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「持ち場を離れる」と見えてくるもの

川をつくる

この5月から、サンマーク出版に武政秀明さんがジョインしてくれました。武政さんはつい先日まで、東洋経済オンラインの編集部長を務めていた方で、月間3億PVの離れ業をやってのけた同媒体の立役者です。

武政さんとは、来春のローンチを目指して「サンマーク オンライン(仮)」の立ち上げを行うことになります。もともと出版社にはたくさんのコンテンツがあり、その一つ一つを読者と「橋」をかけるためにローカル戦をしているわけですが、そこにオンラインメディアという「川」をつくることになります。

人が集まる魅力的な川をつくって、その川沿いにコンテンツを配置することで、新しい価値を生み出したり、価値そのものの再定義をしたいと考えています。

と、ここまでは武政さんがジョインしてくれる前に考えていたことでもあります。彼のようなその道のプロフェッショナルが来てくれることが決まり、それが一気に現実的な目標となりました。

ところが、それだけじゃなかったんです。今日、新たな可能性を発見しました。

持ち場を離れる

武政さんの配属先は、今年新設した「PR戦略室」という部署です。ここには主に3つの機能を持たせています。

1.宣伝機能
(新聞、電車など)
2.プロモーション機能
(テレビ、Webメディアなど)
3.コンテンツ販売機能
(各種オンラインコンテンツの制作・販売)

今日このPR戦略室のミーティングがあり僕も参加しました。議題はさまざまあったのですが、せっかくだから武政さんに「読まれるタイトル、読まれないタイトル」というテーマで、22文字(東経オンラインのタイトル制限数)をどうつくると良いのか講義をしてもらいました。

入れるべき要素、固有名詞、造語、数字の使い方、やっていいこと、いけないこと。これだけでも有料級の内容で僕たちは役得なわけですが、それを聞いていてふと思いました。

彼のタイトルスキルを「新聞広告」に活用したらどうなるだろう?

「武政さん、うちの会社で最近ヒットしてるお金関連の本がありまして、その新聞広告を作ってみてもらえませんか?」

「...えーと、新聞広告ですか。なるほど。やったことはありませんが、お力になれるかもしれませんね」

サンマーク出版は本を広めるために年間600紙(回)以上の新聞広告を掲載しています。一冊にかける広告料は、出版業界のなかでもトップクラスで、それらの効果が会社の売上を大きく左右します。

Webを主戦場にしてきた武政さんの「コピーワーク」のスキルを、オールドメディアである新聞広告に活かしたらおもしろい化学反応が起こるかもしれない。そう思って、早速、本の広告コピーを考えてもらうことにしました。

なんだか、おもしろいことが起こるかもしれません。

ある分野のプロフェッショナルが、そこで身につけた武器を手に、「持ち場」を離れてちがう戦場に赴いたとき、思ってもみなかった化学反応が起こるような気がします。

武政さんの加入で、サンマーク出版の十八番である「新聞広告」はどう変わるのか。その変化を楽しみに見守りたいと思います。

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