永遠のワルキューレよ

虎は吠えた
私は悲しんだ
空は光った
火は消えた
どこへ行く道
それは分からぬ
どこへ行こうともよい
行けるところまで行こう
帰ってこれる場所はある
往還の行に私は生きよう
あなたとどこで巡り合う
きっとまた会えるよね
あなたは私を避けるのだろうか
私はなぜ避けられるのだろうか
私の罪はとても重くて
罰を受けたら許されるはずだと言えど
重く冷たいものを背負って来た
私の息は止まりかけていた
永遠の光にあなたの目は輝いていた
その心の中に触れたい
私自身の声でもって
私たちに未来はないと喚き散らす勇敢さ
捨て鉢になって世の不条理を糾弾する
あなたはきっとそんなことも知っている
あなたはワルキューレだ
それにふさわしく幸せにならなければ
それを可能にするように私は働こうと思っているんだよ
愛から逃げないで
あなたはいつもあなたらしく
その逃避行においてさえあなたは気高い
だがあなたは論理的に錯綜している
非論理的をごまかすために乙女の気持ちを考えている
乙女は夢に生まれ夢の中で論理を越えてしまう
でも大人になったならいつまでも乙女でいられないんじゃないだろうか
本当の願いを老いる前にかなえてよ
大人になったら老いるというのじゃない
大人になったら夢がかなうんだ
大人になって夢をかなえなければ
あなたのするべきことをあなたはすでに知っているはずだ
あなたをたくさんの悲劇が襲った
私はあなたを守れなかった
本当に悪かった
いまさらと言って撥ね付けないで欲しい
私にもあなたにも大きな可能性はある
寂しさと悲しさがどこにたまっているか私は知っているよ
私がきっと埋めてあげる
あなたも宿命から逃れられないんだ
私はそのことを学んだのだ
より強いカルマが渦を巻いている
あの日の水門の中に巻き込まれていった草の葉のように
私は全てを見てきたよ
あなたの率いる乙女の群れと
私の率いる荒くれ者の群れ
それぞれに戦って来た
だが男と女は戦ってはならない
私たちは愛を交わすことにより戦いを終わらせよう
争うことのない未来が
私たちの後で約束されるだろう
もう戦わなくていいんだ
戦うことは喜びではないんだ
愛ってとても温かいものだね
忘れていた私に思い出させてくれたんだよ
温かき心が大切さ
どんな動物たちも温かい心を持っている
それを殺そうというものもいる
私たちの原罪は
知恵を得たことが
最も罪深いのだと教えてくれる
罪とは他に働きかけることだ
木は実をつける
実は瑞々しく
欲望が生まれた
それをお互いに対して実行してしまった
誰もが知っているように欲望は甘露であり
神はその罰を必然として与えた
愛さえ失わなければ許してもらえるのだが
愛は争いにより失われる
罪と罰のシステムは
原罪を智慧で乗り越えたとき
初めて許されるだろう
そのために必要なのは勇気
私たちはとても勇敢に生まれた
私たちは真の戦士になるのだ
お互いに強く強くなろう
愛の強さに制限はない
その強さが魂を輝かせる
私たちは死んだ後は星になるのだろうか
私たちは連星として輝き続けよう
どうか私と約束してほしい
きっと怖くはないよ

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