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隻狼

私は感情を表に出すのが得意ではないらしく、内心めっちゃテンション上がってるけど傍からみたら普通に見える、どころかテンション低いまで言われたこともある。
そんな私が、ボスに勝つ度に「キター!」と声を出しながら喜ぶゲームが最近発売された、そう『隻狼』だ。

正式名称は『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』は戦国末期の日本を舞台に忍びである主人公が義手に仕込まれた忍具と刀で正面から敵を倒したり忍んで倒したり、結局派手に倒すアクションゲームだ。
忍びである主人公が主である竜胤の御子を助けだすの話しなのだが、最初に助けだしてそこからまた捕まる。
制作は前回紹介した『Bloodborne』と同じフロムソフトウェア社で、いわゆる死んで覚えるゲーム(トライ&エラー)だ。
しかし、同じ会社の同じトライ&エラーで進めるゲームだからと言って同じ感覚で進めようとすると痛い目にあう。
その要因は隻狼最大の特徴でもある「体幹ゲージ」の存在だろう。
「体幹ゲージ」とは特定の行動をすると溜まっていき限界まで溜まると態勢を崩し体力を全損させる一撃「忍殺」をすることができる。
ならば体力ゲージがいらないのかというとそうでもなく、体力が少ないと体幹ゲージの回復も遅くなるし体力ゲージをゼロにすれば忍殺することもできるので状況に応じて使い分けることもできる。
途中にいるちょっと強い敵ならば一回忍殺を決めれば倒すことができるのだが、ボスになると二、三回は忍殺しなければ倒すことができない。
急所に攻撃を三回もしないと倒れない人外ばかりの戦国末期ではあるがまぁ雷を纏った一撃を繰り出したりするやつもいるからあまり気にならない。
問題はそこではなくその忍殺に至るまでの過程が問題なのだ。

体幹ゲージを溜める特定の行動というのが「攻撃」と「弾き」と俗に「カウンター」と呼ばれる行動の三つだ。
そして体幹ゲージを溜めるメインの行動が「弾き」だ、相手の攻撃の合わせて防御することで「弾き」が成立するのだが、敵の攻撃に合わせるため相手をよく見ないとならないのだがそれでもままならない。わざと遅くしてきたり逆に刹那的に攻撃してきたりと一回で見切るのがほぼ不可能だからだ。
それもあり隻狼はトライアンドエラーの色が強いのだが、色が強いだけに自分の成長を直接的に感じ取ることもできる。

何回、何十回と戦っているうちに自然と敵の攻撃を見切ることができ、苦戦していた攻撃を全て弾き忍殺を決めることもできちゃったりする。

1週間ほど戦っても為すすべもなく倒されていた敵をいつのまにか華麗に倒せた時の達成感と快感は素晴らしいものはない。
そしてこのゲーム出てくる敵が大体強敵なので私は倒す度に「キター!」と軽く叫んでいる。
ネットでの評価が敵が強すぎて勝てないバランスの悪いゲームと言ってる人がいるが、それは数回戦っただけで投げ出す根気のない人だと思っている。
しっかり敵の動きをよく見て戦っていけば、ちゃんと勝てるゲームで、苦労した分の達成感もひとしおなのでは隻狼を投げ出した人、買おうか悩んでる人、この記事を読んでやってみようと思った奇特ないい人は是非プレイしてみてほしい、そして大いにやられてほしい。

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