「キモい」は考える前に感じる

ユれるわたしのアイデンティティ 6

わたしは男の子として生まれ育ち、いま通っている大学でも男子学生として扱われている。
大学のともだちにはトランスだとカムアウトしていないので、みんなわたしは男の子だと信じて疑っていないだろう。
(実際、この前 酔った勢いでカムしてしまった中学からのともだちには、「君は典型的な男子に見えてた」と言われた。)

だけど、わたしは少なくともTHE 男子ではないし見た目も変えていきたいと思ってる。

身体の性とこころの性と表現したい性は独立だと感じているから、誰しも表現したい性を表現すればいいと思っているのだけれど
そこには相応の努力が必要だということを忘れてはならないはずだ。

昨日まで男の子で通っていた人が、カムアウトして
「そういうわけで今日から女の子です」と言われても
「???」ってなるのは目に見えている。
(ましてや、ジェンダーについてあまり考えたことのない人は攻撃しちゃうかもしれない)

結局、周りに「こいつキモい!」と思われたらアウトである。
キモい!と思う時は大抵、頭で考えるより先にキモいという言葉が飛び出しているはずだ。
わたし自身だってミスマッチな格好の人をみたら反射的にキモいと思って遠ざけたがるだろう。

だから、工夫が必要らしい。
いわゆる「パス度」を気にするのだ。 
必ずしも完璧に溶け込む必要はないのかもしれない。
同じコミュニティの人から「そういう人」だと認めてもらって
知らない人のことは気にしない!と決め込んでもいいと思う。
(公共の場で他人に恐怖や嫌悪感を与えないのは大前提)

というわけで、その工夫をしようと思う。
まず、「ちょっとキレイにしてる男の子」くらいのポジションを狙う笑
うん、頑張ろう。

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