『ジ、エクストリーム、スキヤキ』
十年くらい前から、ずっと見たかった映画。なぜ見てなかったのかは不明。
通ってた大学の近くにもTSUTAYAがあったし、まだここまでサブスク全盛ではなかった代わりに、ネットでDVDレンタルもできたし。大学生なので、例に漏れず時間はあったし、いちおう映画研究会(ただの飲みサークル)にも入っていたので、積極的にいろいろ見た。大層見た。見過ぎてほとんど何を見たのか覚えていない。
むしろ見ていないもののほうが覚えている。
もとい。
まず、開始と同時に大根を切りながら見ていたので衝撃がすごかった。今、目にしているものと、自分がやっていることの落差。
最初にインパクトのあるシーンで引き込まれる。気持ちが高まる。
そしたら急に、すき焼き。
しかも、すき焼きじゃないすき焼き。
そいで、窪塚(敬称略)。
フリーターという設定のようだが、否。こんなに雰囲気のあるフリーターは居ないだろう。
でも他に何?って言われると、まあ、そうか、そうだろうな、という絶妙なかんじ。大川。
井浦さん。
『アンダーカレント』で見たときと全然違う。
別人という表現をする状態を超えている。誰?て、なる。洞口さんでしかない。
全編とおして、いい。
すごくよかった。
①全体的な雰囲気。
ほんとにそう。ゆるい。雰囲気も会話も。噛んでるセリフもそのまま。それすら台本かと思われるほどに、ゆるくて自然。よかった。
大人になれない大人。
いや、なれないよ。なかなか。たぶんだけど。
大人になれていないことをちゃんと自覚しているなら、それは、けっこう大人ポイント高いと思うんだけど。だけど、大人になりたいか、と聞かれたら、どうか?なりたい?別に今大人になれていない理由とか、全部捨てたら、今すぐ大人になれますよ、となっても
いや、捨ててみたいよ。捨てたくないわけない。ふつうに苦しい。来る日も、なんとなく不意に、思い起こしたりしてしまう、そんなもの、捨てられたら、どんなにいいか。
②大川と洞口が電話するシーン。
なぜか海に向かうきっかけになる電話。だったはず。電話シーンって不自然になりがちだと個人的に思ってたけど、なんかほんとに電話してるみたいだった。ほんとに電話してたんじゃない?
それと、単にガラケーが懐かしかった。
③すき焼きがおいしそう。
なんで、すき焼きなんだろう。
かっぱ橋か。
以上。
明日も何か見ようかな。
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