読んだ本のメモ【2024.7】

 7月に読んだ本の記録です。


谷岡一郎、荒木義明『ペンローズの幾何学』

 平面充填という幾何学分野の発見について書かれた本。
タイルを非周期的に並べて平面を敷き詰めるという問題を考え、2種類のタイルを用いて敷き詰められる「ペンローズ・タイル」が1974年に発見された。そして2023年に1種類の形状のタイルのみで敷き詰められる「アインシュタイン・タイル」が発見されたらしい。

(細かな理解はできてないので、表現が怪しいかも)

専門的な部分はざっと目を通すくらいで読んだけれど、なんとなく模様を眺めるだけでもそれなりに楽しかった。理論の研究と並行して、中東の建造物の模様や準結晶の構造といった形で、現実に存在する構造が発見されていくということが綺麗で面白いと感じる。


辻村深月『傲慢と善良』

 失踪した婚約者を探して、相手の過去と向き合うミステリー風味の恋愛小説。結婚・婚活についての焦燥感や不安、大変さなど、実際に自分で見ることはないような世界を見ている感覚はあったけれど、「傲慢」「善良」という言葉で作る人柄のイメージ自分にも思い当たることが多くて胸が痛い。


辻村深月『V.T.R.』

 『スロウハイツの神様』の中心人物である、チヨダ・コーキのデビュー作を現実に持ち込もうというコンセプトになっていて本の作りが凝っていると感じる。『スロウハイツの神様』を読んでいると、最後の赤羽環による解説だけでも読む価値あったと思う。


レイ・ブラッドベリ『華氏451度』〔新訳版〕

 本が禁制品になった未来を描くSF(?)らしい。普段読む小説と比べても長くはないと思うけれど、文章から場面の展開をイメージするのがやや難しくて読むのにかなり時間がかかった。主張やメッセージ性のようなものは何となくなら理解できそうな気がするけれど、物語としてどう楽しんだらよいのかはまだ理解が及んでいないかもしれない。


終わりに

 7月は上旬にMTGのアリーナチャンピオンシップに出場したり、暑さから家に帰るとすぐぐったりしてしまったり、読み進めるのがゆっくりな本があったり…といろいろな要因で量は読めなかったように感じる。ちょっと残念…

 しばらくMTGの方では明確な目標になるような大会がないので、のんびり過ごしつつ、自分の気にいる本をもっと見つけられたら嬉しいかな。また何か新しい趣味のようなものに出会えたらよいかも?と思ったりもする。


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