデルさんにとっても展示の機会が増えるということですので悪いことではないかなと感じています。

とまれ、自分は写真展が増えることには賛成なのでこれからも写真展の情報は追っていくつもりです。

では、また。

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