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妻が足を捻りまして

くろねこ@ライターです。

先々週ぐらいに妻が捻挫して2週間ほど松葉杖 or 車椅子の妻と生活をしております。自由が失われると気付くことも多いもので、このnoteに記録しておこうと思った次第。

結論を言うと

「他の人ができることができないって本当にきついから、人に優しくなろう」てめちゃくちゃ思いました。

車椅子の人とか、ベビーカー押している人いたら超絶優しくします。その人たち超頑張ってます。


足が漫画みたいに腫れてた

妻 「じゃあ、蹴ってくるー」
   (フットサル行ってくるーの意味)

くろねこ 「おー、気をつけてなー」

土曜日、妻が月例のフットサルに出かけた。
コロナで出不精になった私たち夫婦にとって妻の月例フットサルはいい運動の機会だ。私は毎回快く送り出している。

しかし、3時間後
妻からのLINE

妻 『足捻挫した』

写真も添付されていた。

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LINEではどっちの足を捻挫したか書いてなかったけど、こんなん明らか。捻挫したのは左。

こんな漫画みたいな腫れ方するんや。。。

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そこから妻はタクシーで帰ってきて、片足生活が始まる。


片足生活とは言うものの、ほとんど動けない。正確には動くな、と妻に言った。土日だったので病院も行けず、ただ安静にするしかない。その間に悪化するのだけは避けたかった。だから極力動かないように私が動くようにした。妻はリビングにもちもちクッションを二つ並べてその上でコロコロしていた。

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人をダメにすると噂のもちもちクッション


松葉杖生活が始まる

翌月曜日、妻の両親に車を出してもらい病院へ。(私は仕事なので見送りのみ)

診断結果はすっっごくひどい捻挫。すっっごくひどいらしい。先生は絶対に骨いってると思って何回も調べたけど、何回調べてもすっっごいひどい捻挫。

「丈夫な骨でよかったね」との先生談。

折れてなくて一安心。でも骨に異常はなかったからといって急に歩けるようになるわけでもなく、松葉杖生活が始まった。

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私だけかもなんですけど、松葉杖って脇で支えてると思ってました。でも違うんですね。脇で支えるようにすると血流悪くなるから、両腕で支える。だから松葉杖使うときに一番負荷がかかるのは両手のひらです。

妻 「手が痛い」

家に帰ってきてしばらくは部屋の中を松葉杖で動いていた妻ですが、手のひらに限界がきた模様。自分の体重分の負荷がかかりますからね、それは痛い。

そもそもリビングでクッションに座ってる状態から松葉杖を取って動くのがまぁ大変。片足だから立つのもしんどい。何かに捕まれば?と思うかもしれないがやってみ?しんどいから。

松葉杖はあるものの結局活動内容はほとんど変わらず、妻はもちもちクッションの上でコロコロしている。


不幸中の幸いだったのが、たまたま妻の仕事がない期間だったこと。これで出勤はしんどすぎる。朝のラッシュなんて絶望的。

それに加えて私はフルタイム在宅ワーク。

正直この条件がなかったら対応できなかったと思う。満足に動けない人を家に1人残すのは難しい。それを実感した。


この間、ほぼ全ての家事は私が担当。

もともと我が家の家事は半々ぐらい。
 リビングの掃除:妻
 寝室の掃除:くろねこ
 ご飯作り:週3くろねこ、週3妻、週1惣菜
 風呂掃除:くろねこ
 トイレ掃除:くろねこ
 手洗い場掃除:妻
 洗濯:気づいた方

家事の9割が自分の担当になる。結構しんどい。これがワーママの日常と思うと、本当に尊敬する。

全国の旦那さん、仕事で疲れてるかもしれませんが、それは奥さんも同じです。一緒にやりましょう。家事は夫婦のタスクです。


車椅子生活へレベルアップ

捻挫から1週間が経った頃、

妻 「外に出たい」

そりゃそうだ。1週間も家にこもりっきりはしんどい。しかも家の中でもほとんど動けていない。外に出たくなるのも当然だ。

とはいえ、外に出るには松葉杖しかない。手に負担がかかりすぎる。どうしたものか。。。


くろねこ 「車椅子借りれるか調べてみるわ」

シェア文化の令和。きっと1週間レンタルとかがあるはず。

「○○区 車椅子 レンタル」

調べてみると、なんと無料であった。
区が貸し出しているらしい。

早速取りに行った。

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晴れて車椅子生活へレベルアップ。
これでどこでも行けるようになった!

