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カーディガン,ショール,手作りを着たい 魔女暮らし日記 12.20.2021

夏に大きな家具を捨ててDIYをしまくった結果、わたしのクローゼットには冬物の服が何ひとつないことが判明した。

掃除をし始めると何もかも捨てて自由になりたい旅人のような思考になる。
タロットではそれを愚者と言うけれど、わたしはまさに愚者だなあ。
あのとき、旦那氏が「そんなに捨てたらなにを着るの?」と言っていたような気がする。
わたしは「そんなの、必要になれば作るか買うかするんだしいいのよ」と切り捨てた気がする。

しかもわたしの服だけじゃなく、彼の服も巻き添えをくらい、かなり捨てた。
彼はおしゃれに無頓着な人なので、服はすべてわたしに任せきりなところがある。
クローゼットに何着か服があっても、いつも同じ服を着ているところしか見たことがないので、スウェットひとつあれば十分なのだろう。

買い与えても存在を忘れられる空虚な服が可哀想に思えてならず、それならいっそ、とまた極端思考に走りぷよぷよもびっくりのおじゃまぷよ消しをかます。
案の定、流れ作業のようにいつも着ている服を着ており、クローゼットの中身が幾つかなくなったことに気付いていないようだった。

この凸凹コンビのやりとりは常時繰り広げられているのだが、「あとになってこうしておけば良かった…」と過去を振り返ることがないふたりは、たとえ困ったことがあっても楽しむのであった。

今回も、「服がないならオフトゥンでいいじゃない」などと冗談を言い合いながら、さて、どうするかと考える。
ファストファッションはもう着たくない。
なんだか同じ服装や髪型が量産されるように見えるし、いい歳で着るのも安っぽく見えてしまう。

というのも、うちには祖母や母が高級な布やら糸やらで作ったジャケットやセーターがあった。
子供の頃から、「やっぱり素材がいいものはよく見えるなあ」と思っていたのだ。
作る側も、どうせ手間暇かけて作るならちゃんとした素材を使いたいと思ったのだろう。
そうした服は、今でもくたびれずに着れるし、時代の流行関係なく気品があり、おしゃれだと思う。

わたしもそんな手仕事がしたい。
そして簡単に入手できるものと、時間をかけて入手するものを分けて取り入れたいと、近頃強く思っている。

だから冬物の服がなくてもなんとなく買いに行って、なんとなくそこにあったもので日常を満たす行為の是非が問われた。
そして、「服は自分で作ったものを着たい」と。祖母がそうであったように。

冬物で、手っ取り早く着るものを作るならやはり編み物。
棒編みでカーディガンはいいじゃないか。
しかしわたし、ずっとショールなどの平面を編んでいた身ゆえ、立体がうまく作れるか不安である。

人間の手足がなければ簡単そうなのに、と猟奇的な考えさえ浮かぶ。
(そう、さすれば手足分を編むことはないので時間短縮になるじゃないか。)

とりあえずわたしでも早く仕上げるには太い糸を使えばいいなあ。
できれば今流行りのハギがないやつで、組み立てが簡単なやつないかなあ。
…書店でパラパラと編み物本をめくって選んだ一冊がこれ。

これなら編み図も載ってるし、ややこしい割り出ししなくても混乱しなそう。
初心者にはいいかも?と思ったが次の問題。

「ハマナカソノモノ」
という毛糸があるらしい。
毛を染めてない、そのままの羊の毛糸らしい。


羊好きなわたし、最初だし指定糸を使おう。
超極太のカーディガンいいんじゃないか?これ
お店も寒いし濃いめの色があれば魔女服の下にも着れそう!

しかしハマナカの毛糸は高かった…

ひとたま ろっぴゃくえん…?!
40めーとるしかないのに…?!

さすがハマナカブランド
さすが超極太
コスパ関係ないのだよ

うーん
海外の糸のほうが安いかもしれんなあ
似たようなのを探すが、やっぱり「そのまんま羊」に惹かれる…

もしかすると年末年始にはパンドラハウスで半額セールとかありそう。
でも年末まで待つならもう今季着ないのでは(笑)
どうしようか悩んでいるとこちらでちょい安いセールが。


ひとたま 450えん。
ま、まあこれなら?

えー、ひとたま40gで、えー、レシピには710g使うって書いてある…
ん…え? 18たま買わなきゃいけないの?
え?計算間違いか? いや、合ってる

さすが超極太。
たまかずはんぱねえ……\(^o^)/

楽天ポイントも使って7000円くらいで買えた!
(ここまでが、最近のわたしの平和な悩みでした)

さっそく編んでみたら!

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ふわっふわ!
手触り良すぎのもっちもち!

さすがハマナカ!
さすがそのまんま羊!
おたかい手触りがする!

ここまで編んで、毛糸3玉使ってるという恐ろしい消費ペース。
本当に18玉で足りるのか?
ゲージはとったけど不安すぎてしかたない。

実はこれ、わたしの棒編みの練習だったりする。
この編み方がかのこ編みといって、表編みと裏編を格子状に繰り返すのだが、いつも糸を右手に持つイングリッシュスタイルのわたしはこれが苦手。
苦手というかめんどくさい。
いちいち手を離さなければならないので。


そこでこの際、糸を左手に持つコンチネンタルスタイルを練習しようと思ったのだ!
高級な糸で練習すんなよ!と思っていたが大丈夫!
慣れたら簡単だった!
これで両手使いだ〜

ちょっとまとめ

イングリッシュスタイル(アメリカ式)
・右手に糸を持つ
・ペースは遅いが、一定の力加減で編めるので編み地がきれい

コンチネンタルスタイル(フランス式)
・左手に糸を持つ
・ペースが速い。特にゴム編みやかのこ編みなど表裏が繰り返されるやつ速い。
・力加減が緩くなりやすい

カーディガンの編み図としては、後ろ身ごろと前身ごろを続けて編んで、あとで袖をはいでくっつけるようだ。
まだまだ始めたばかりだが寒いから早く着たいので早く編もう。

スティーブン・ウエストさんのMKAL2021
ショーログラフィーは最終クールに突入!

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グラデーションの虹のような模様を端まで編んだら完成だ!
ここはガーター編みなのでテレビ見ながらさくさく無意識で編めちゃう。


ガーター編みはいつも表編みを繰り返すのだが、表編みだけならイングリッシュスタイルの方が早いわたし…。
梅村マルティナさんの高速靴下編みはコンチネンタルスタイルだと思うのだけど、なんだろう。
編み針の角度とかもっとコツがあるのかもしれないな。

カーディガン、ショール、靴下など同時進行で編んでいるが、少しずつローテーションして飽きないようにしている。
わたし本当に飽きっぽいので。
ひとつのことをやり続けるのがしんどいときがある。

でも色や形や編み方が違うものを何種類も置いておくといつのまにかできてたりする。
そういえば読書も、そうだなあ。
ひとつ続けて読めなくて、何冊か同時進行読みをしていたな。

今日も善い一日を!


編み物以外もしているよ。

今週は上弦の月~満月の期間だったこともあり、毎夜マジカルオイルを仕込んだり、ティンクチャーにしたりしていた。
とっても良い儀式であった…(満足


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