レタグラフィー 運命の出会い編
文字の世界に飛び込もうと決めたのは、2022年の夏の終わり。
夜、暗いリビングで一人、レタグラフィー協会のインスタライブを食い入るように観ていました。
レタグラフィーは、レタリングとカリグラフィーにクラフトの要素を加えたもの。
レタリングやカリグラフィーは、もうずっと前… 30年近く前の中学生の頃から知っていました。
中学校では、消去法的選択で美術部に入っていたので、レタリングに取り組む機会があったんです。
一方カリグラフィーは、もう、純粋に憧れの領域。
子供の頃からヨーロッパの歴史と文化に興味があり、中世風の装丁の本が大好きでした。
大学では図書館情報学専攻で図書館の成り立ちや写本について学んだり、ヨーロッパに旅行するときは貴重な写本を旅の目的にしたり。
ロンドンでは大英図書館にある『マグナ・カルタ』を、ダブリンのトリニティカレッジでは、世界で一番美しい本の一冊と言われる『ケルズの書』を見に行きました。
20年以上、そんな風にカリグラフィーへの憧れをひっそり積み上げてきました。
でも、日本で気軽に習えるものではない、とずっと思いこんでいたので、習いたい!と思って調べたこともなかったんです。
それが、インスタを見るようになったら
日本でも学んでいる人がいる!
教えてくれる人がいる!
とわかって密かに興奮。
でも、小さい頃から手芸が好きで、就職した手芸店でたくさんの手芸に触れてきた私は、それまでの経験や集めた資材を置いて、いきなり文字に全振りする勇気が出ず・・・
そんな時に目に入ったのが、レタグラフィー協会の案内。
モダンカリグラフィーの入口レベルで、クラフトの要素を合わせた日常で使いやすいおしゃれ文字。
えっ、なにそれ?!気になるーーーー!!
これまでの手芸経験と文字スキルを合わせられるという点に、ものすごくレタグラフィーの魅力を感じました。
カリグラフィーへの憧れの気持ちは十分だけど、ずるずると挑戦を先延ばしにしていた私…
ずっとずっと、夢中になれるものを探していたのに、どうしてもカリグラフィーに手を伸ばせずにいたのは、文字だけを書き続ける自信を持てなかったから…
でも、クラフト要素もあるなら、絶対に続けられる!文字もクラフトも、掛け合わせられるなんて最高!
夏の夜、レタグラフィー協会のインスタライブを観ている間に、自然とそんな気持ちがわきあがり、レタグラフィーを習うことを決意しました。
つづく。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?