【グリクシス碑出告と開璃】簡易デッキガイド (スタンダード)
くろきです。今回は先日行われた蒼紅杯で準優勝の【グリクシス碑出告と開璃】の簡易的なガイドになります。派手なコンボデッキであるものの、柔軟な戦い方ができる非常に楽しいデッキです。
デッキリスト
コンボについて
《碑出告と開璃》の戦場に出たときの誘発で《爆発的特異性》をデッキに戻し、トップにある状態で《碑出告と開璃》の死亡誘発を解決することで合計20点のライフを削ることができます。
基本的には以下の3枚が必要になります。
①《碑出告と開璃》
②《爆発的特異性》
③何らかの死亡手段(《喉首狙い》や犠牲呪文、2枚目の《碑出告と開璃》)
3枚コンボというとハードルが高いような印象を受けるかもしれませんが、①と③は単体でも機能しやすいカードであり、《碑出告と開璃》が強力なドロー効果を持っているため十分に現実的なコンボです。
デッキの特徴
従来の《絶望招来》型の【グリクシスミッドレンジ】と比較して、五分~不利な状況から突然勝つことができる爆発力を獲得しました。リソースや盤面の勝負をしなくてもよく、特に【白単ミッドレンジ】のような妨害手段の限られる相手には非常に戦いやすいです。
また、コンボデッキではあるものの【グリクシスミッドレンジ】の基盤が強力で、必ずしもコンボ決めなければ勝てないというわけではありません。《鏡割りの寓話》や《碑出告と開璃》は十分にフィニッシャーになりえるカードですし、グリクシスの得意とする妨害やリソース獲得によって様々なレンジのゲームに対応しやすいことも特徴です。
採用・不採用カードについて
デッキを組む際には次の2点を意識しています。
・単体で弱いカードは必要最低限に。
・コンボを決めにくい相手に対してサイド後の別プランを用意する。
採用カードについて
《碑出告と開璃》への依存度が高いため、アクセスしやすいよう2マナ域は《衝動》,《耳打ち》といったドロースペルを採用しました。カードを探す効率は《衝動》の方が良いですが、《耳打ち》は相手の除去に合わせて使用することでリソースを増やしたり、《碑出告と開璃》を生け贄に捧げることができたりと柔軟な運用が期待できます。どちらが優れているのか判断が難しかったため《衝動》2枚《耳打ち》1枚の割合にしました。
リソース獲得に優れる《死体鑑定士》ですが、デッキ内のクリーチャーが少ない点を考慮して3枚に抑え、1枚を《さまよう心》に変えています。
相手を選んだり、必要な状況が限られるカードは《衝動》や《さまよう心》等でアクセスできれば嬉しいと考えて1枚だけ採用していることが多いです。
不採用カードについて
通常の【グリクシスミッドレンジ】と違い、ライフを削る必要性が薄い点や、《碑出告と開璃》の死亡誘発を活かすためにインスタント・ソーサリーの割合を増やしたいことを考えて《税血の収穫者》は不採用にしました。しかし血トークンの価値は十分にあり、《スレイベンの守護者、サリア》に対して使いやすい除去にもなるので非常に悩ましく思います。
コンボを決めさえすれば勝つので、相手のリソースを削る必要性は薄いと考えて《絶望招来》は不採用。ミッドレンジプランを補強してくれるカードですが、《碑出告と開璃》がある分これ以上5マナ域を膨らませるべきではないと感じました。
プレイ指針
相手のデッキや状況にもよりますが、基本的にコンボを急いで狙いにいくことはそれほど意識しません。相手の動きに合わせて対応しつつゲームを進めていき、無理なくコンボを決められるタイミングが来たら狙うくらいの感覚でよいでしょう。
《爆発的特異性》が手札になくても《碑出告と開璃》は適当にプレイすることが多いです。3ドローで都合よく引くことができるかもしれませんし、戦場に出た時点でアドバンテージを取っているので除去で対処されてもあまり気にする必要はありません。
コンボのよくあるパターン
一番基本的なパターンで、相手がインスタントのアクションが限られていれば安心してコンボを決めることができます。
マナに余裕がないときはターンを跨いでコンボを決めることもできます。追放除去やバウンスなどを持たない相手には決めやすいです。アリーナではアップキープにチェックをつけておく必要があります。
アリーナでは誘発順を自分で決定する設定にしておく必要があります。《碑出告と開璃》が戦場に残っていれば2枚目以降で容易にコンボを決めることができるので、コンボをすぐに決められなさそうな状況でも《碑出告と開璃》をプレイしておくことの価値が大きいです。
