CL GroupB 第6節 【ACミラン×リバプール、FCポルト×アトレティコ】
ACミラン×リバプール
スタメン
人への意識
勝たなければいけないミランは、これまでも意図への意識が強いプレッシングを行っていましたが、この試合の立ち上がりの強度はこれまでの試合よりも高かったと思います。
4-4-2をベースに、ボランチのトナーリが積極的にアンカーを捕まえに前に出ていって人を捕まえにいきます。とはいえとはいえがっつりマンマークと言うよりも、人に出るタイミングが早いといった方が適切かもしれません。このように4-4-2から4-1-2-3のリバプールを捕まえにいきましたが、どうしてもどちらかのサイドのSBを開けてしまいます。
そして、そこにピンポイントのパスを出せるのがアリソンで、そこからひとつづつずらしていき、もう一度逆サイドに展開することで前進していく場面が目立ちました。南野は最初の2本のサイドチェンジをミスりましたが。
サイドの活用と前節からの進化
一方、ミランもサイドのスペースをうまく使ってビルドアップを進めていきます。リバプールは4-3-3のまま中盤で構えるので、どうしても3-3の脇は空いてきます。特にミランは左サイドに変化をつけてこのスペースを活用しようとします。
図のように、テオエルナンデスを高い位置に上げ、ボランチのケシエを下ろす形でサラーの背後に起点を作ろうとする工夫が見られました。
また、サイドへ展開できた後のプレーとして、前節はなかなか背後を取ることができませんでしたが、この試合ではディアスが積極的に背後に抜けていくランニングを見せていました。そこから決定機にはつながりませんでしたが。
試合結果
ACミラン 1-2 リバプール
得点者 ACミラン 28分 トモリ, リバプール 36分 サラー, 55分 オリギ
ポルト×アトレティコ
スタメン
ボール保持の先
立ち上がりからいきなりオープンな展開になっていましたが、時間の経過とともに落ち着いていきました。まずは、FCポルトのボール保持から見ていきます。
アトレティコは5-3-2で構えているので、そこまで前からプレッシャーをかけてきませんでした。ひとつの理由としては、ポルトがかなり後ろに人数をかけてボールを握ったことが挙げられるかもしれません。とはいえ、後ろに人数をかけすぎ感はあり、そこから先になかなか進めないといった状態に陥っていました。これに関してはリバプール戦でも見られた現象です。そうなるとどうしても左のディアスの突破に頼るようになってきてしまい、不安定な攻撃になっていきます。
WBの幅
次に、アトレティコの攻撃について見ていきます。
システムの噛み合わせ上WBが開きやすくなっているので、積極的に幅を使ってサイドを変えながら攻撃を仕掛けていきました。特に右サイドはグリーズマンが関わってきたりとサイドtoサイドの攻撃でゴールに迫っていこうとしました。
とはいえ、この試合のハイライトはよくわからん乱闘騒ぎでカラスコとウェンデルが退場になったことでしょう。10人vs10人のクレイジーなラスト数十分、最終的にグループ突破を決めたのはアトレティコでした。
試合結果
ポルト 1-3 アトレティコ
得点者 ポルト 96分 オリヴェイラ, アトレティコ 56分 グリーズマン, 90分 コレア, 92分 デパウル
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