けど、これはこれで大変なんですよね(汗)
というかこっからが大変。


車椅子のここが大変 : 施設編

①思ったより小さな段差が障害になる

数年前からバリアフリーが進んで駅にスロープができたり、エレベータもいろんなところに設置されている。だから大丈夫だろうと思ってたけど、全然そんなことない。

10センチの段差が超えられないのは理解してた。多分それは他の人もそう。だからバリアフリーでスロープが作られたりしている。

でも実際は3センチの段差も障害になる。
初日は何も考えずに突っ込んで、前につんのめった。

車椅子の小さな前輪だと、数センチの段差も大きな障害になる。
電車に乗るときの小さな隙間もそう。
そのまま突っ込むとコケるから、しっかりと前輪を持ち上げないといけない。結構な重労働。しかも電車で周りが乗り降りしている状況でやらないといけないので焦る。

大変ですよ?w

これから車椅子の人見たら率先してい手伝うようにしようと思いました。


②道の傾斜が思ったより負担

進行方向の傾斜は大変。
上りは押さないといけないし、下りは加速したがる車椅子を支えないといけない。これが大変なのはわかってました。順当に苦労してますw

もっと大変だったのが、進行方向に対して横向きの傾斜。
車椅子をまっすぐ押しているつもりでも自然と傾斜の方に曲がってしまいます。だから傾斜とは逆向きに力をかけながら車椅子を進めないといけない。

道路でフラフラしている車椅子を見かけたらおそらくは傾斜が原因です。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。


車椅子のここが大変 : 人編

①フラフラしてる自転車

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これほんと怖い!

スマホいじりながらの自転車が特に多い!
あとは複数人で横に広がって喋りながら自転車乗ってる人たち。

そっちは直前でハンドル切れば避けれると思ってるかもしれないけど、こっちは避けれないから!!
ただでさえ、段差や傾斜に意識配りながら車椅子押してるんだから、これ以上他のところに気を張らせないでほしい!よろしくお願いします!!!


②電車の車椅子スペースでたむろする人

電車の車椅子スペースは譲ってください!ほんとお願いします!!

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車椅子スペースを支えないと車椅子はドア付近にいるしかなくなります。(通路まで入ると他の人が通れなくなるので)

そうすると駅に停車するごとに人の流れに揉まれたり、みんなが通りにくそうにしているのを見るとものすごく申し訳ない気持ちになります。
(舌打ちしてくる人もいます)

隅っこに居させてください!!!


車椅子生活を経験してよかったこと

①見えないものが見えるようになった

数センチの段差が障害になること、道の傾斜のことなど、こういったことは実際に体感して強く実感したことです。

"なんか大変そう" と "大変そうなのは○○だから" 

この2つの違いはかなり大きいです。原因がわかっていれば正しく手を差し伸べることができます。

それができるようになったのは今回の体験があってこそ。
実際に助けてもらえると本当にありがたい!ていうのも実感できました。

電車でベビーカー押してるのに車椅子スペースを譲ってくださったご夫婦、
カフェで椅子をずらして妻のスペースを空けてくれたお姉さん、
店の前の段差で困って居るときに駆けつけてくれた店員さん、

本当にありがとうございました!
私もこれからは積極的に手を差し伸べようと思います。


②子供が生まれた後の生活を疑似体験できた

妻が車椅子の生活は子供が生まれた後の生活に近いのかなーと想像しています。

家事が9割自分の担当
 →育児している方は家事ができない

車椅子での移動
 →ベビーカーでの移動

子供が生まれた後の生活、漠然とイメージはありました。大変ということもなんとなくは分かっていました。

でも今回実感しました。

めっちゃ大変!

そして多分これ以上に大変なんだろうとは思っています。
今時点でこれを疑似体験できたのはかなりよかったかなとは思います。料理も少しできるようになったし。

てか全国のママさん、本当に凄すぎます。

出勤して働いて、家事もやって、子育てもして。。そんなバイタリティ。。。

全国の旦那さん、もっと感謝しましょう。
そして分担しましょう。今すぐ家族会議開いてください。


最後に

そんな妻もあと1週間で車椅子生活から卒業です。(たぶん)

最初は「普通に歩けるって素晴らしい!」みたいな感動があると思うんですが、そんなん多分3日で消えます。だから忘れないようにnoteに残しておきます。

このnoteを読んで、誰かに何か気づきがあると嬉しいです!
ではでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!!


▼筆者について

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会社員兼ライター。ストーリーライティングが得意。noteにもオリジナルストーリーを綴ったものをいくつか挙げています。結婚2年目。いい旦那目指して頑張ってます。noteのフォローお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵)

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こんな妄想小説も書いてます。


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