また相手のライフが20を超えていたり、《スレイベンの守護者、サリア》等がいたりと、すぐにコンボを決めて勝つことが難しい状況の場合はデッキの2枚目に《爆発的特異性》を仕込むパターンも考えられます。
《碑出告と開璃》で戻すカードについて
コンボをすぐに決められない場合は《碑出告と開璃》でどのカードを戻すのかが少し難しいように感じます。《碑出告と開璃》の死亡誘発がいつ発生するのかが相手に左右され、様々な裏目が発生しうるからです。基本的にはタイミングを選ばずに有効に使えそうなスペルや、追放されてもよい不要なカードを戻すことが多いのですが、ハンデスを避けるために必要なカードを戻すといった使い方をする場合には注意が必要です。死亡のタイミング以外にも、《廃墟の地》や《眼識の収集》,《アモンケットへの侵攻》などのライブラリーのトップを変更するカードによる裏目もあります。
またフェッチランドがない都合上、不要なカードを戻した場合はライブラリーのリフレッシュが少し大変なのですが《衝動》,《死体鑑定士》,《さまよう心》,《見捨てられたぬかるみ、竹沼》などでリフレッシュできます。
サイドボーディング例
記載のサイドボーディングは私が行っている一例で、基本的には以下の考えでサイドボーディングします。
・コンボを揃える余裕が作りにくいデッキにはミッドレンジとして戦う。
・妨害手段が少ない大振りなデッキや、リソース勝負に強いデッキにはコンボを狙う。
・不要なカードが減るので選択的ドローである《衝動》は価値が下がる。
【白単ミッドレンジ】
リソース勝負では分が悪いためコンボを狙います。多くの除去がソーサリータイミングなので、なるべくターンを返さずにコンボを決めることを意識します。コンボを決める際には《廃墟の地》,《第三の道のロラン》でのトップ操作や《救済の波濤》に注意が必要です。急いでコンボを決める必要性は薄いので《救済の波濤》がありそうなら《強迫》やカウンターでケアできる状況を待つと良いでしょう。
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【グリクシスミッドレンジ】
コンボをそのまま狙うプランと、《黙示録、シェオルドレッド》で勝つプランの両方が考えられるので、相手の構成やサイドボーディング、先手後手等を踏まえて柔軟に選んでいます。基本的な入れ替えは下記のように考えていて、《爆発的特異性》を抜く場合は《黙示録、シェオルドレッド》を入れています。
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【エスパーレジェンズ】
《スレイベンの守護者、サリア》,《第三の道のロラン》,《黙示録、シェオルドレッド》,《英雄の公有地》等、コンボで勝つには障害となるカードが多いため、サイド後はコンボを諦め除去ミッドレンジとして戦います。
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【アトラクサリアニ系】
リストやカラーリングに依るところは大きいですが、リソース勝負では《偉大なる統一者、アトラクサ》を通してしまうと勝てないのでコンボを狙うことが多いです。
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【赤単アグロ】
【エスパーレジェンズ】と同じく、除去ミッドレンジとして戦います。ライフさえ維持できればコンボを決めなくとも《黙示録、シェオルドレッド》や《ギックスの命令》で勝つことができるためです。
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終わりに
【グリクシス碑出告と開璃】のガイドは以上になります。最後までお読みくださりありがとうございました。派手なコンボを持ちつつも器用に戦えて非常に面白いデッキなので、興味を持った方は試していただけると嬉しいです。新環境は始まったばかりではあるので、今後の環境で結果を出せるのかどうかや、どのような構築が優れているのかということが気になっています。
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