見出し画像

10日間天気予報検証(1)2020年11月(ウェザーニュース、日本気象協会)

【はじめに】

10日間天気予報ってあるけど、そんな先の天気予報が当たるの?と思っている人は多いと思います。そこで、10日先の天気予報がどれくらい当たるのか、ウェザーニュースと日本気象協会の10日間天気予報結果を評価してみました。

【10日先の天気予報精度の検証結果】

表に結果を示しました。ウェザーニュースは、◯適中率が37%と週間天気予報に比べ20%低く、✖️外れが40%と週間天気予報に比べ20%高くなっています。日本気象協会は、◯適中率が57%と週間天気予報に比べ10%低く、✖️外れが33%と週間天気予報に比べ比べ13%高くなっています。当たり前のことですが、やはり、10日間天気予報は週間天気予報に比べて予報精度が落ちています。

今回の結果のみの評価としては、日本気象協会の方が予報精度が良くなっています。但し、今回の評価はN数が30日と少ないので参考程度で見ておいて下さい。

*同じ期間の週間天気予報検証結果は、週間天気予報検証(3)を参照下さい。

*評価方法(評価基準)は、週間天気予報検証(2)を参照下さい。


【変更回数の検証結果】

10日間天気予報の変更回数とは、10日間の間に予報が何回変わったか、ということです。例えば、旅行やスポーツ等の予定がある10日先の予報が「晴」でそれが当日に当たっていたとしても、その間に予報が「雨」や「曇」にころころ変わってしまっては困ります。10日先の予報が「晴」であれば、そのままずっと「晴」予報のままで当日も「晴」となる、つまり変更回数0回となることが理想です。変更回数は出来る限り少なくして欲しいということが皆の希望と思います。

画像1

上のグラフに変更回数の結果を棒グラフで示しました。グラフの横軸は変更回数、縦軸は変更回数毎の合計日数です。変更回数0回は、ウェザーニュースが3日、日本気象協会が11日と差が大きくなっています。最多変更回数は両社とも7回で頻度はともに1日でした。

10日間の平均変更回数は、ウェザーニュースが3.3回、日本気象協会が2.3回でした。週間天気予報に比べ、ウェザーニュースが+1.3回、日本気象協会が+1.2回となっています。

*「晴」⇆「晴時々曇」のように副天気に「曇」が付いたり、無くなったりする場合は変更無しとしています。

【まとめ】

信頼できる10日間天気予報があれば嬉しいのですが、残念ながらまだまだ発展途上であるように思われます。週間天気予報に対して、適中率で10〜20%低下、変更回数で1回強の増加という結果となりました。現状では週間天気予報を活用した方が良さそうです。

今回の評価期間におけるウェザーニュースと日本気象協会の比較では、適中率、変更回数共に日本気象協会の方が良い結果となりました(但し、私の評価基準において)。ウェザーニュースは雨の有無に関する予報精度は良いが晴の有無に関する精度は悪い、日本気象協会はその逆となっています(下記【参考情報/外れの内訳】参照)。

【今後の予定】

今回は、1ヶ月という短期間の評価結果を紹介しました。イントロとして少し様子を見たという位置付けです。今回の様な短期間で評価をするには無理がありますので、2021年1月から改めて評価を開始する予定です。

【参考情報/外れの内訳】

(1)ウェザーニュース(外れは12日)

・予報が雨無しで実況が雨あり⇒3日

・予報が雨ありで実況が雨無し⇒1日

・予報が晴無しで実況が晴あり⇒8日

*雨の有無だけで評価するとウェザーニュースの方が良い(気象庁は雨の有無で予報の適中率を評価している)。

(2)日本気象協会(外れは10日)

・予報が雨無しで実況が雨あり⇒1日

・予報が雨ありで実況が雨なし⇒7日

・予報が晴無しで実況が晴あり⇒1日

・予報が晴ありで実況が晴無し⇒1日