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会社を潰してしまう社長は偉いのか?

会社のなかで一番偉いのは社長(会長の場合もあるが)だと思うが、ときどきいる会社を潰してしまう社長は偉いのかについて考えてみた。
偉いということばには2つの意味があり、簡単にいうと尊敬できるという意味の偉いということばと、権力を持っているという意味の偉いという言葉がある。

日本語でカタカナのエライということばがあり、例えば『エライさんが言っているから』のような使われ方をする。
通常、日本語では漢字でもカタカナでも意味は同じだが、偉いあるいはエライという言葉は、漢字とカタカナで意味が違うということに気付いた。

会社の社長は社員に対して人事権などの権力を持っているので、『エライ』と言われる。しかし、社長が尊敬される存在であるかどうかは別の問題で、簡単にいえば、会社を潰してしまう社長は『偉くない』。つまり『エライ』と『偉い』は上下関係のなかで向きが逆であり、権力を持っているという意味で社長はエライが、会社の業績を下げるあるいは極端にいうと会社を潰してしまう社長は、尊敬できないので『偉くない』ということになる。

日本の社長のなかには、このエライという言葉の2重性に気付いてなくて、自分は権力をもっている(エライ)のだから、尊敬されて(偉い)当然と思っている人がかなりいると感じる。
社長に限らず、いわゆる組織で上の方にいるひと(エライさん)もこのような考えで自分は偉いと思っている人が多いのではないか。

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