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朝の天気予報の適中率

 天気が気になる日は、前日夜の天気予報をチェックして当日朝にも再チェックすると思います。では、当日朝の天気予報はどれほど信用できるのか?という事が気になり1年間調べてみました。

1.調査内容
①調査地点
 名古屋。関東以西の太平洋側地域はほぼ同様と思います。
②調査期間
 2022年2月〜2023年1月
③調査対象
 気象庁、ウェザーニュース、気象協会の朝(5時〜6時頃)の天気予報。

2.適中率の判定基準
 通常、天気予報の適中率は雨が降ったか否かのみが判定基準となっています。例えば、「天気予報が曇で、実際の天気が晴の場合は○」、「天気予報が曇で、実際の天気が曇一時雨の場合は✖️」となります。
 しかし、私達は雨と同様に晴れるかどうかも気にして天気予報を見ていると思います。従って、私の判定基準では雨と同様に晴についても判定基準に含めて評価しています。つまり、「天気予報が曇で実際の天気が晴や曇一時晴の場合は✖️」、「天気予報が曇一時晴で実際の天気が曇の場合は✖️」として判定します。

3.結果
 月毎の各社の適中率(%)を下表に示します。全体平均は82%とまずまずの値となっていますが、よく見ると適中率の低い月がある事が分かります。また、週間予報では適中率の低い6月が平均適中率90%と最も高く意外な結果となりました。ある程度信用できる月とあまり信用できない月がある事を知って行動すると良いと思います。

注)3社の週間天気予報を評価していますが、この結果で3社の優劣を決めつけないようにご注意願います。優劣を評価するには評価地点数も評価年数も不十分ですし、数字上の優劣は評価基準によっても変わってくるからです。

月毎の各社の適中率(%)。赤字は適中率の最低月。

表の中で気になる月について補足します。
【2月】
2022年の2月は雨や雪の日が多く適中率がやや低くなりました。2月は季節の変わり始めの月で、日本列島の南岸に低気圧がやって来て雨や雪を降らせます。
【6月】
2022年の6月は例年に比べて雨が少なめでした。特に、梅雨入り宣言した後に晴れの日が続いたりしました。従って、平年並みに雨が降っていれば適中率がもう少し低めになっていたと思います。
【8月、9月】
8月、9月は夕立の雨が多い月です。残念ながら、朝の時点で夕立の雨が降るかどうかは正確には分かりません(降りやすい状況になるかどうかはある程度分かりますが、どこで降るかは難しい)。従って、やはり8月、9月の適中率は最も低くなります。
【11月〜1月】
適中率が高い時期です。外れた内容も、①「雨のち曇」の予報に対して
雨が止んだあとに晴れ間があった、②「曇」予報で短時間の小雨が降った、③「曇一時雨」の予報で降りそうで降らなかった等のちょっとした間違いでした。

5.まとめ
 以上をまとめます。
①当日朝の天気予報の平均適中率(1年間の3社平均)は82%。
②適中率には季節性がある。
③夏場は適中率が低く8月、9月は特に低い(7月=78%、8月=69%、9月=64%)。
④11月から1月は適中率が高いが、2月は季節の変わり目でやや低い。
 (11月=89%、12月=88%、1月=88%、2月=81%)。

 朝の天気予報は基本的に信用して見ている人が多いと思います。しかし、実際には信用しても良い月と外れることも考えて準備した方が良い月があると分かりました。天気予報の傾向を知って行動されることをお勧めします。

週間予報についても知りたい方は、こちらをご覧ください。

以上