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演出することについて

仕事で提案したい内容を、妻に見てもらうことがよくある。同じ職業なので、もしも自分がその職場にいたらどう感じるかを率直に伝えてくれる、ありがたい存在だ。

今回、その妻から強烈にダメ出しをされた。もっと具体的なエピソードで、提案の良さを膨らませて伝えないと、賛同を得られないということだった。
大学から大学院にかけて、資料を極限まで削り、伝えたいことを凝縮して発表することを仕込まれてきた自分にとっては、盲点というか、そこを削ってなんぼというところだったので、自分を変える必要性が出てきてしまった。

自分や、自分したこと、あるいは自分のやろうとしていることの価値を決めるのは、基本的に他者だという認識から、それらを誇張したり演出したりすることは得意ではないし、必要性を感じていなかった。プレゼン力というべきものなのかもしれない。あるいは、売り込み、営業…いろいろ言い方はあるけど、要はそういうことだ。

自分は、分かってもらえる人に、分かってもらえればそれでいいと思っていた。理解できない人に、無理に理解してもらおうとは思わない。そういう人間だった。

だけど、そんなことを言っていたら、自分のしたいことができない状況にどうやら置かれているようだ。真面目一辺倒では通用しなくなっていることを実感させられている。自分が動きやすくなるために、自分をわかってもらう努力、売り込む努力、見せる努力を、私はしたい。

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